Nikon Z 8のストラップ取付け部の脱落問題
Nikon Z 8のストラップ取付け部の脱落問題に関するコラムが公開されていました。興味深い内容でしたので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
Nikon Z 8のストラップ取付け部が故障したという確認済みの報告を4件受け取った。そのうち2件は私が定期的に連絡を取り合っている信頼できる人のものだ。
(中略)
まずはじめに:ニコンはNikon Z 8のストラップ取付け部のデザインを、かなり長い間カメラに採用してきた。最初にこれらの部品を使用した一眼レフがどれなのか覚えていないが、Nikon Z 8のストラップ取付け部のスタイルはニコンが今世紀に採用した2つの基本的な方法の一つであり、フルメタルフレームボディやNikon Z 8が使用しているハイブリッドスタイルのフレームのいずれでも、頑丈で信頼性が高いことが証明されている。取付け部は、一部の人々が推測しているように「金属シャーシにねじ込む」わけではない。それは、シャーシ/ボディプレートの穴に差し込み、反対側には割ピンのようなものを配置して固定する。私の理解では、そのピンはロックタイトタイプの接着剤で固定することになっている。
どうやら一部のZ 8のカメラでは固定ピンが緩んでおり、ストラップ取付け部に圧力をかけるとボディから抜けてしまうようだ。これが悪い結果となり、予期していない場合、ストラップの半分がボディからはずれたとき、カメラが地面に落ちる可能性がある。
(中略)
しかしほとんどのユーザは、首/肩ストラップを取り付けており、ニコンはカメラに1つ付属している。取付け部が取れるという一つの報告でさえ問題なのは、これがあなたのカメラにも起こる可能性があるという猜疑心を生み出すからだ。2つめの事例が追加されると、恐怖は無限に倍増する。
私はこう言いたい:ニコンがシステムアドバイザリーを発行したレンズマウントの問題について、はるかに多くの報告を聞いた。はるかに多く、つまり数十倍以上だ。この新しい問題は、私の探索範囲に忍び寄ってきたが、まだ判断できるものではない。ニコンは、この問題が特定のロットのボディに関するものなのか、すべてのボディに関連しているかどうかを判断しようとしていると思われる。最初、ニコンはZ 8の予想される高い需要に合わせて製造するために奮闘しており、それは「1年間在庫切れ」という問題を避けたからだ。製造にあまりに懸命になると、ほんの一握りのボディで、時折ステップを踏み外す可能性があるのだろうか?もちろんだ。シリアルナンバーと問題をうまく紐付けできるのはニコンだけで、彼らがそのようにしていると確信している。
完璧なテストではないが、取付け部を引っ張りだけで取付け部がしっかりしているかどうかがわかる。不思議な世の中で、私たちは静かに見守るが、ニコンの声だけが私たちを解放してくれるだろう。
(後略)
個々の問題か全体の問題か
Nikon Z 8の取付け部が外れてしまったという報告が海外であり話題になっています。まずは、はじめてこのことを知った皆さんは、ぜひ下記の記事からご覧いただくことをおすすめします。
記事では、Nikon Z 8で採用されているストラップ取付け部のデザインは、過去から採用されているもので信頼性がある方法だと説明しています。
その取付け部というのは以下のようになっています。
Several Nikon Z8 owners report separated/broken strap lugs https://t.co/pEZkXIjwZH pic.twitter.com/ibqQ0sRkCK
— Dennis Probst (@Dennis_Pbt) July 17, 2023
取付け部の先に穴がありますが、記事によればここに割ピンのようなものを差し込んでカメラ本体と固定されていて、決して、カメラボディの金属フレームに直接取り付けられるわけではないとしています。そして、これはかつてから行われていたことなので、この方法で心配することはないということを言いたいのだろうと思います。
またこのストラップ取付け部の問題は、マウント部のトラブルの数十分の1のトラブル報告しかないとしています。そしてニコンは、この問題を特定のロットの問題なのか、それともZ 8全部に影響する問題なのかを見極めようとしているだろうとしていますね。
そして、自分のカメラもそうなるのではないかという猜疑心が生まれるとして、その猜疑心からユーザを解放するのはニコンが何かしらの声明を出すしかないと述べています。
一部のピンの製品に不具合があり問題が発生しているのなら、そのピンを使用しているロットだけの問題になりますが、よくわからないとか、実際にみてみないとわからないということになると、すべてを調べなくてはならなくなるので、ちょっと大きな問題になる可能性がありますね。
しかし、少なくともこれらの方法は過去でも採用されていた方法ということがわかりました。ということは、今後、製造されるNikon Z 8では少なくとも、このような問題は発生しないようになっていると思います。なので、これから購入するユーザは心配しなくていいと思いますが、すでに入手した人にとっては一刻の早く解決したい悩みということになりそうです。
記事では簡単なテストという方法も記載されていて、取付け部を軽く引っ張るだけでしっかり接続されているかどうか確認できるとしています。実際に試してみると多少は安心できるかもしれません。
(記事元)https://www.zsystemuser.com/nikon-z-system-news-and/
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コメント
コメント一覧 (1件)
PetaPixelのサイトでニコンがストラップ金具の件を認識していること、マウントリコール時にチェックされることが書かれていました。
初期ロットすべてが対象なのではないかと思われるZ8の大規模リコールは、この件も踏まえての行動だったのかもしれませんね。