Foveonセンサーのプロトタイプが年内に登場?
シグマのFoveonセンサーに関する記事が投稿されています。それでは、実際にどのような内容なのかみてみましょう。
17分間のインタビューでは、コロナ禍でのシグマの戦略、一眼レフユーザへのサポートの継続計画やその他など様々なトピックを取り上げている。その中でも興味のある事柄は、8分過ぎから始まる、山木氏に彼らの会社の3層Foveonセンサーの最新情報を聞いたところだ。
これに山木氏は「我々はそれに取り組み続けている。(中略)そして、3層X3センサーのプロトタイプに取り組んでいる。(中略)それは今年のいつかに登場するはずだ」と述べた。彼は「Foveon X3センサーは用途が広いセンサーではない」と続き、特に低照度性能を指摘し、「しかし、適量の光があれば、カメラはとても美しく印象的な写真を撮影できる」と述べている。
DPReview
まず、最初にこの記事はシグマの山木社長とのインタビューを記事にしたもので、そのインタビューというのは実際にはこちらの動画になります。
この動画のなかでFoveonセンサーについて述べているのが動画の8分過ぎになります。
これまでAPS-CセンサーサイズまでFoveonセンサーは量産に成功していたのですが、フルサイズセンサーとしての開発は難しかったらしく、開発は難航し、いったん設計段階からやり直しという状況になっています。
その理由としては、ISO性能を高くすることが難しく、カラーグラデーションの問題があったいわれていました。インタビューにもありますが、Foveonは3層になっているので低照度時の撮影に問題を抱えている可能性が高いようです。
Foveonは画素を縦に立体的に3層に配置しており、横に並べているベイヤー配列のセンサーとは構造が根本的に異なります。その実装例のイメージ図を以下に示します。
日本写真家協会
こうすると、特に一番下の層まで何らかの理由で光が届かなくなってしまうのではないかと心配してしまいますよね。その分、各色がすべての画素で得られるのでベイヤー配列よりもかなりの多くの情報を得られ、より精密な写真を作ることに寄与しそうです。
今年中にプロトタイプが登場か
しかしインタビューのなかで、2020年内にFoveonセンサーのプロトタイプがを作る予定だとしています。これはカメラなのかセンサーなのか記述がないのですが、現在の段階では恐らくセンサーそのもののプロトタイプを作って、センサー性能のテストを行うということだと思います。
そうすると最初の段階の設計段階は終わって、実際に製品を作ってテストをしようという段階になっているようですので、かなり進展している様子がわかりますね。ただ、そこで駄目だったらまたやり直しなんてことになりかねないので、どのような状況になるかちょっと心配です。
ただ実際に実用化されたら静止画だけになりそうですが、これまでのフルサイズセンサーでは見ることのできない写真を撮影できそうなので楽しみですね。価格もかなり高価になりそうです。
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