キヤノンの大口径標準ズームの特許
キヤノンが大口径標準ズームの特許を出願していることが明らかになりました。キヤノンはどのようなレンズを開発していたのでしょうか?
それでは特許の中身を見てみます。以下、特許に記述されている実施例をずらずらと引用していますが、細かく見るのが面倒な人は、別途まとめた仕様がありますので、下記引用は読み飛ばしていただいても構いません。
ズーム比 2.35
広角 中間 望遠
焦点距離 28.84 45.38 67.90
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 32.68 25.49 17.67
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 138.42 114.99 105.42
BF 10.97 16.53 21.12ズーム比 2.08
広角 中間 望遠
焦点距離 28.84 47.78 60.00
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 32.68 24.36 19.83
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 132.38 112.42 106.85
BF 13.47 21.29 23.82ズーム比 2.15
広角 中間 望遠
焦点距離 27.90 35.16 60.00
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 33.55 31.60 19.83
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 151.88 136.27 116.88
BF 16.01 17.75 8.73ズーム比 2.35
広角 中間 望遠
焦点距離 28.84 44.32 67.90
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 32.68 24.93 17.67
像高 18.50 20.60 21.64
レンズ全長 160.31 133.71 115.64
BF 13.48 20.99 24.2ズーム比 2.14
IPForce
広角 中間 望遠
焦点距離 28.00 38.44 60.00
Fナンバー 2.91 2.91 2.91
半画角(度) 33.45 29.37 19.83
像高 18.50 21.64 21.64
レンズ全長 151.51 126.31 106.51
BF 9.99 14.11 20.24
上記は実施例として記述されたレンズの仕様を抜き出したものですが、似たような仕様がありますので、まとめると概ね以下のようなレンズの特許ということになると思います。
・28-60mm f/2.8
・28-70mm f/2.8
小型化された大口径ズームの研究か
特許出願されたレンズは、像高やバックフォーカスからフルサイズミラーレス用のレンズであることは間違いないと思います。
しかし、キヤノンにはRF24-70mm F2.8 L IS USMというレンズがすでに存在します。実際にこのレンズのレンズ構成図を確認してみましたが、特許のレンズとは全く異なるレンズ構成図となっていました。つまり、このレンズは既存のRF24-70mm F2.8 Lの特許ではないことを意味しています。
ここからは完全に想像ですが、たぶん動画向けか、もしくは広角端を28mmに妥協した小型で廉価なf/2.8のレンズとして研究されたレンズではなのかなと思います。ただ発売されるかどうかは結構微妙なところかもしれません。というのもすでに24-70mm f/2.8がありますし、かなりの小型化や低価格を実現しなければ、こちらを選択するメリットがないからですね。
というわけで、これらのレンズは実際に発売される可能性があるのでしょうか?気になるところです。
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コメント
コメント一覧 (2件)
ニコンが28-75/2.8をタムロンのOEMで出しており、シグマにも28-70/2.8があるので主要フルサイズマウントだとRF以外では出ているスペックのレンズですね。
RF24-70/2.8Lは大きく重く、RF24-105/4Lもやや重さが気になるので、ぜひこの類のレンズを発売してほしいです。
フランジバックを考慮すると全長は80mmほど、しかも前群を見るに沈胴機構の可能性もありますから、電子補正前提の非常に小型軽量なレンズになるはずです。15万でも即決で購入したいレベルですね……!
このレンズはコンパクトで良さそうですね。
望遠側で鏡筒長が最短になる面白い設計です。
収納時は望遠側にする事で沈胴式は考慮していないように見えます。
歪曲の大きさから電子補正前提でしょうね。