D5600、D3500はディスコンではない?
DigitalCameraWorldがD5600とD3500の今後の販売状況について記事にしています。記事では、Nikon D3500とNikon D5600がディスコンになったという噂がサイトに流れているが、それは日本だけで海外には当てはまらない可能性があるとしています。以下、記事を引用します。
最近、Nikon D3500とNikon D5600という最も人気のある2台のデジタル一眼レフカメラが廃止されるということに関する噂が流れている。しかしながら、ニコン自身によれば、それらの噂は事実無根のようだ・・少なくともメーカーの所在地である日本以外では。
いくつかのサイトは、当サイトを含め、日本のニコンがこれらのカメラを”旧製品”入りさせたという事実を元に、Nikon D3500とNikon D5600シリーズの両方がディスコンになるという記事を掲載した。しかしながら、その決定は日本市場だけに影響を与えることが明らかになった。
日本ニコンの公式声明は次の通りだ。
「ニコンイメージングジャパンは市場動向をもといくつかの一眼レフカメラをアーカイブすることを決断した。日本では、Nikon D5600とD3500はアーカイブされた製品だ。これらの製品は日本以外の国や地域で販売を続けることになるだろう。我々はこれらの製品を当面のあいだ販売をし続ける計画だ。日本以外の地域では、市場と顧客の需要をもとにして最適なディスコンの時期を考えることになる。」
(記事を一部引用して意訳しています)
この記事をみると、確かに日本だけがD5600とD3500をディスコンにして、海外では販売を継続するような状況になっているようです。
ですが、日本のニコンの公式説明というくくりで記述されていますが、少し探してみたのですが、日本のニコンがこのような発言をしたという事実を確認することができませんでした。なので、いま現在では、そのまま文字通りに信じることはしないほうがいいと思います。
D5600とD3500の後継機種は?
実は日本以外のイギリスでも、同じような状況になっているようで、販売店によっては入荷待ちになっているサイトがあるようです。ただ、これはイギリスがEUから離脱したことにより、一時的にイギリス国内の販売店に製品を供給できない状況が続いていて、そのためイギリスの販売店では入荷待ちになっている製品があるということもあるようなのです。このことがさらにD5600とD3500のディスコンに真実味を与えたということもあるようですね。
そして、一つだけ気をつけなければならないと思うのはD5600とD3500が一部の地域(たぶん日本だけ)でディスコンになったというだけで、海外では恐らく販売し続けることになり、そして何よりD5600とD3500の後継機種の有無を決定づけるような記事ではないということですね。
しかし、それでも、もしこの記事が事実だとしたら、ニコンは日本市場の動向をもとにしてD5600とD3500を旧製品入りさせたということになり、このことは、少しインパクトのある情報だと思います。つまり、D5600はBCNなどの一般的な販売傾向を示すだろうランキングで1位を獲得したことがあるにも関わらず、市場の動向をみて旧製品入りさせたということになるからです。
これだけ売れている製品でも旧製品入りさせるということは、販売し続けるメリットが少なくなっていることを意味しています。カメラ市場の縮小や、その中でさらに市場が縮小している一眼レフ市場ということもありますが、そこで上位を争うような製品を市場から撤退させるというのは、よほどのことだと思いますね。
そして、D5600の後継機種にも期待したいところですが、日本市場でランキングの上位を争うような売れている製品を旧製品入りさせるということは、今後の後継機種については販売が期待されない可能性が高いということも考えられると思います。ニコンは本当にエントリークラスの一眼レフを日本ではもう販売しないつもりなのでしょうか?気になりますね。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (4件)
NIKONは、すべての経営資源を、フルサイズミラーレスに振り向けて、ハイエンド志向でいってほしいです。
いまのNIKONにAPS-C機の開発に振り向けるリソースは残っていないでしょう。
中途半端な製品を発売して、ユーザーの期待を裏切るくらいなら、発売しないほうがいいです。
スマホカメラ性能が広角や望遠すら標準で装備している現在,のAPS-Cのエントリー機は、もう日本では売れないでしょう。
新しいAPS-C機を発売するくらいなら、Z5を大幅に値下げして、Zの入門にしたほうがいい思います。
APS-Cは、ばっさり切り捨てていいと思います。
一眼レフは価格も安く入門層にとっては手頃と思います。
工場のライン維持を含め売れるなら続けたほうが良いのかなと思います。
ミラーレスのダブルズームで10万円以下で出せるなら話は別ですが。
もちろんEVF付きで。
D5600は国内で最も売れている一眼カメラ。
切り捨てるはずがなく、いずれD5700が出て、値上げされるはず。
Z30との喰い合いを避けるため、D5700は遅れて登場でしょう。
ミラーレスの方が多いとはいえ、現段階で台数的には世界で55:45ぐらいのようですので(金額ではおよそ5:2。日本とかなり違う)、競争相手の少ない一眼レフに全く魅力がないとも言えないように素人的には思えるのですが、今後、ミラーレスと一眼レフがどのような売れ方をするかで違ってきて、難しいですよね。国、地域によってそれなりの特徴があってもおかしくないようですし(車とかは、かなり差があるようですし)。しかし現在、カメラ会社はどれだけ日本に目を向けて製品開発をしているのかも、知りたいところです。
キャノンのエントリー一眼レフは現在3機種あるようで、しかし逆に5Dの後継は出さないと言っていると聞いたことがあります。逆にニコンはD850後継は出すようで、それは戦略的にもありのような気がしますが、D5600後継等を将来にわたって出さないのなら、キャノンとニコンは逆の戦略をとっているような感じがしてきます。マウント維持の点(レンズを維持せざるを得ない点)からいっても、どちらが良いのか? そこにペンタックスがどのような対応を取ってくるのか等、種々興味が湧いてきますが。
とにかくD5600後継等を出さないのなら、ミラーレスAPS-Cでそれなりの売れ筋をニコンが作り出さないと、ニコンはシェア的にかなり小さい会社になって、すでにコンパクトカメラも絞っていますので、知名度は大きく低下しそうです(それでキャノン、ソニー、フジに対抗していけるのか)。日本ではZ50がそれなりに売れているような気もしますが、世界ではどうなのでしょう? とにかくニコンには頑張ってほしいのですが、状況が種々難しくて、自身には予想がつきません。。。