α9 IIIのグローバルシャッターは私たちに必要なのか
世界初のグローバルシャッターを搭載したカメラとして話題のα9 IIIですが、グローバルシャッターは本当に必要なのでしょうか?
ハイエンドのスポーツやアクションの市場以外では、グローバルシャッターの実用的な利点は限られている。例えば、スタジオ、風景写真家の場合、これはほとんど関係なく、α7R Vのようなカメラのほうがより適している。またα9 IIIのISO範囲はISO 250-25,600とα9 IIのISO 100-51,200と比較して制限されている。プロフェッショナルのスポーツカメラマンは、ベースISOの指標についてあまりこだわることはないかもしれないが、多くの愛好家はこだわるだろう。
また、グローバルシャッターのセンサーが近いうちに一般のカメラに普及する可能性は低いと自覚しなければならない。また、それが実現したとしても、一般的には手頃な価格にはならないだろう。α9は積層型のCMOSセンサーへの一般的な移行の先駆けとはならなかった。6年が経過した今でも、この技術をもとしたミラーレスカメラのモデルは一桁で、それほど安価できない。マイクロフォーサーズのOM-1ですら約2000ポンドもする。一方、APS-Cの富士フイルムのX-H2Sは2400ポンドだ。フルサイズは4000ポンドから始まる。従って、次のカメラでこの技術が5000ポンド以下で登場することを期待しているのなら、長い期間、またなければならないだろう。
これはソニーがα9 IIIで実現したことをけなすものではない。それは本当に驚くべきカメラで、驚くほどよく機能する。このように素晴らしいカメラを試す幸運に恵まれた私たちにとって、新しい約束された技術に夢中にならないようにすることは難しいかもしれない。しかし、α9 IIIは本当にゲームチェンジャーなのだろうか?少し冷静になって考えてみると、私たちの大多数にとってはそうではない。
α9 IIIのグローバルシャッターは本当に私たちに必要なのかと問いかけています。
記事によれば、グローバルシャッターの実用的な利点は限られているとしています。さらにグローバルシャッターを搭載したカメラが廉価な価格になる可能性は低く、かりに廉価なカメラとして発売されるとしても、遠い将来になるだろうと考えているようですね。
その前例がα9の積層型センサーだとしています。積層型のセンサーは未だに高価で、廉価なカメラや普及価格帯のカメラには採用されていません。そのため、グローバルシャッターのセンサーについても同様に普及するまでには時間がかかるだろうとしています。
また機能的にもISOが250からスタートすることにもスタジオや風景を撮影する人にとっては問題になる可能性を示唆していますね。
ですが、スポーツなどを撮影する人にとっては新しい撮影手法やこれまで見ることができなかった写真を撮影することができる可能性がありますので、この機能は十分にメリットがあると思います。ただ、一般の人にそれだけ必要かと言われれば、確かに今はまだ必要ないと言えるのかもしれません。
さらにα9 IIIはノイズが増えている可能性について「ソニーのα9 IIIのノイズはα9より劣り無視できないレベルだ」にて詳しくお伝え。
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(記事元)https://amateurphotographer.com/latest/opinion/is-the-sony-a9-iii-a-game-changer/
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コメント
コメント一覧 (2件)
大勢にとって必要ではないのはそのとおりだと思いますが
ターゲット層である報道関係者ならローリングシャッター歪みやフリッカーを無くすために
高感度ノイズを許容してα9IIIを導入するのかについても知りたいところです。
積層型センサーに関してはどこがまずミドルクラスの機種に搭載してくるかですね。
ベイシックであるα7 Vが積層型センサーを搭載して30万円台くらいで出てきたらいよいよかとなりそうですが、ニコンもZ 6IIIがまさかの積層型センサーだったらミラーレスが次の段階へ移り行くのを感じる人が多くなりそうに思います。
グローバルシャッターのα9 IIIが出てきたからこそ通常の積層型センサーがハイアマクラス以下にも広がっていく気配が出てきたのかなとも思いますね。
α9 IIIはスピードに特化した機種なので大多数の人にとって必要なものではないのは当然に思います。
将来的にα9シリーズはハイスピードカメラくらいのスピード超特化型を目指してるのかもしれませんね。