・レンズによってゴミの写り方が異なる場合がある
・撮影しようとしてゴミがあると、センサーの掃除は面倒だし、折角の撮影の瞬間を逃してしまう可能性がある
・そこで実際にゴミの写り方を確かめながら、必要がある場合、ゴミを取り除ける機能付きのレンズを提供する
・レンズには空気の吸い込み口がありセンサー上のほこりを取り除いて、埃とともに空気を排出する仕組みを作る
・これによりセンサー上のほこりを外部へ排出することができる
キヤノンがダストリダクションシステム付きのレンズの特許を出願
キヤノンが面白いレンズについての特許を出願しています。この特許はセンサー上のほこりを除去するシステムに関してのものです。どのように除去するのかというと、レンズの鏡筒から空気を取り込んで、その空気によりセンサー上のほこりを取り除き、そしてそのゴミをさらにレンズの前面に流して排出してしまうというもののようですね。
具体的には上記の画像をみれば一目瞭然ですが、レンズの筒を形成する筐体から空気を取り込み、その空気をセンサーまで導き、ホコリを含む空気がレンズと筐体に設けられた隙間から排出され、さらにレンズや絞りをぬうようにしてレンズの前面から排出されるという仕組みになっているようですね。
そんなのあらかじめ掃除しとけばいいじゃない。ということだと思うのですが、慣れていないと掃除は難しいこと、実際に取り付けるレンズによってホコリの映り込みが許容されるかどうかがレンズによって異なること、撮影しようという段階でホコリに気がついても今から掃除したのでは撮影タイミングを逃してしまう可能性があるということを念頭においているようです。
さらにこの機能を利用すれば撮影時に空気をセンサーに当てることが出来るということで、センサークーラーの役目としても利用できるとしています。つまり、例えば動画撮影中などでこの機能を利用すれば、冷たい空気をセンサーに当て続けることができるので、センサーからの発熱を気流によって抑えることができるとしているわけですね。
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実現可能性は低いか
アイデアとしては素晴らしいのですが、特許だけみると実現は難しいのかな?と思いました。理由はいくつかあるのですが、まずレンズ内にほこりを導いてしった場合、そんなに簡単に排出できるほど簡単なものなのか?ということですね。どこかにひっかかったり、レンズに付着してとれなくなるなんてことは普通に考えられそうです。
さらにホコリを排出できるということは、ホコリが入ってくる余地もあるということになります。何かしらのフィルターをつけてしまっては、そこからホコリを排出できなくなってしまいます。なのでホコリが排出できる通り道を設定しておくということは、逆にホコリの侵入も許容することになりますのて、余計にレンズを汚してしまう原因にもなりそうです。さらに通り道があるということで防塵防水性能も犠牲にしなければならない可能性も考えられそうです。
このように現実の状況を考えるとなかなか難しい機能なのかな?と思いますが、このような斬新な発想というのは素晴らしいと思いますね。
詳細は本記事下部の記事元リンクからどうぞ。
コメント
コメント一覧 (1件)
レンズ型のカメラの掃除機 で「FUJIN(風塵)」という商品が売られていますが、アレと同じような機構でしょうか?
ちなみに、私はアレを買ってしまいましたが、いやあ、思い出しても腹が立つくらいゴミが落ちませんでしたね。お金返して欲しいですわ。
ニコンですと、イメージダストオフデータでやり過ごすのが良いと思います。
マニュアルフォーカスにして、絞りがF22ぐらい、手元の白紙をピンぼけで撮るだけですし。