Nikon Z 6IIの販売は好調なのか?そうでないのか
Nikon Z 6IIが発売されたのは11月6日です。それから約1ヶ月が経過し、少しずつ各種ランキングに反映されるようになってきました。これまでのランキングでは比較的好調に売れているようにみえます。ですが、ネット界隈では、○○カメラではランキングが下位に低迷しているですとか、○○電機もランキングはそんなに高くないですとか、○○のランキングでは上位にいるとか、結構なカオスな状況になっています。
さらに問題は人気があるのに製品の供給がなく、販売することができないため、その結果がランキングに反映されてしまい、まるでその製品には人気がないように見えてしまう可能性があることです。例えばEOS R5/R6などは製品の供給が潤沢だった週や期だけランキング上位にランクインし、それ以外は在庫がなくランキング上位に入ってこないという状況もみられます。
人気があっても在庫がなければ製品は売れずランキングは上位に入らない状況になるわけですが、これをみてEOS R5に人気がないと判断するのは間違っているわけですよね?そして、これはどの製品にも言えることだと思います。
自分が信じたいような状況の証拠を集めたいというバイアスが働くと、同じ状況をみても人気があるけど供給がないからランキング下位になっていると判断してしまうかもしれませんし、人気がないからランキングが下位になっていると判断するかもしれません。
前置きが長くなりましたが、Nikon Z 6IIの販売(人気)の状況はどんな感じになっているのでしょうか?
価格.comの場合
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://kakaku.com/item/K0001301157/
価格.comによると、いまのNikon Z 6IIボディの最安値は24万1550円となっています。価格の最安値の価格の変化はありません。これは最安値を争うような激安系のショップには製品が流れてきていないことを意味しています(もしくは入荷してもすぐに売れてしまう)。そのため、最安値が下がらないというのは一定の人気がある製品ということが言えると思います。
そして、現在販売しているショップは24ショップ中の13ショップです。11ショップは在庫なしという状況になっていて、これは前回の調査の9ショップが在庫なしという状況から2ショップがさらに在庫なしになったことを意味しています。
そして価格.comの売れ筋ランキングでは、レンズ交換式カメラの10位をキープしていて、価格.comの調査では以前と変わらず売れ筋になっているということになるのかもしれません。
BCNランキングの場合
BCNランキングでは毎週のデジタル一眼カメラのランキングを公開しています。最新の速報によれば、Nikon Z 6IIのBCNのレンズ交換式カメラの売れ筋ランキングは以下のようになっています。
21位 Nikon Z 6II 前週14位
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.bcnretail.com/research/ranking/list/contents_type=41
BCNランキングでは、11月16日~22日のランキングで21位となっています。前週の14位から7位ほどランクダウンしていることになりますね。
なお、これはミラーレスのランキングではなくレンズ交換式のランキングなので、D5600やEOS Kissなどの一眼レフも反映したランキングで、ミラーレスでは17位のランキングになります。
ビックカメラの場合
ビックカメラではカメラの売れ筋ランキングを公開しています。今回のランキングは11月22日~28日のランキングですが、Nikon Z 6IIのランキングは21位となっています。ソニーのα7 IIIが18位ですので、そのあたりの人気という感じですかね。ちなみに最近発売されたα7Cは25位でZ 6IIより下です。
そして、ビックカメラの店頭在庫は以下のようになっています。
(記事元)https://www.biccamera.com/bc/tenpo/CSfBcToriokiList.jsp?GOODS_NO=8633493
当サイトでは27日にもビックカメラにおける在庫状況を調査していますが、今回の調査では在庫なしの店舗が2店舗増えています。また、在庫が復活した店舗は皆無ですので、いまビックカメラでは製品の入荷がなく、店舗にある在庫がどんどん減っているような状況になっていることが想像されますね。
そこそこ人気もあるし供給も足りていない?
これらをみると、それなりに人気もあるようですし、ですが、製品の供給が足りていないのかな?という状況がわかります。そのため製品が売りたくても売れないような状況になっていて、ランキングも下がり気味であるのかな?という感じもしますね。
今後のランキングについても在庫が少なくなってる状況が反映されると思いますので、高いランキングというのは望めないのかな?と感じています。折角発売したのに機会損失があるのはちょっと残念な感じもしますね。
あとは在庫がある程度復活してどれだけランキングが戻るか・・というか、高いレベルで持続するのか?ということが問題になるのかな?と思います。フルサイズミラーレスで5位以内にランクインし続けるような状況にならないと、かなり厳しいのかな?と思います。今後のランキングに注目していきたいですね。
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コメント
コメント一覧 (6件)
>ちなみに最近発売されたα7Cは25位でZ 6IIより下です。
ビックカメラ の順位
ボディ単体シルバーの場合ね、
レンズキットブラックは4位だよ。
Z 6IIより上だよ。
コメントありがとうございます。
申し訳ありません。確認をしていたつもりだったのですが、見落としてしまいました。
結果として間違った記事を記述してしまい申し訳ありませんでした。
早速、該当箇所については削除させていただきました。
ご指摘ありがとうございました。
今後とも当サイトをよろしくお願い申し上げます。
出荷数も明らかにせず、在庫がなく価格も下がってないからニコンは売れてるという。
その理屈なら在庫があって価格も下がってるソニーは全然売れてないことになります。
需要と供給の両方を明らかにしてから語らないと、ただニコンが売れてることにしたいだけにしか見えません
発売前の商品がランクインしてるものや商品のページビュー数も参考にしてるランキングもあり、そういうのはあまり参考になりませんね
どうやってそのランキングを出しいるのかくらい調べたほうがいいような気がします
Nikon Z 6II は売れない機種とも思えません。
ソニー、キヤノンは部品供給不足の影響など
公表していますがニコンも同様の事態はないのでしょうか?
新機種の販売が好調なSONYやCanonが納入先として優先されるのは当然ですが、それでも両社共に生産調整を強いられている状況です。
納入の優先度が両社に劣るNikonの方が影響が大きいという可能性もゼロとは言いません。
しかし、それが販売ランキングに及ぼす影響は殆どないのでは?
それどころか、スムーズに供給されていれば、寧ろ販売台数で更に差をつけられる可能性すらあります。
何れにせよ、今年リリースした新機種が押し並べてNikonの目論見や信者の期待ほど売れていないのは間違いないですよね。