
Nikon Z fの仕様の噂は正しかったのか
ニコンからNikon Z fが正式発表されました。これまで様々なNikon Z fに関する噂があったわけですが、その噂は実際には正しかったのでしょうか?検証してみました。
それでは過去に噂されていたNikon Z fの仕様をみてみましょう。
まずはこれが噂されていたNikon Z fの仕様です。全体的にものすごく多くの仕様が流出していたことがわかりますね。
- 2023年末までに発売
- カラーはブラック
- 2440万画素裏面照射型CMOSセンサー
- EXPEED 7プロセッサ
- 重量 700g(バッテリー含む Nikon Z 5は590g、Z 6IIは615g)
- サイズ 144×101×57mm
- 30コマ/秒まで(jpeg/HEIF)
- RAW、HEIFの高拡張撮影
- 4k 60p
- 10bit H.235 HEVC動画(SDR/HLG/N-Log)
- 1080 120p
- USB Type-C PowerDelivery(USB Type-Cをベースにした急速充電)
- ISO 100-64,000(Z 6IIは100-51,200)
- シャッターオプション(メカシャッター/電子先幕/オート)
- Z 8/Z 9の3Dトラッキング機能のAFポイント(273点)
- AFに関連した新たな機能
- EN-EL15バッテリー
- Z fのロゴは左側に移動する(Z fcは右側にあった)
- デュアルメモリカードスロット(SD+MicroSD) これは恐らく最初のレポートではシングルメモリカードスロットだった理由で、二つ目のスロットは隠されていてカメラの内蔵メモリのように利用される
- ピクセルシフト機能 ニコンのカメラで初めて新しいハイレゾモードが搭載される
- 8月~9月に発表、第4四半期に利益を得るために2023年末までに出荷
- Z 5/Z 6IIと比較してAF性能が向上
- いくつかの異なるレンズキットが2000ドルから2500ドルの価格帯で発売される
- ボディ単体で1999ドル(欧州は2500ユーロ)
- キットレンズの一つは、Z 40mm f/2 SEになる
- デザイン/レイアウトはZ fcによく似ている
- 上部の絞り値表示用の小さな液晶
- シャッター速度ダイヤルのサブレバーに写真、動画以外の白黒モード用の新たな機能
- Nikon Dfのような小さなグリップ/くぼみがある
- Nikon Z fcと比較して優れた製品品質
- バリアングル液晶
- マグネシウム合金ボディ
実際に確認してみよう
それでは、それぞれについて、実際に正しかったのかどうか項目別にみてみましょう。
- 2023年末までに発売
- ○ 2023年10月発売予定
- カラーはブラック
- ○ シルバーもあるという予想もあったがブラックのみ
- 2440万画素裏面照射型CMOSセンサー
- ○ 有効画素は2440万画素 裏面照射型も正解
- EXPEED 7プロセッサ
- ○ EXPEED 7プロセッサ搭載
- 重量 700g(バッテリー含む Nikon Z 5は590g、Z 6IIは615g)
- ○ バッテリー、メモリカード含み約710gとほぼ正解
- サイズ 144×101×57mm
- ○ 約144×103×49mm若干違うがほぼ正解
- 30コマ/秒まで(jpeg/HEIF)
- ○ ハイスピードフレームキャプチャ+で約30コマ/秒
- RAW、HEIFの高拡張撮影
- ? これが何を意味しているのかわからないので不明
- 4k 60p
- ○ 最高で4k UHD 60p動画
- 10bit H.235 HEVC動画(SDR/HLG/N-Log)
- ○ H.265/HEVC(8bit/10bit)対応
- 1080 120p
- ○ FullHD 120p対応
- USB Type-C PowerDelivery(USB Type-Cをベースにした急速充電)
- ○ Type-Cで充電
- ISO 100-64,000(Z 6IIは100-51,200)
- ○ 100~64000
- シャッターオプション(メカシャッター/電子先幕/オート)
- ○ 電子制御上下走行式フォーカルプレーンシャッター
- Z 8/Z 9の3Dトラッキング機能のAFポイント(273点)
- ○ フォーカスポイント273点
- AFに関連した新たな機能
- ○ ディープラーニング技術による撮影モードAUTO
- EN-EL15バッテリー
- ○ EN-EL15c
- Z fのロゴは左側に移動する(Z fcは右側にあった)
- ○ 左上にロゴ
- デュアルメモリカードスロット(SD+MicroSD) これは恐らく最初のレポートではシングルメモリカードスロットだった理由で、二つ目のスロットは隠されていてカメラの内蔵メモリのように利用される
