キヤノンのフルサイズセンサー用レンズの特許
CanonWatchがキヤノンのレンズに関する特許について報告しています。それではその記事の内容をみてみましょう。
これは固定レンズ式のフルサイズミラーレスカメラのレンズの実装に関する興味ある特許だ。
キヤノンはフルサイズセンサーと固定式レンズのカメラの発表を予定しているかもしれない。これは、いくつかの他のメーカは、ソニーのRX1 Rのようにすでに提供しているものだ。
・ズーム倍率 2.92
・焦点距離 14.95 28.12 43.68 mm
・f値 4.62 6.22 8.00
・半画角 55.35 37.57 26.35
・像高 21.64 21.64 21.64 mm
・レンズ全長 92.22 86.07 89.94 mm
・バックフォーカス 4.95 17.00 30.06 mmもしキヤノンがEOS Rの技術をフルサイズミラーレスカメラに持ち込んでも、私は驚かない。
記事によれば、キヤノンがフルサイズセンサーを採用したミラーレスカメラの固定式レンズの特許を出願したとしています。ちょっと回りくどい言い方ですが、簡単にいうとフルサイズセンサーを採用したコンデジのレンズの特許と言うとわかりやすいかもしれません。コンデジをミラーレスと記述しているので、ちょっとわかりにくくなっていますね。
まず、このレンズに関してです。特許の内容では像高が21.64mmとなっています。フルサイズセンサーの像高は21.5mmになりますので、確かにこのレンズはフルサイズセンサー用のレンズといえそうです。これだけの情報ではRFマウントやEFマウント用のレンズとも考えられます。どのカメラ用のレンズかはバックフォーカス(レンズ後玉からセンサーまでの距離)をみるとだいたいわかります。
今回のこのレンズのバックフォーカスは広角端で4.95mmと異常に短くなっていませす。たぶんRFマウントのフランジバック(マウント面からセンサーまでの距離)を考えると、あり得ない数字なので、レンズ交換式カメラ(ミラーレスカメラ)のレンズではなく、コンデジ用のレンズではないか?と考えられるというわけですね。
フルサイズセンサー搭載のコンデジを発売?
これだけみるとキヤノンがフルサイズセンサーを搭載した高級コンデジを発売する可能性があるのか?と思いますが、たぶんこれは産業用か、もしくは監視カメラなどのレンズとして開発されているのではないのかな?と思います。というのも、もしコンデジとして発売するのであれば、かなり小型なレンズにしなければいけないはずですが、このレンズの全長は約10cmもありかなり長いものとなっています。仮に沈胴式にしたとしても、ちょっと長すぎるのかな?と思います。
そうなると、多分ですが、キヤノンが、今後推し進めようとしている産業用や、防犯用途、動画撮影用のビデオカメラなど向けのレンズではないかな?と考えています。高級コンデジですと開放f値の性能も気になるところだと思いますが、そのf値も最低の開放f値がf/4.6というのもコンデジにはならないのかなと思われますね。
何かしらの産業用、もしくは自動運転用のセンサーにも利用できるレンズ、または防犯用といった、何かしらの事業に関わるレンズ用としての製品なのかもしれません。
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