2020年の1月1週(2019/12/30-2020/1/5)から5月1週(2020/5/4-5/10)までの伸び率をみていくと、1月1週は80.3%と約2割減で始まっている。その後週を追うごとに伸び率は悪化、レンズ一体型カメラの需要が減少していることが明らかだ。こうした背景に加え、2月末に新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため、イベントが相次いで自粛となり、卒業式や入学式といったカメラ需要を押し上げる様々な行事が中止や規模縮小を余儀なくされた。3月4週の伸び率はついに50%を割り込み、4月3週以降の伸び率は3割前後で推移していることが家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」から明らかになった。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200518-00173810-bcn-sci
コンデジの販売台数も激減
BCNがコンデジの販売台数について報告しています。
記事によれば、コンデジの販売台数は2月末の新型コロナウィルスの感染拡大から少しずつ需要が低下していき、4月3週目からは前年比で30%まで減少しているそうです。30%減少ではなく、70%減少して前年の30%になっているということですので、かなり販売台数が低迷している様子がわかりますね。
カメラの購入目的はイベント需要がメイン?
先日、ミラーレスカメラの販売台数が前年と比較して約75%減少の約25%になってしまったことがわかりました(参照 コロナの影響でカメラ販売が前年の1/4に激減 カメラメーカの経営にも影響が??)。
ミラーレスで前年比25%の販売台数しかないわけですが、固定レンズ式カメラ(コンデジ)でも同様にかなり販売台数が落ち込んだことが明らかになっています。これは記事中にもありますが、卒業式、入学式、大学生などでの卒業旅行、春の家族旅行、梅や桜の撮影など、様々なイベントに自粛を求められたため、どうしてもカメラの販売台数が落ち込んでしまうということは仕方のないところですよね。
このように両方の販売台数を比較すると、どちらも前年の25%~30%ほどに販売台数が落ち込んでいることがわかります。このことから、カメラの購入を検討する約70%の人が、何かしらのイベントがあり、そのイベントでの撮影を目的としてカメラを購入しようと検討しているということが明らかになったのかな?と思いますね。それもミラーレスとコンデジの両方で、ほぼ同じ割合で販売台数が落ち込んでいるということは、どちらのカメラについてもほぼ同じ理由で購入されているということになります。
そう考えると、カメラを購入しようとしている人の多くが何かのイベントをきっかけにカメラの購入を検討しているということになりますし、自粛が求められる状況ではカメラは購入されないという実態もわかってきたように思います。
今後はこの状況を踏まえて、より購入してもらえるカメラの機能やマーケティングなどを考えると将来の備えになりますし、またカメラを購入してもらえるきっかけを増やすことになるかもしれません。この状況を今後のプラスのために活かして欲しいですね。
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