- ○ SDとmicroSDによるデュアルカードスロット
- ピクセルシフト機能 ニコンのカメラで初めて新しいハイレゾモードが搭載される
- ○ ピクセルシフト撮影対応
- 8月~9月に発表、第4四半期に利益を得るために2023年末までに出荷
- ○ 10月発売予定
- Z 5/Z 6IIと比較してAF性能が向上
- ○ 被写体認識機能、低照度時のAFなどが向上
- いくつかの異なるレンズキットが2000ドルから2500ドルの価格帯で発売される
- ○ 単焦点レンズキットの店頭予想価格は税込み33万円 33万=約2220ドル
- ボディ単体で1999ドル(欧州は2500ユーロ)
- ○ 店頭予想価格は税込み30万円 2000ドル=約29万6000円
- キットレンズの一つは、Z 40mm f/2 SEになる
- ○ 40mm f/2 SEが単焦点レンズキットに付属
- デザイン/レイアウトはZ fcによく似ている
- ○ 似ている
- 上部の絞り値表示用の小さな液晶
- ○ 絞り値用の小さな液晶あり
- シャッター速度ダイヤルのサブレバーに写真、動画以外の白黒モード用の新たな機能
- ○ モノクロモード搭載
- Nikon Dfのような小さなグリップ/くぼみがある
- ○ 小さな出っ張りがある
- Nikon Z fcと比較して優れた製品品質
- ○ ダイヤル類が真鍮製など質感が向上
- バリアングル液晶
- ○ バリアングル液晶
- マグネシウム合金ボディ
- ○ マグネシウム合金採用
というわけで、RAW、HEIFの高拡張撮影というのが何を意味しているのかわからず、該当するかどうかは不明ですが、それ以外はほとんど正しいことがわかります。
このなかで「AFに関連した新たな機能」というのがありますが、これだけが正確に何を意味しているのか不明でした。しかし、もしディープラーニング技術を使用したAUTOモードがこれに該当するのであれば正解ということになりそうです。このAUTOモードは例えば集合写真なら背景も含めて全体的にフォーカスがあたるように撮影したくれたり、ポートレートだと判断したら背景ぼけを自動的に設定してくれるモードで、これがAFに関連した新たな機能と考えることは可能だと思います。
また、フォーカスポイント付近のブレを抑えるフォーカスポイントVRもオートフォーカスに関連した新機能といえるかもしれませんし、背面液晶をスライドすることでフォーカスポイントを動かすことができるタッチFnもAFに関する機能といえそうです。
範囲が広いので様々考えられるわけですが、いずれにせよAFに関連した新たな機能というのは正しかったといってもいいと思います。
この他の噂はほぼ間違いなく的中しており、今回の噂はかなり精度の高い噂であるということがわかります。
そして、Nikon Z fに搭載された新機能など注目の機能を「Nikon Z f正式発表 Zシリーズ初の機能や気になる機能を眺める」にて詳しくお伝え。
新製品の噂については、こちらのまとめから。
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コメント
コメント一覧 (3件)
センサーは新規の2440万画素ではなく既製の2450万画素センサーでしたね。
エンジンがEXPEED 7になったのでZ 6IIよりもポテンシャルを出せるようになったといったところでしょうか。
さすがにZ 6IIIまでこのセンサーを使い続けるとは思えないので3300万画素か4575万画素になるのでしょうか。
Z fがこれだけの仕様で出てくるとZ 7III/Z 6III/Z 5IIにも期待がかかりますね。
ちょっと検索してみると、4月とか5月ごろにはNRがZfについては明確に出るようなことを言い始めていた? 今後についても、12月ごろに何か出るのであれば、漠然としたものでも情報が出始めたりするのでしょうか。
Z8の時と同様で、あるカメラ店からのメールで、Zf価格について269280円、40mm付で297990円となっていました。
元々ニコンは Z になっても過去のユーザーがついてきていなかったのが課題だったと思います。
しかし Z9 で D5, D6 ユーザー、
Z8 で D850 ユーザー、
Zf でフィルム時代からのニコン愛好家を取り込むことが出来たと思います。
ある意味ここまではニコンの蓄積された資産を活かしたボーナスステージだったと思いますが、
残りの価格帯の Z6III, Z7III はボリュームゾーンである一方で、
他社との間で値段とスペックシートを見比べるような種類のユーザーの
獲得合戦に参加せざるを得ない状態になるので、
ニコンとしてもじっくり練りこんだボディを時間をかけて準備しているのではないでしょうか?