お客様 各位
いつもSIGMA製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
SIGMAは、2018年9月の「Photokina 2018」でLマウント採用のフルサイズFoveonセンサー搭載ミラーレスカメラの開発を発表いたしました。つづく「CP+ 2019」において同カメラの発売を2020年とご案内してのち、その実現にむけ鋭意開発を進めてまいりました。
しかし、最新の開発情報にもとづいて慎重かつ厳正な検証を重ねた結果、現時点でもフルサイズFoveon X3センサーの量産化に見通しがつけられておらず、2020年中の発売は不可能であることが確実となりました。
現在の開発状況に鑑みても具体的な発売予定について明言できる状況にないため、当該カメラの製品化計画については一旦リセットし、センサー技術の開発まで立ち返ってプロジェクトを仕切り直すことといたしました。この間、多くの方々が「フルサイズFoveon」の発売を心待ちにされていることを励みとして、関係者一同総力を挙げて取り組んでまいりましたが、ご期待にお応えできないままこのようなご報告になってしまうことを、心よりお詫び申し上げます。
もちろん、「Foveon」という唯一無二のセンサーはSIGMAにとって理想と理念を具現化するアイデンティティともいえる存在であり、今後もよりよいイメージセンサーの実現をめざし、引き続きテクノロジー開発に注力してまいります。
改めまして、これまでの温かいご支援に感謝申し上げるとともに、今後も皆さまのご期待と信頼にお応えできるよういっそう邁進することを、全従業員を代表してここにお約束いたします。
何卒ご理解をいただけますようお願い申し上げます。
フルサイズFoveonセンサー搭載カメラ白紙に
シグマがFoveonセンサー搭載のフルサイズミラーレスカメラの開発状況について報告しています。
報告によればフルサイズFoveonセンサーの開発状況が思わしくなく、量産することが不可能と判断したようです。そのためフルサイズFoveonセンサーを搭載したカメラについてはいったんリセットし、センサーの開発に注力するということのようですね。
そして、それによって2020年内の発売は不可能で、実際に発売するのはいつになるのか明言することもできないとしています。これは非常に残念なニュースですね。
なぜ量産が難しい?
このようにセンサーの量産化に見通しがつけられないということですが、シグマはすでにAPS-C、APS-HのFoveonセンサーを製造しています。技術的には可能と思われますが、なぜ量産化に見通しがつけられないのでしょうか?
ネット界隈を調べていると、今回のフルサイズセンサーの製造には既存の工場ではなく新しい工場や設備で行われるため、その技術を移行したり、新しい製造設備でうまく製造できないのではないか?といったことが考えられているようです。
たぶんセンサーサイズはかなり大きくなりますし、画素数も増えていると思いますので、そのあたりで製造に難しい部分がでてきてしまっている可能性も考えられそうですよね。
Foveonセンサーは3つのフォトダイオードを垂直にならべて、それぞれ入る光をRGBに分離して色情報を得るため(正確には異なります)、解像感や色表現が素晴らしい画質を得られるセンサーとされています。通常は横に並んでいるフォトダイオードを縦にも並べて3層にしようというのですから、製造には相当な技術が必要になると考えられますよね。そのぶんいいカメラになる可能性があると思いますので、ぜひとも頑張って欲しいですね。
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コメント
コメント一覧 (1件)
製品化が来年以降になるとキヤノンが特許を出している有機色素を使用した多層センサーが
実用化してしまったらフォビオンの優位はなくなってしまうと思います。
キヤノンが言う新開発のイメージセンサーと映像エンジンの投入がそれであったらもう
製品化しても太刀打ちできないような気がします。
言うまでもなくソニーも多層センサーを研究していてカメラに搭載してくるでしょうから
益々苦しくなりますね。