ヨドバシカメラ売れ筋ランキング公開
データ集計期間 : 2021年11月16日~11月30日
第1位 キヤノン EOS R6 ボディ
第2位 ソニー α7 III ボディ
第3位 ソニー α7C ボディ
第4位 キヤノン EOS R3 ボディ
第5位 ソニー α1 ボディ
第6位 ソニー α7R IV ボディ
第7位 キヤノン EOS RP・RF24-105 IS STM レンズキット
第8位 ソニー α7C ズームレンズキット
第9位 キヤノン EOS R5 ボディ
第10位 ソニー α7 III レンズキット-CAPA CAMERA WEB
ヨドバシカメラのデジタルカメラ売れ筋ランキングが公開されています。集計期間は11月下期で、11月16日~11月30日となっています。ランキングの解説などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
全体的にみるとランキングはキヤノンとソニーが拮抗している感じになっています。カメラ事業を祖業とするヨドバシカメラのランキングだけあって、ランキングのすべてがフルサイズカメラで占められているところが興味深いですね。
ランキングではキヤノンとソニーが拮抗していて、1位から3位はベーシックモデルのEOS R6、α7III、α7Cがランクインし、その次にフラッグシップモデルEOS R3、α1が続いています。その後に廉価機種や高解像度モデルなどが続いています。
ただ、気をつけなければならないのは、最近は半導体不足などの影響で人気があるのにランキングの上位にランクインしないカメラがあることです。例えばソニーのZV-E10などもランクインしていてもおかしくはありませんが、現在はソニーが受注を停止しています。このことがランキングにも影響しているかもしれないことを考えると、素直に売れ筋とは言えない可能性はあると思います。
存在感増すキヤノンと、存在感の薄いニコン
以前はフルサイズミラーレスはソニーのみという状況でしたが、EOS R5とEOS R6を投入したこと、EOS RPが発売より時間が経過して十分に価格が安くなってきたことから、ランクイン常連になりキヤノンの存在感が増しています。
しかし、ソニー機もα7C、α1、α7R IVと最新機種を投入していることで人気を維持し、上位にランクインしている状況です。特にα7Cは恐らく一般消費者にかなり受け入れられているようで、どのランキングでも上位に入ることが多い製品となっています。
本来ならば、ここにNikon Z 6IIやNikon Z 7IIがランクインしていてもおかしくありませんし、廉価なカメラとしてはほぼNikon Z 6に性能が近いNikon Z 5もランクインしてもおかしくない状況ですが、ランクインしていませんね。このことから、ニコンの存在感はかなり薄いものとなってしまっています。
Nikon Z 5に関しては、価格がNikon Z 6(Z 6IIの前機種)の発売時間がかなり経過したことから、Z 5に近い価格まで値下がりしていて、あえてZ 5を選択する理由に乏しい状況になっています。Z 6が終売すれば存在感がでてくるかもしれません。
そして肝心のZ 6IIとZ 7IIは、2018年11月に発売されたZ 6、Z 7のマイナーチェンジモデルという状況なので、積極的にZ 6IIやZ 7IIに買い換えする必要もなく、機能的にも一回り古くなっているのでランキング上位に入るのが厳しいという状況になっていると思いますね。
好意的に考えれば、ニコンはNikon Z 9に注力するためにZ 6II、Z 7IIの後継機種に手を付けていないということなのかもしれません。Nikon Z 9はα1やEOS R3に匹敵する、または性能的に超えていると思われるため、その技術をもとに、今後発売されると思われるNikon Z 6III、Nikon Z 7IIIが市場に受け入れられるかどうか、ランキングの上位の常連になれるかどうかが、ニコンのミラーレスカメラの正念場になると思います。頑張って欲しいですね。
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コメント
コメント一覧 (3件)
ニコンのボディが含まれていないのも気になりますが、富士フイルム、パナソニック、OMDS が無い、フルサイズ以外のボディが無い、一眼レフが無くミラーレスしかない、といったあたりにも市場の性質の変化を感じます。
ニコンについては Z 9 と Z fc で技術力と企画力が健在であることを示せたと思いますし、レンズも揃ってきました。来年はランキング定番の存在になると信じています。
半導体不足は各社とも同じ条件ですから、資金を含めた企業の体力もあるのは100も承知ですが、ある意味では平等(同じ)実力・魅力のランキングととらえてます。
ユーザーサイドとは違い、結果がある意味で全ての企業間競争ですがら、今のランキングも素直に受け止めてます。
これを覆すべく各社、出し惜しみない技術の提供で業界全体が発展していけば、私たちユーザーの求める更に高いスペックやバリエーションに繋がるのではないかと思ってます。
ニコン、富士、パナソニック、OMDS・・逆に期待が高まります!
細かいところですが全8機種のボディのうち5機種はモニターの可動方式としてバリアングル方式を採用していますね。
キヤノンは全機種バリアングルで、ソニーも今後はバリアングル比率が上がりそうです。
ニコンはこれからのボディではどうしていくのでしょうね。