アップルは新iPhoneに特殊なUSBケーブルを採用?
新iPhoneはMFi認証を受けたUSB Type-Cケーブルを使わなければならない可能性あるとしています。どういうことでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
ニュースサイトMacRumorsが2月10日に報じた中国のウェイボー(微博)に掲載されたリーク情報によると、アップルは従来のLightning関連アクセサリーの認証に用いていたものと同様のチップを、iPhone 15の全モデルのUSB-Cポートに統合する予定という。これがもし事実であれば、すべてのiPhone 15のアクセサリーに大幅なコストが追加され、認証を受けないケーブルの性能や機能が制限される可能性がある。
(中略)
接続されたアクセサリーが認証を受けていない場合、性能が低下したり、iPhoneに警告がポップアップ表示される場合がある。
まずは復習です。アップルはこれまでアップル独自の充電/外部接続端子を採用していました。タブレットなどではUSB Type-Cを採用している機種もありますが、iPhoneでは現在もライトニング端子を採用しており、アップル製品以外では利用できないようになっています。
しかし、これを問題視したのがEUです。欧州連合では、異なる機器ごとに異なるケーブルを利用するのでは利便性が低く、無駄にケーブルを製造する必要があるため資源の有効活用にならないとして、充電ケーブルの統一化をすすめています。
そこで問題になったのがアップルです。いま多くのメーカはすでにUSB Type-Cに対応しているのでそのままでいいのですが、アップルは独自端子なのでUSB Type-Cを新たに導入する必要があります。そしていよいよアップルもUSB Type-CをiPhoneに搭載するのかということになり、これでケーブルの差を気にせず利用できるということでユーザからも歓迎されていました。
USB Type-Cを認証製品にしてしまえ
本来ならば、ここでめでたしめでたしだったのですが、アップルが簡単に認証ビジネスを手放すはずがありません。アップルは独自端子のライトニング端子にMFi認証を設定し、認証を得るためには製品を製造するのにロイヤリティを支払う必要があるというビジネスモデルでお金を儲けていたのですが、これと同じことをUSB Type-Cでやろうと考えているようです。
つまり、アップルの認証を受けていないUSB Type-Cケーブルを利用しようとするとiPhoneに充電できなかったり、充電のワット数が低いほうに制限されたり、一部の機能が利用できないなど問題が発生する可能性があるかもしれないそうです。そうすると、iPhoneユーザは結局、アップルの認証を受けた価格の高いケーブルを買わなければならないので、これで手数料ビジネスは安泰ということになります。
ただ、これやると独占禁止法になる可能性はないのでしょうかね?またUSB Type-Cに統一するという精神から外れることになるのでEUとしても別途異なる対策をしてくる可能性もあるのかなと思います。またUSBのコンソーシアムから独自の仕様を設定すんなってことで怒られたりしないのでしょうか?
もしこのアップルのやり方が通用すると考えると、アップルの認証を受けたUSB Type-CであればAndroidでもiPhoneでも使えるということで、いちおう理にはかなっているのですが、価格が高くなるので結局はAndroidユーザは安いケーブルを、アップルユーザだけ高い価格のケーブルを購入するということになると思います。資源の有効活用には寄与するかもしれませんが、アップルユーザは高い製品を選択せざるを得なくなるのでコストを多く支払うことになるかもしれません。
(記事元)https://forbesjapan.com/articles/detail/60922
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コメント
コメント一覧 (1件)
なんだかAppleの思想って中国共産党に近いような感じがしますね。
独自規格で囲い込んで経済圏から逃がさないように。
言い分としてはユーザーの安全のためとか言いそうな気がしますが、そんなところもなんだか…