洞察力の鋭い読者の一人のおかげで、我々に向けて申請されたキヤノンのさらに小さなカメラのボディ内手ぶれ補正の詳細に関する特許を手に入れた。英語に翻訳されたこの特許申請書はやや難しいが、しかし私が収集したところでは、この特許ではボディ内手ぶれ補正とレンズ内手ぶれ補正について論じられている。なのでこれらのすべてレンズとセンサーの両方を利用した手ぶれ補正の実施形態だ。
通常はイメージはイラストで特許の申請をサポートを支援するものだ。しかし、しかし、それはキヤノンが明らかにミラーレスやコンパクトデジカメにボディ内手ぶれ補正を搭載しようとしていることは明白だ。PowerShotに見える画像はG1X Mark IVまたは、たぶんG1X Mark Vであるかのように見える。キヤノンはまた特許で論じられている内容は、我々が確かに望んでいたもので、それはボディ内手ぶれ補正のあるCanon M5 Mark IIのようだ。
(記事を一部意訳しています)
キヤノンがボディ内手ぶれ補正の特許を出願
キヤノンがPowerShotやEOS M用のボディ内手ぶれ補正の特許を出願しているという海外の記事です。この記事によれば、キヤノンがボディ内手ぶれ補正とレンズ内手ぶれ補正が協調して動作する特許を出願していて、そこに描かれている画像がPowerShotやEOS M5のように見えるとしています。だから、キヤノンはPowerShotやEOS M5のような小さなカメラのボディ内手ぶれ補正を開発することは間違いないというようなことを言っているようですね。
で、調べてみたのですが、その特許はどうやらこの特許のようですね。
実際には異なる特許?
で、よく読むと内容的には記事元が期待するような内容とはちょっと異なるようです。特許をよく読むとこんな感じの特許のようです。
例えばカメラで何かを操作したときに、触覚を与えるために小さな振動を発生させる装置をカメラに組み込んだとします。例えばスマホで画面タップ時や、文字入力時に擬似的にスマホそのものを振動させ、クリック感を演出することがありますが、それと同様の仕組みのようです。そして、もしその振動をカメラに与えたとき、間違って手ぶれ補正の機能がその振動を手ぶれと勘違いしてしまい、誤作動しないようにすることを目的とする特許となっていて、ボディ内手ぶれ補正の動作そのものに関する特許ではないようにみえます。
そして記事にも記述されていますが、特許内の画像はあくまで説明するために用意された画像であり、その画像がコンデジに似てるからといってコンデジに搭載されると確認されたということにもなりません。具体的には、出願画像にはミラーレスのような形をしたカメラが参考画像として掲載されていたりするものが多くありますが、文章で「一眼レフでも構わない」などと注釈している例もあるほどです。
なので、今回のニュースについてはちょっと早とちりだったかな?と思いますね。でも、それだけニュースになるということは、キヤノンユーザの多くがボディ内手ぶれ補正の機能が欲しいと考えていることの裏返しなのかもしれませんね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)https://www.canonnews.com/canon-patent-application-ibis-in-powershots-and-eos-m5-mark-ii
コメント
コメント一覧 (1件)
キヤノンがボディ内手ぶれ補正を入れてくるのなら、ニコンとは違いレンズとの共同補正を可能にすると思います。例えばM4/3でパナソニックが既に実装しているシステムの様なものが想像されます。
先に特許があるので手ぶれ補正は難しい等のコメントがありました。もちろん、小さな補正方式の仕組み等には個々の特許もあるかと思われますが、いわゆる撮影素子を動かして手ぶれを補正するという事には特許性がありません。
なので、キヤノンも比較的自由な発想で手ぶれの補正機構を考えることが出来るかと思います。