キヤノン 撮影した”ベストショット”を自動選択しサーバに送信する特許

キヤノン ベストショット写真をサーバに送信する特許

【0006】
しかしながら、特許文献1では、データ量の多いRAW画像データをクラウドサーバに送信する必要があり、送信に時間がかかる。また、クラウドサーバにおいて全てのRAW画像データの現像処理を行うと、サーバにおけるデータ処理により多くの時間が必要となってしまう。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、サーバでの現像処理を効率的に行えるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、撮像装置と画像処理装置が通信可能なシステムであって、前記撮像装置は、撮像手段と、前記撮像手段により連続的に撮影して取得された複数枚のRAW画像から、撮影時の設定と操作に応じて、前記画像処理装置に送信する優先度を決定する決定手段と、前記決定手段により決定された優先度に従って、前記複数枚のRAW画像を前記画像処理装置に送信する通信手段と、を有し、前記画像処理装置は、前記撮像装置から複数のRAW画像を受信する受信手段と、前記撮像装置から受信した複数のRAW画像から所定の条件を満たすRAW画像を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出されRAW画像を現像する現像手段と、前記現像手段により現像された画像および/または前記抽出手段により抽出された結果を前記撮像装置に送信する送信手段と、を有する。

IPForce

キヤノンが撮影した画像をサーバに送信する特許を出願しています。画像をサーバ(PC)などに送信する技術はすでにあるわけですが、キヤノンのこの特許の面白いところは、撮影したRAW画像に優先順位をつけて、優先順位の高いものからサーバに送信し、そしてサーバ側でRAWをjpegなどに現像することで、素晴らしい画像からサーバへ送信し、優先的に現像してもらうというようなことをしているようです。特許のなかでは、この画像の優先度を高くするRAWファイルを「ベストショット」と表現しています。

ベストショットした画像をサーバに送信することはいいとして、じゃあベストショットとは何か?どうやってベストショットだと判断することができるのか?ということが問題になると思います。特許によれば、ベストショットの定義は以下のようになっています。

ステップS504では、制御部301は、画像判定部307によりベストショット判定を行い、処理をステップS505へ進める。ベストショット判定は、ピントが合っている、被写体が大きく写っている、決定的瞬間をとらえている等の複数の条件が用いられ、被写体認識結果により条件を変更したり組み合わせたりすることで行うことができる。なお、ベストショット判定方法はこれに限らず、どのような方法を用いてもよい。例えば、人工知能(AI)を利用して様々なアルゴリズムを組み合わせたり、ユーザの撮影傾向を学習してベストショット判定に反映させたりしてもよい。

IPForce

このことから考えると、例えばピンボケしていない、被写体が大きい、笑顔になっているなど、様々な条件をユーザ側が設定することで、それをカメラ側が判断し、RAWファイルの優先度を設定してサーバに送信するというような仕組みになっているようです。

即納性が求められるプロフェッショナルカメラマン向け?

特許にもありますが、AIを利用してベストショットを判断しても構わないし、ユーザがどのような撮影をしているのか傾向を学習してベストショットと判断しても構わないとしています。カメラにベストショットはどのような画像かということを学習させることができるということで、かなり画期的なシステムのようです。

このことから考えると、撮影した画像をすぐに使いたいような場合には、かなりのメリットがあるのかな?と思いますね。例えば、結婚式場のカメラマンの場合、ものすごく大量の写真を撮影して、その中から素晴らしい画像を選択し、結婚式が終わるまでにアルバム形式にして光学メディアやUSBメモリで配布したり、ネット上で特定のグループだけにシェアするようなことをしなければなりません。

そして例えばスポーツ新聞などでも、撮影した画像をすぐに現像して掲載する画像を選択し、翌日の紙面に掲載するといったことが行われています。全部の画像を送信するととんでもない枚数になりますし、その都度、送信する画像を選択できないような状況になってしまう場合もあると思います。

そんなときベストショットをカメラ側が自動的に選択し、サーバに送信してくれることが可能になれば、より写真の選択も楽になりますし、撮影者が写真を選択して送信する手間がなくなるので、撮影に集中できるというメリットがでてくるのではないかと思いますね。

たぶん今後も、こういうAIがらみの新しい技術とかアイデアというのは続々とでてくるのだろうと思います。これらの技術がまた、カメラを一つ面白くさせるかもしれません。

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