ネット上に浮上している最新の噂によるとα7s IIIはソニーが最近開発したIMX 521 CQRを使用するかもしれない。IMX 521 CQRセンサーはスクエアピクセル配列アーキテクチャを利用している。スクエアピクセル配列アーキテクチャの助けによって、カメラは1536万画素の静止画撮影と素晴らしい高感度モードを実装する。ノーマルモードで利用するときには、センサーが分割され6144万画素のクアッドベイヤーセンサーになる。
もし噂が事実ならば、α7S IIIは超高感度モード(1536万画素センサー)と通常撮影モード(6144万画素センサー)を持つことになる。
従ってスタンダードモードは解像度において、α7S IIカメラと比較して大きな改善をすることになる。
(記事を一部意訳しています)
α7S IIIがまもなく発表?
ソニーの超高感度撮影が可能なカメラのα7S IIの後継機種の噂が掲載されています。α7S IIは最高ISOで40万9600 ISOで撮影ができるカメラで、ちょっと世間をびっくりさせたことは記憶に新しいところですよね。そのカメラの後継機種の仕様が少しわかったようです。
噂によれば、α7S IIIはソニーの新しいセンサーであるIMX 521 CQRを利用するということで、超高感度の撮影もできれば、より高画素での撮影もできる通常モードも装備しているということのようですね。どういうことでしょうか?
まず一般的な話ですが、より高感度で撮影するにはセンサーの一つの画素により多くの光を入れてあげる必要があります。ところが高画素にすると、その1ピクセルあたりの面積が小さくなってしまいます。画素あたりの面積が小さくなれば、そのぶん光を受ける量が少なくなるのは当然です。なので、高感度で撮影するためには、どうしても画素数を少なくしなくてはならない、でもそうすると解像度が低くなるというジレンマを抱えてしまっていたわけですね。これを解決するのがクアッドベイヤー配列のセンサーと言うことのようです。
クアッドベイヤー配列のセンサーとは?
クアッドベイヤー配列は、通常のベイヤー配列とは異なっています。具体的には以下のような配列になっています。右側がクアッドベイヤーです。
(引用)http://nijikarasu.cocolog-nifty.com/blog/2018/05/post-8e3e.html
通常は1画素ごとにカラーフィルターを配置しているのですが、クアッドベイヤーでは4つの画素のフィルターを一つの大きな画素になるように隣接されて配置されています。これにより擬似的に一つのフィルターの面積を大きくすることができるので、より多くの光を入れることができるという仕組みになっているようですね。
なので、高感度モードで撮影するときには4つの画素を一つの画素として利用し、通常モードでは4つの画素をそれぞれ4つの画素として利用することで、それぞれ使い分けしジレンマを解消するということになりますね。なので実際には受光面積が増えるというより、4つのピクセルの画素を合算することができるのでノイズが少なくなり、ダイナミックレンジも向上するというのが実際のところなのでしょう。
ただし、このような配列にすることで偽色が多くなってしまうと言われていて、そのあたりをソニーは上手い具合にいい感じのアルゴリズムでベイヤー配列の情報に変換して出力しているようです。まあ、本当に様々な技術がでてきてすごいですが、ソニーのα7が高性能なのもセンサー技術をソニーが握っていることもかなり大きいと思いますね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
(記事元)http://thenewcamera.com/sony-a7s-iii-to-feature-15mp-quad-bayer-sensor/
コメント
コメント一覧 (1件)
これはキヤノンのクアッドピクセルと同じですね。
どこか構造が違うかもしれませんが、確かキヤノンとニコンが
特許を出していたはずです。
またいくつかの画素混合をし画質を上げるのはキヤノンのM-RAWが
既に採用していますね。
キヤノンユーザーはM-RAWで撮影した方がノイズが少なく画質が
良いというのは知られた話です。
この記事内容自体に特に新しい物はありません。
ただこれでソニーも初めて測距素子で画素が欠落しない像面位相差が
実現できますね。
実際はこの位相差測距のためで他のことはその副産物のように見えます。
ニコンのS-RAWは間引きか画素混合かよく分かりません。
通常、画素混合と思いますが小さくしすぎです。
ニコンもM-RAWモードを用意した方が良いと思います。