2021年8月のカメラ出荷数量
-CIPA
CIPAがデジタルカメラの出荷数量統計について発表しています。上記で引用しているグラフは、レンズ交換式カメラの2021年8月期を含む最新の出荷数量グラフになります。
グラフをみるとほぼ前年並みの出荷数量ということになっていますが、前々年から比較すると40%ほど出荷数量が減少しているという計算になります。なので、レンズ交換式カメラ市場は、前々年の約半分にまで縮小しているということになるので、カメラメーカとしては非常に厳しい状況が続いていると考えることができると思いますね。
前年は新型コロナの影響で3月から8月ぐらいまで壊滅的な状況でしたが、その後に新型コロナウィルスのパンデミックが世界的にいったん落ち着きを見せたことから出荷数量も状況している様子がグラフからわかります。
今年は前年よりは持ち直しているものの、まだまだ海外でも新型コロナウィルスのパンデミックが収まっていない状況からか、前々年までの状況には戻っていない様子がわかりますね。
耐久消費財になっているカメラ
いまのカメラ市場は、一眼レフからミラーレスへの買い換えが進んでいますし、動画性能がかなり向上しているので、それを目的に買い換えしている人も多いと思います。
しかし静止画メインの人にとっては、ほとんど数年前のカメラでも問題なく撮影ができていて、被写体認識機能が必要なければ、一眼レフでも十分という人も多いのではないでしょうか?そうなると、カメラの価格も高くなっていますので、新しく新製品が発売される度に買い換えるですとか、1~3年などの短期間でカメラを買い換えるという人も少なくなっていると思います。
カメラが壊れたら買い換えるという人は一定数いると思いますが、最近のカメラの耐久性もかなり向上していて、壊れることも少なくなっています。こうなると、壊れるまで長期間、購入したカメラを使い続けようと考える人も多いと思いますね。
いまはどのカメラを購入しても、ほとんどの人が満足できるレベルの写真や動画の撮影ができるようになってしまっているので、壊れてもいないのに新製品を購入したいという人は少なくなっているのではないかと思います。そして、実質的な給与が減少している状況では、十数万もするカメラを数年で買い換えるということも難しくなっているのだと思いますね。
いまのカメラから買い換えたいと思わせるような機能を新製品に搭載できればいいのでしょうが、そうそう画期的な機能を搭載することは難しいので、カメラメーカとしては厳しい状況になると思います。
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コメント
コメント一覧 (1件)
ユーザーの欲しいカメラをメーカーが必要なだけ供給出来れば
いいですが半導体を含むパーツの不足が解消されない限り
年末に向かって伸びる見込みは少かもしれませんね。