DXフォーマット初のZマウントモデルとして10月10日に発表された「Z 50」。センターファインダーで本格的なカメラらしいスタイルと、カメラ本体やレンズを含めた超軽量なシステムは、ニコンZシリーズの新たな1ページを飾るにふさわしい1台に仕上がっている。
解像度・画質
紅葉しはじめた日光の山々。晴れ渡っているが遠景は白く霞み、空気の層を感じられる描写となった。Z 50の画素数は現在においては高画素とは言えない2,088万画素だが、フルサイズのZ 6が2,450万画素であることを考えればAPS-CセンサーのZ 50としては十分な画素数ともいえる。解像力としては無理なシャープ感がなく扱いやすい印象だ。
高感度
Z 50の常用感度はISO 100~51200。また、そこから2段上となる最高ISO 204800相当までの拡張感度も選べる。星空の撮影をISO 6400、12800、25600で行ってみたが、一般的な星空撮影ではISO 6400程度までが良い結果を得られるだろう。以降の高感度では色ノイズが増え面の部分に色ムラが見え始める。ただしシャープネスは崩れにくくISO 25600でもエッジの崩れは最小限に感じる。
ピント合わせはマニュアルフォーカスで行っているが、-4EVに対応するローライトAFでも明るい星があればAFで合わせられた。暗所でのライブビュー性能はZ 7と同等に感じるほど星がしっかりと確認できた。
Z 50のサイズ感とベストマッチの標準ズーム「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
Z 50のキット標準ズームレンズとして登場したのがNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRだ。このレンズの特徴は飛び抜けた小型軽量性。Zレンズの定番ともなりつつある沈胴式の鏡筒を採用し、収納時のサイズは長さ32mm。収納時のルックスがパンケーキレンズの銘玉Ai Nikkor 45mm F2.8Pに少し似ているのも好感が持てる。サイズも驚きだが、重さも135gと信じられないほどの軽さ。この小型軽量性で35mm判換算24-75mm相当のズームレンズだから使い勝手も抜群だ。
携行性と描写力の好バランス「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」
上の標準ズームレンズがあまりにも小さいため、同じくキットレンズの望遠ズーム「NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR」はややインパクトが小さいかもしれないが、このレンズの描写力は侮れない。重量は405gと数値的にはそれほど軽く見えないが、手に取ってみるとやはり相当軽いと感じる。気になる描写はかなりの優等生だ。ズーム全域においてピント面のシャープネスが極めて良好で周辺光量落ちも少ない。F値が明るくないこともあってボケ量は少ないが、非球面レンズを採用しない光学系のためか、いわゆる玉ねぎボケのようなうるささがなく扱いやすい。
まとめ
Z 50のレベルは入門機ではない。たしかにカメラの小ささや軽さ、プラスチックマウントのキットレンズといった部分だけに注目すれば入門機のようにも見えるが、実際に触れて撮ってみると、そのレベルに収まる機種ではないことがわかるはずだ。特に画質とレンズ性能は非常に満足いくものだった。
とにかく、Z 50の魅力はシステムとしての圧倒的な小ささと本格派のルックス、表現力に富んだ画質だ。きっとZ 50はフルサイズユーザーのサブ機としても、スマホからの一眼デビュー機としても最適な1台となるだろう。
(記事を一部引用しています)
なかなかの高評価?
Nikon Z 50はハイアマチュアモデルという設定でありながら、それらの機能からエントリークラスに近い内容の部分のところもあるため、価格との兼ね合いで日本のネット界隈では賛否両論あるようですね。ですが仕様などを眺めるとD5600シリーズに近い内容だけれどもD7500に近い性能もあり、さらに連写性能などはかなり向上しているのでD7500シリーズの後継として考えると価格も機能もバランスのとれたカメラなのではないのかな?と個人的には思います。
ところで、関係ないですがNikon Z 50はZ50でなくZ 50なのですね。Z6とZ7についてもよく見たら表示はZ 6、Z 7でした。スペース入れるのちょっと面倒ですが、これからは正式表記に改めたいと思います。
さて話を戻して、そんな中で公開されたレビューなのですが、内容を読むとなかなか評価が高そうですね。特にZ 50は画素数が少し少なすぎるのでは?という印象でしたが、確かにZ 6が2450万画素であることを考えるとAPS-Cで2088万画素は十分と言えそうですね。
恐らくですが、今後、D5x00とD3x00シリーズのAPS-Cミラーレス版を発売するとしたら、同じセンサーを採用することでコストを下げる方法で考えていると思われるため、D5x00とD3x00シリーズもZ 50と同じセンサーになるのではないかな?と想像しています。それとも、D7500よりD5600のほうが画素数が高かったようにD5x00のミラーレス版のほうも画素数の多いセンサーを採用するのでしょうか?気になりますね。
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パンケーキ並みのレンズは訴求力がありそう
今回、まだまだサンプルがあまり出てきていないので評価は難しいのですが、サイズ的に標準レンズは沈胴式でかなり小さく、この点は市場でかなりの訴求力になりそうです。ユーザはより小さなレンズを好みますので、このようなパンケーキ並みの小さなレンズで、さらに描写性能が避ければ他のメーカと比較して有力な選択肢になり得ると思われますね。恐らくこれらのレンズはさらに安いAPS-Cミラーレスにも採用されると思われますし、性能がよければ長くキットレンズとして採用し続けることができます。そうなると大量生産の効果で安く調達できるようになりますので、将来のAPS-Cミラーレスのレンズキットの価格が下がる可能性も見越せると思いますね。
さらに望遠レンズも小さくてさらに焦点距離が長いというのも魅力的です。一般的には70-200mmか70-300mmが多いですが、200mmでは換算300mmまでなのでアピールできるような数字ではなく、300mmですと換算450mmということでアピールできる数字にはなりますが、サイズが大きくなってしまうというデメリットを抱えてしまいます。ですので、沈胴式で250mmのレンズを200mmレンズクラスのサイズに収めてしまうというのは、他社のカメラと検討するうえでは、かなりのメリットになる可能性が高いと考えられますね。
ただ、個人的にはほぼ標準ズーム域の焦点距離しか利用しないので、自分が購入するとしたら標準ズームキットですね。標準ズームの性能が高ければ、単焦点レンズも必要ないなということになるかもしれません。ただし、標準マクロが発売されたら単焦点レンズ兼マクロレンズとしてカメラに付けっぱなしにするレンズとして購入してしまいそうです。APS-Cミラーレスの単焦点レンズについても待たれるところですね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/newproduct/1213534.html
コメント
コメント一覧 (1件)
出所がデジカメwatchなので、記事の評価に関する真偽の程は定かではありませんが、スペックを見る限り全体的にまずまずのカメラだと思います。
ただ、カタログでは若いお母さんのような女性が表紙に写っているようですが、そうであればKissMの様なスペックと値段で出して欲しかった。また、それよりも上と考えるならば、スポーツや鉄道、鳥などが表紙でも良かったかなと思います。
要するに、一台で全方向のユーザー向け(男性、女性、お母さん、ファミリー、スポーツ、風景)となると、中途半端にならざるを得ないのではないでしょうか。
次回は手ぶれ補正を入れた3000万画素クラスのハイエンドと、ファインダーを除いた薄型・軽量機種があれば良いかなと思います。