ペンタックスのフィルムカメラプロジェクト
ペンタックスがなぜフィルムカメラの開発をしようとしているのか、そんな思いがわかる記事が掲載されていて興味深いので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。なおアイキャッチ画像はペンタックスのカメラのイメージ画像です。
- 若い人がフィルムカメラを使うようになったが環境が整っていない
- フィルムカメラは中古市場だから値上がりし、故障の保証もない
- フィルムの種類、現像できる場所も減っている
- そこで新しいカメラを作ろうと考えた
- 昔の設計図を3D化し参考データを作る作業を行っている
- 退職した当時の開発技術者のアドバイスももらっている
- いま技術を伝えなければ将来的に開発できなくなると考えた
- 若いユーザに楽しんでもらいたいのでコンパクトなものがいいと思っている
- 真新しい手巻き式のカメラを考えている
まずはペンタックスのフィルムカメラプロジェクトについてです。ペンタックスは2022年12月に、ペンタックスブランドでフィルムカメラプロジェクトを開始することを発表しました。フィルムカメラでの撮影を楽しんでいる人に向けて新製品を開発するというプロジェクトで、アフターサービスを含めたプロジェクトになっています。
フィルムプロジェクトの概要については、下記から詳細をご覧ください。
フィルムカメラプロジェクトの具体的な取り組み
1.フィルムカメラの新機種の開発検討
PENTAXブランドにおいて、フィルムカメラ開発の検討を開始します。リコーイメージング/PENTAXが培ってきたフィルムカメラ開発のノウハウを生かし、ベテランの技術者と若い世代の技術者が一丸となって技術を承継すると同時に、新たな視点を加えることができないかを検討します。2.カメラファンの皆さんとの共創の工夫
デジタルカメラが主流となった現在、フィルムカメラの開発に必要な部材の調達も簡単ではなく、メーカー一社の想いだけでは進みません。そして何より、フィルムカメラが好きなファンの皆さんや写真家・クリエイターの方々の声が大事です。オンライン・オフラインでの各種イベント、SNSを通じたコミュニケーションを活用し、製品作りに反映できるよう工夫したいと考えます。一方で、こちらの進捗状況をワールドワイドでお伝えできるような、そういったファンの方々と共に創り上げるための工夫も検討します。(記事元)https://news.ricoh-imaging.co.jp/rim_info/2022/20221220_037858.html
また記事ではこの他にも面白い記述がありますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
技術継承としての目的も
フィルムプロジェクトのプレスリリースでは、”開発を検討”というような内容になっていたので、実際に開発するのか、発売までの道のりは遠いのかと思っていたのですが、記事を読むと案外と開発に関して進んでいることがわかります。
記事によれば、すでにフィルムカメラの開発に関わっていた人はすべて退職してしまっているようです。現在の開発状況としては、当時の設計図をCADに落とし込み3D化をしている段階ですが、開発していた技術者がいないため、すでに退職している技術者からアドバイスをもらっているとしています。
また、今回の新しいカメラは手巻き式のカメラとして開発しようとしているようですが、この手巻きカメラを作るのは非常に難易度が高く、実はモーターを利用して巻き上げたほうが楽という側面もあるのだそうです。
しかし撮影する楽しさを残すためにあえて難しい手巻き式のカメラを開発しようとしているようですね。
このようにみると、将来においてフィルムカメラを開発できるよう技術を継承したいという側面もあるのだなと思いました。恐らく、これはニコンなどでも行われていると思います。
いま密かにブームになっているフィルムカメラですが、また市場が復活して根付くようになるといいなと思いますね。
(記事元)http://barfout.jp/feature/3146/
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コメント
コメント一覧 (1件)
ペンタックスと言えば PENTAX SP ですね。
あれを少し今風のデザインにしマウントはKマウントに出来れば
デジタル一眼カメラユーザーにも受け入れられそうです。