Nikon Z 6IIIについて腹を割って話そうじゃないか
Nikon Z 6IIIの噂がチラホラでてきました。しかし、互いに矛盾するというか相反するような情報があったり、納得いかない部分があったりして、実際の仕様はよくわからないことばかりです。
そこで、今回はこれまで流れた噂に関して、それぞれ確認し、Nikon Z 6IIIがどのような製品になる可能性があるのか、そしていまあるNikon Z 6IIIの噂でよくわからないところ、矛盾するところなどを考察してみようと思います。
まずは、これまで流れているNikon Z 6IIIに関する噂です。例のあのサイトの情報は信頼性が低いと思いますので記述していません。それではみてみましょう。下にいくほど最新の噂になります。
- Nikon Z 9の高速版(Nikon Z 9H?):D1H、D1Xと同様に新モデルの画素数はNikon Z 9の半分になる
- ニコンで最速のフルサイズカメラになる(グローバルシャッター?)
- カメラには低解像度モードも搭載される
- Nikon Z 8、Nikon Z 9のオートフォーカスシステム
- 低い解像度(2400~2800万画素?)
- 高速なカメラ
- カメラのデザインに関しては、Nikon Z 6、Z 8、Z 9の可能性
- Nikon Z 6IIIは2024年始めの登場を予定(第1四半期1月~3月)
- 新しい2450万画素の裏面照射型センサー
- Nikon Z 6と比較してエルゴノミクスに優れる
- 6k ProRes RAW動画のサポート
- ピクセルシフト
- バリアングル液晶
- Nikon Z 6IIより高い連写性能
- Nikon Z 8と同様のフォーカスシステム
- メカシャッター&電子シャッター
- Nikon Z 6とNikon Z 8の中間のハイブリッドボディ(現在のNikon Z 6、Z 7より大きく、Nikon Z 8より小さい)
- Nikon Z 6IIIはスモールNikon Z 8になる
- Nikon Z 8よりわずかに小さくNikon Z 6より大きなボディ
- 2024年4月に登場の可能性
- 2450万画素
- デュアルEXPEED 7プロセッサ
- ISO 100-64,000
- 9種類の被写体認識AF(Z 9と同じ)
- 310シングルポイントAF
- ボディ内手ぶれ補正
- 6k30p、4k120p、N-Log/HLG内部記録
- CFExpress Type-B/XQC+SDメモリカードスロット
- N-RAWなし
- より冷却に優れたデザイン
いくつかある疑問点や矛盾点
まず一致しているのは”高速”であることが示唆されていることです。高速が何かというのは難しいですが、連写性能が高かったり、より大きなバッファによる連続撮影コマ数、バッファが回復する速度といったことが考えられます。
画素数が少なくなれば、それだけデータを処理する時間が短く済みますし、データを転送する時間も短くて済みます。そのため画素数が2500万画素程度、Nikon Z 9の半分の画素数といった噂や、デュアルEXPEED 7プロセッサというものも”高速”化のためにはメリットになると思います。
問題はセンサーが積層型なのかそうではないのか?というところです。画素数が少なければ、それだけ縦のピクセル数が少ないためローリングシャッターの歪みを軽減させることが可能です。噂にはメカシャッターがあるという記述があるので、メカシャッターが事実であれば積層型の可能性は低いのではないかと思いますね。
一方で”高速”が何を示唆しているのかということも問題になりそうです。Nikon Z 9/Z 8よりも高速なのか、それとも単純にNikon Z 6IIよりも高速という意味なのかによって話はぜんぜん変わってきます。もし、Nikon Z 9/Z 8よりも連写性能に優れているカメラであれば、デュアルEPEED 7プロセッサを搭載する理由もわかりますし、積層型のセンサーを搭載している可能性も高いと思います。またデュアルEXPEED 7プロセッサであれば、より放熱に優れたデザインになっている理由もわかりますし、Nikon Z 6IIよりわずかにサイズが大きくなるという理由も理解できるところではあります。
しかし、単純にNikon Z 6IIよりも高速という意味であれば、EXPEED 7プロセッサを搭載したことで高速なのは当然だと思いますし、積層型センサーでなくともいいということになります。しかし、それだとデュアルEXPEED 7プロセッサを搭載する必要もないはずです。このあたりが矛盾した情報で、積層型か非積層か、Z 8より高速なのかただNikon Z 6IIより高速という意味なのか、シングルイメージプロセッサなのかデュアルイメージプロセッサなのかというところで様々考えることができそうです。
この他の性能については、EXPEED 7プロセッサをシングルでもデュアルでも搭載していたら妥当と思える噂ばかりです。N-RAWはないという噂がありますが、そもそも2500万画素では8kは無理ですので、動画撮影用としては考えられていないだろうことがわかります。ただし6kに対応しているため、6k動画や6kからのオーバーサンプリングも可能でしょうから、4k環境であれば十分に動画の性能も高いと考えられそうです。
この矛盾に関しては、仮にこれらの噂がNikon Z 9Hの噂であるか、またはNikon Z 9Hの噂とNikon Z 6IIIの噂が混ざったものであれば、矛盾なく解釈できるかもしれません。つまり、Nikon Z 9よりも”高速”なカメラの噂であれば、これらの矛盾は”メカシャッターがある”という部分を覗いて理解できることになります。しかし、Nikon Z 9Hであればメカシャッターレスになるでしょうから、メカシャッターがあるという矛盾を抱えることになります。
前述の通り、Nikon Z 9Hの噂とNikon Z 6IIIの噂が混ざった噂であれば、矛盾なく理解することができます。それぞれ”高速”とは、Nikon Z 9より高速、Nikon Z 6IIより高速という解釈ができます。さらにデュアルEXPEED 7プロセッサは積層型センサーを搭載する低画素版Nikon Z 9のNikon Z 9Hとして考えることが可能です。メカシャッターがあるということはNikon Z 6IIIに搭載されているという解釈が理解が可能です。それぞれNikon Z 9の高速版、Nikon Z 6IIの高速版ということで”高速”という形容詞があるために、二つのカメラの仕様が混同されているとしたら、無理がありません。
というわけで妄想がはかどるわけですが、実際にはどのような製品として発表されるのでしょうか?少なくとも2024年の2月末に開催されるCP+にあわせて何らかの発表があると思いますので、そのあたりまで待つしかなさそうです。また、噂として様々な情報が流れてくると思いますので、それにも期待ですね。皆さんはこれまでのNikon Z 6IIIの噂についてどう思うでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (2件)
正直まだまだ情報が錯綜していますし、もう少しリーク情報が出てこないと何とも言えませんね。
どこかのコメントで見ましたが、Z6Ⅲ?とZ9H?の噂は別物でどちらも出る可能性も捨てきれませんし。まあどちらにせよまだ具体的な話を出来るまで材料が揃ってませんね。
ニコン内部の人が情報を漏らす事はないので、外部に出てくる公式文書、
調達部門から外部に出てくる情報が頼りなんでしょうが錯綜していますね。
当たり前ですがメーカーの技術部門の人達は口が硬いですね。
情報は一切明かしません。