ニコンの新レンズの噂
ニコンが新しいPFレンズ採用の交換レンズを発表するのではという情報があるようです。どのようなレンズなのでしょうか?
それではみてみましょう。
複数の中国の情報筋から、NIKKOR Z 600mm f/6.3 PFレンズについての報告がある。このレンズは、既存のNIKKOR AF-S 500mm f/5.6E PF ED VRとほぼ同じサイズ/重量になると予想されている。解放f値はf/5.6になる可能性もある(可能性は低い)。レンズの価格は約4000ドルになると予想されている。重量は約3ポンド(1390g)になると予想されている。公式発表は10月10日に予定されていると噂されている-開発発表かもしれない。現在、このレンズは帝都中だ。
このレンズについては信頼できる確かな情報は持っていない。これらは中国からの二次的な情報だ。
Z 600mm f/6.3 PFレンズが発表されるかもしれないとNikonRumorsが報じています。
記事によれば、中国からの情報として、ニコンがNIKKOR Z 600mm f/6.3 PFを10月10日に発表するかもしれないと噂されているようです。10月10日というと、ちょうど一週間後の火曜日になりますね。
そして、このレンズはAF-S 500mm f/5.6E PF ED VRと同等のサイズと重量になる可能性があるようです。
AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VRは全長が237mmで重量は約1460gとなっています。PFを採用していないAF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VRは全長432mm、重量約3810gとなっていますので、サイズ的には重量的にも約半分ということになるので、かなり軽量化されることになるようです。
ちなみに、このニコンのPFレンズは以下の特徴があるとされています。
PF(位相フレネル)レンズ
PF(Phase Fresnel:位相フレネル)レンズは、ニコンが開発した光の回折現象※を利用して色収差を補正するレンズです。PF素子と通常のガラスレンズを組み合わせることで、優れた色収差補正能力を実現。PFレンズの強力な色消し効果によって、レンズの薄肉化や比重の小さい硝材の使用が可能となり、レンズの軽量化が可能になりました。
回折現象:光は波としての性質を持っています。波は、障害物に出会ったときにその影の部分に回りこむ性質を持っており、これを回折と呼んでいます。回折は、屈折とは逆順に色分散が発生する特徴があります。
軽量・小型化に大きく貢献
望遠レンズの全長を短縮させるためには、テレ比(全長/焦点距離)を小さくする必要があります。一般的なカメラ用レンズ(屈折レンズ)のみの構成でテレ比を小さくすると、レンズ前方の凸群で発生する色収差を後方の凹群で拡大してしまうため、全長の短縮には限界がありました。PFレンズは、一般的なカメラ用レンズとは逆の方向に強力な色収差を発生させることで効率的な色消しが可能となり、全長を短縮しても優れた色収差補正を達成。光学系の全長短縮が鏡筒の短縮を実現し、望遠レンズの軽量・小型化ができるようになりました。
優れた色収差補正
一般的なカメラ用レンズ(屈折レンズ)は、光の屈折現象を利用して撮像面に像を結んでいます。光は色(波長)により屈折する強さが異なり、レンズに近い方から青(B)・緑(G)・赤(R)の順で結像します。この色ズレは「色収差」と呼ばれ、色のにじみとして画像の劣化につながります。これに対しPF素子は、レンズに近い方から赤(R)・緑(G)・青(B)の順で結像します。PFレンズは、PF素子と屈折レンズを組み合わせることで、それぞれの色収差を打ち消し合い高い色収差補正を可能にしています。
(出展)ニコン
発売の可能性はあるのか
信頼性のある情報筋からの情報ではないようですが、発表される可能性があるのでしょうか?
新製品の噂は最初はどのような噂も何の前触れもなく流れてきますので、今回のような情報が流れてきてもおかしくはありません。しかし、レンズの場合にはロードマップが発表されていて、通常はロードマップの通りに発売されるものです。
現在のロードマップでは35mm f/1.2(解放f値は予想)しか掲載されておらず、突然のPFレンズというようにも思えます。
かし、これまでロードマップに掲載されていないレンズがいきなり発表されたという例があり、そのレンズがZ 70-180mm f/2.8です。このことから考えると実際に発表されるかどうかは五分五分といったところかもしれません。
まあ来週の今頃にはわかりますので、それまで楽しみに待ちたいと思います。
さらに「Z 135mm f/1.8 S Plenaの機能を早速眺める なぜPlenaなのか」ではPlenaレンズの素晴らしい性能について詳しくお伝え。
そしてニコンについての最新情報はこちらのまとめリンクから。
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コメント
コメント一覧 (4件)
超望遠ユーザー (特に野生動物撮影)から人気の高い500mmf5.6の後継レンズがいずれは出ると思っていましたが、個人的にはかなり早い登場ですね。
かつても200-500mmf5.6と500mmf5.6がほぼ同時期に登場して議論になりましたが、この構図をZでは600mmで展開させようとしているのは大変面白いですね。同時期に出すのは一見食い合いそうに見せかけて、購買意欲をくすぐる狙いがあるので全く不思議ではないですね。
おそらく描写は180-600mmより上げてくると思いますが、AFについてもリニアモーターとかで差をつけてくるのでしょうか。
400mmF4.5にx1.4テレコンとF値が同じなんですよね。テレコン付けても画質が落ちないという記事が出たばかりなので、この噂を見た時は一瞬買う気になったものの、必要ないかと思い留まったところです。
キヤノンは回折格子を使ったレンズ600mm f11、800mm f11を提供していますが、ニコンはf11では不十分と判断しているのでしょう。
f11でAFが動作すると言っても、AFは遅く、動体撮影でISOが上がってしまうので、力不足と思います。
この話は事実だとして、600mm f6.3は180-600mm f5.6-6.3と被りますが、軽量で、テレコン使用時に180-600mm f5.6-6.3ほど速度が落ちないなど、メリットがあるのでしょう。
NRがどうも信用していなさそうな気もするので誤報のような気もしますし、もし10月10日が本当なら今週中にも追加情報が出るのでは? しかし300mm F2.8を1500g辺りで、明るい200-500mmもということの方が 個人的妄想に合致し、なのでソニーの300mm F2.8重さ情報を望みたいところです。