ソニーの新ファームは有償か無償か
ソニーの大型ファームウェアアップデートは有償になるのかどうか、それに対する答えがでたようです。どのような答えなのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
数日前、私はα7S IIIの”有償のファームウェア”の可能性に関する未確認の噂を投稿した。私が記述したように、これは信頼できる情報筋から確認がとれたものではなく、恐らくフェイクだと思われる。投稿することにした理由は、ソニーがファームウェアのアップデート戦略をどのように変更できるのかについての論議を開始するためだった。
信頼できる情報筋は、私が得た情報が間違っていると確認した。有償のファームウェア更新はない見込みだ。それはバグの修正を伴う通常のソニーのファームウェアの更新になるだろう。ただし、現在利用可能なカメラに新機能を追加することを社内で話し合われている。これが私たちにとっていいニュースになることを願っている。
先日、ソニーはα7S IIIの新ファームを有償で提供するのではないかという噂がありました。
この噂によれば、バグフィクスのような軽微な修正については無償で行うものの、大幅な機能を追加するような新ファームについては有償で行われる可能性が示唆されていたものでした。
そのため、今後、ソニーはすべてのカメラで、大幅な機能向上を伴う新ファームの提供については有償で行う可能性が考えられていました。しかし、今回の噂によれば、信頼できる情報筋からの情報として、その噂は間違いであると明らかになったとしています。
つまり、今後もどのようなアップデートがあっても無償で新ファームが提供されることになったようです。もちろん、この情報が正しければという話です。
難しい有償ファームの提供
有償ファームを提供するのはいいのですが、問題はその有償ファームが流出したときです。もし流出してしまうと、恐らく多くの人が有償ファームを手に入れて更新しようとするだろうと思います。そうなると有償化しても意味がありません。
現在、α7S IIIに新ファームを適用する場合には、アップデート用のソフトウェアをPCにインストールし、PCとカメラをUSBケーブルで接続する形で更新します。なので、このソフトと有償ファームに手を加えれば流出を防ぐ(正確には無効果する)ことは可能です。
例えば、カメラの中にそれぞれのカメラで異なる公開鍵暗号を保存しておきます。アップデート用のソフトウェアはカメラの公開鍵をソニーの運営する公開サーバに渡します。ソニーサーバはその公開鍵で暗号化したファームをソフトウェアに渡し、α7S IIIはカメラの中にある秘密鍵で新ファームを復号し、カメラに新ファームとして登録します。
こうすればアップデート用のソフトが流出しても、それぞれ個別のα7S IIIでしか新ファームを復号できないので他のα7S IIIで利用することはできません。
しかし、世の中には頭のいい人がいるもので、α7S IIIのメモリを調べて、適用したファームウェアを抜き出して流出し、特殊なソフトで抜き出したファームを適用するような人は絶対にでてくると思いますね。
新ファームを暗号化したままα7S IIIに保存しておき、カメラを起動するたびに正規の新ファームでアップデートしたものかどうか確認すれば可能かもしれませんが、起動に時間がかかる可能性もありますし、何しろ機能が複雑になりすぎるようにも思えます。
なので有償ファームは、カメラ側に相当なセキュリティ的なしかけをしておかないと実現できないか、非常に難しいのではないかと想像しています。
新ファームの有償化はありうるでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (1件)
良い取り組みだと思っていましたが残念ですね。
デジタル一眼レフと異なりミラーレスはファームウェアに掛かるコストが
約半分と、とあるメーカーの技術屋さんが言っていたような気がします。
自分が必要な機能だけ入れれば出費も押さえられそうだと思いましたが
残念です。
今のカメラの善し悪しの判断はファームウェアに寄るところが大きいので
無理なのかもしれません。
基本機能だけでは差別化がしにくいので商売として成り立たないのでしょう。