キヤノン 16-28mm f/2.8の特許
・出願日 2020年10月12日
・公開日 2022年4月22日■ 実施例1
・焦点距離 15.40 21.00 27.50
・f値 2.88 2.88 2.88
・半画角 52.71 46.44 38.49
・像高 19.00 21.00 21.64
・全長 134.57 124.99 119.35
・バックフォーカス 14.07 14.07 14.07■ 実施例2
・焦点距離 15.40 21.00 27.50
・f値 2.88 3.50 4.04
・半画角 54.50 46.36 38.66
・像高 19.00 21.00 21.64
・全長 114.50 109.76 110.87
・バックフォーカス 14.15 14.15 14.15(当サイトによる解釈です)
-IP Force
キヤノンが新しいレンズの特許を出願していたことが明らかになりました。キヤノンがこの特許で実施例として記述しているレンズは複数あるのですが、ほぼ似た仕様なので特徴的な2本のレンズをピックアップしてみました。
まず実施例の1と2は焦点距離や像高などはほぼ同じですが、開放f値が異なっています。実施例1ではf/2.8通しのレンズとなっていますが、実施例2ではf/2.8-4.0という開放f値です。
このレンズは像高やバックフォーカスからフルサイズミラーレス用(またはシネマカメラ)のレンズと思われます。実施例の図や特許の文章には「デジタルスチルカメラを示している」という記述があることから、少なくともデジカメにも対応したカメラであることは間違いないようです。なお便宜上16-28mmにしていますが、15-28mmかもしれませんし、15-27mmかもしれません。
廉価な広角ズーム?
キヤノンがすでに発売しているレンズなのかと思ったので調べてみたのですが、該当する焦点距離のレンズはキヤノンからは発売されていませんでした。可能性のありそうなレンズをピックアップしてみると、
・RF14-35mm F4 L IS USM
-キヤノンWebサイト
・RF15-35mm F2.8 L IS USM
この2本になりますが、どちらも望遠端が35mmなので、この特許の28mmには合致しません。なので、f/2.8通しではないレンズのほうが実際に発売される可能性が高く、廉価な広角ズームとして発売される可能性があるのかなと思います。
またこのレンズについても、ガラスに樹脂を実装したハイブリッドレンズが採用されていることが示唆されています。
負レンズ要素L12は、球面レンズの像側に非球面を有する樹脂層が形成された非球面レンズである。
実際にはどのようなレンズとして発売される可能性があるのでしょうか。より光学性能に優れ小型な大口径の広角ズームか、それともお手頃価格のズームレンズになるのか気になります。
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント