事故装置で利用したデータ入りのコンデジを紛失
山形県警交通指導課は7日、村山署交通課の備品で、交通事故捜査で使うコンパクトデジタルカメラ1台を紛失したと発表した。カメラに入っていたSDカードには、事故当事者14人の顔などの容姿が写っているデータも含まれている可能性が高いという。
-読売新聞オンライン
山形県警が捜査に利用したコンデジを紛失したことが明らかになりました。コンデジには、事故当事者の顔ななどが撮影されている画像が保存されていることがあるということです。まだ捜査が進んでいる最中だと思いますし、事故の被害者の画像や、被害者の車両の画像も撮影している可能性もあるので、流出するといったことがあると、プライバシーの問題になってしまう可能性も考えられそうです。
様々な記事を読むと、どうやらコンデジはカメラに置きっぱなし(正確には車の内側にフックで吊していた)ということで、車のドアを開けたときにデジカメが車外に落ちた可能性があるということです。
コンデジには、昨年の11月25日~12月27日に撮影した画像が記録されていたそうで、現在、この車でまわった事故現場を辿ってコンデジを探しているようですが、このような大事なデータが入ったコンデジが、そのまま車内に置きっぱなしになっていたことはちょっと衝撃的でした。通常だったら車から署内に持ち帰り、必要なデータを取り出して保存、そのときに全てのデータをクリアして車に戻すといったことが当たり前なのではないのかな?と思います。これなら最大でも、その日のデータの流出だけで済みます。
以前にもあったカメラのデータ問題
最近は少なくなりましたが、以前は仕事で利用するデータをUSBメモリに保存して、自宅で作業しようと持ち帰る途中で紛失するなどしたというニュースが結構ありました。先生が生徒の採点をするので、採点に必要なデータを保存したUSBメモリを自宅に帰る途中で紛失したとか、そのような感じです。
そのため最近では、そもそもUSBメモリが利用できないようにUSB端子のないパソコンが法人用に開発されたり、むしろ自宅でもある程度作業ができるようにリモートワーク対応したりしています。
カメラも、カメラそのものを紛失してしまうと今回のようにデータの流出につながってしまう可能性があります。以前、カメラにも何かしらの認証装置と、データの暗号化が必要だというニュースが海外でもありました。そのときも、カメラそのものを紛失してしまったり、特にジャーナリストなどで報道対象の人にカメラを取り上げられて中身をみられてしまうと、勝手に削除されてしまう可能性があるので、カメラの操作にも認証が欲しいですとか、メモリカードに保存されるデータを暗号化する必要があるというものでした。
カメラを勝手に操作されないようにするためには認証コードを入力させたり、スマホのように顔認証や指紋認証を利用することが考えられます。データの暗号化には、これらの認証を利用した暗号キーで画像データを暗号化してメモリカードに保存するといったこともできると思います。
撮影したデータを取り上げられたくないということであれば、スマホと連携して撮影すると同時に画像をクラウドに保存するなどの仕組みが応用できそうです。特にレリーズボタンに指紋認証のセンサーを搭載すれば、すぐに個人を特定できて、すぐに撮影もできるということで、セキュリティ対策以外にも何かしらの機能として利用できそうです。
しかし、これはスマホにも言えることなので問題ないと思いますが、あまりセキュリティを高めると、盗撮など犯罪行為をしていたときの取り締まりが難しくなる可能性があるので、そのあたりを解決する何かしらの技術的な余地を残しておく必要があるのかもしれません。
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