今後、ソニーのカメラはどうなるのか
ソニーへのインタビュー記事が掲載されています。そこでは今後のソニー製品について搭載される可能性がある機能についてのインタビューもあり、興味深い内容となっています。それではその興味深い部分を見てみましょう。
(前略)
これは撮影を支援し、結果を最適化するための機能の両方を意味する可能性がある。「私たちはより多くの撮影後編集機能だけでなく、より多くのリアルタイム機能も提供する」
これらはこれまでに見たものを超えるものになるだろう。「私たちはカメラ本体だけではなく、レンズ機能もAIオートフォーカスを使用して加速される余地がある」
次の質問は計算がどこで行われるかについてだ。「機械学習自体は現在はクラウドで計算され、カメラ本体に実装されながらクラウド側にも残る。AIがカメラ本体で行われるのがいいかどうかはわからない」
「カメラ本体でもクラウド側でもAIの力を利用しなければならない」例えば「より複雑なレンズ補正はクラウド側で実現できる。カメラ本体では機械の計算能力のために複雑な計算は難しいが、クラウドはより複雑な補正を実現できる」
(中略)
私たちがAIに関して行った会話は、未来の機能については曖昧なままだったが、α9 IIIに搭載されたグローバルシャッター技術の可能性について、もう少し詳しく聞いてみた。
興味深いことに、彼はそれが全ラインナップにおいて必須の機能になるとは約束することはなく、まずその価値を証明する必要があったと示唆した。
「大きな未来を考える前に、まずα9 IIIのグローバルシャッターのメリットを市場に広めることに集中しなければならない。プロフェッショナルから始めることが鍵だ。今はプロフェッショナル市場でグローバルシャッターのメリットを広めることに集中している」
(後略)
将来的にはクラウドでデジタル補正が?
ソニーへのインタビュー記事では、クラウドの活用とグローバルシャッターセンサーの今後について述べられています。
クラウドの活用については、レンズ収差のカメラ内でのデジタル処理には演算能力の問題から複雑な処理をすることができないため、これをクラウドで行う可能性が示唆されています。これは現在ではRAWで撮影して撮影後にPCで補正すれば複雑なことができるので問題にはならないかもしれません。
しかしスポーツ写真などで、撮影後にすぐに画像を新聞社に送らなければならない場合や、ウェディング写真で撮影後すぐにフォトブックにして参加者に配布するといったことが必要なとき、クラウド側でより優れたデジタル処理を簡単に行うことができれば、確かに非常に便利になる可能性はありそうです。
現在は学習をクラウドで行い、その結果をカメラに実装しているようですが、カメラ内でも学習を行い自分のカメラにリアルタイムに学習結果を適用させるようなことも考えている可能性もでてきそうです。
またグローバルシャッターセンサーについての質問もありました。グローバルシャッターについては、残念ながらすべてのカメラに搭載されるということにはならなさそうなインタビュー内容ですね。価格が高くなってしまうため、ミドルクラス以下のカメラへの搭載というのは難しいのかもしれません。一般的な静止画を撮影するカジュアルな撮影者であれば、既存のセンサーでも問題になることはほぼないと思うので、そうなるのは仕方がないのかもしれませんね。
さらに「ソニー 8月後半に85mm f/1.4を発表か そして年内のα7 V発表はないとの噂も」ではソニーの新レンズの噂について詳しくお伝えします。
(記事元)DPREVIEW
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コメント
コメント一覧 (3件)
ソニーはAIにまずは足元から固めろって、たしなめられてるのか?
そんな遠い先を見ないでって(笑)
まずはα9Ⅲ売ってからだってwwwwww
グローバルシャッターのCMOSセンサーを35mmフルフレームサイズで量産するのはかなり難しいようなので、すぐに下位機種に展開とはいかないのでしょうね。
通常のローリングシャッターの積層型センサーですら35mmフルフレームのミラーレスカメラでは、高価格帯の機種にしか使われていないですし。
AF に Ai を積極的に活用するのは良いと思いますが画像処理に
適用しすぎると CG になってしまいますね。
その点はユーザーに委ねられるわけですが難しい面もあります。
クラウド内での処理に頼りすぎると都内や自然豊かな野山等、
外出先で繋がらない場所は多く存在するので困ることもあるかなと
思います。
またクラウドは今でも異常に重く通信に長時間かかるいといった
事があるので頼りすぎない事ですね。