ニコン24-50mm f/4-6.3の特許が明らかに
(21)【出願番号】特願2020-97093(P2020-97093)
(22)【出願日】2020年6月3日
(71)【出願人】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
ニコンが24-50mm f/4-6.3の特許を出願していたことが明らかになりました。恐らくこれは、2020年8月に発売されているNIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3のものだと思います。レンズ構成図などがほとんど同じことからそれがわかります。
出願日をみると2020年6月3日の出願なので、本当に発売が決定してからぎりぎりで特許が出願されていることがわかりますね。しかし、この特許は審査が未請求となっていて、このようなレンズ設計をすでに我々がしていましたよという防衛的な目的の特許出願になるのだろうと思います。
コニカミノルタとの共同開発?
そして、気になるのは特許の出願人に、ニコンは当然含まれているわけですが、コニカミノルタの社名も記載されています。つまり、両者があわせて特許を出願したことになります。
コニカミノルタとの共同開発ですが、実はZ 85mm f/1.8 Sでも出願人にコニカミノルタの社名が含まれていることが明らかになっています。
ニコンがレンズを発売するのはわかるのですが、すでにカメラ事業から撤退しているといっていいコニカミノルタとの共同開発にはどのような意味があるのでしょうか?
<ヘルスケア分野>
画像診断システム(デジタルX線画像診断、超音波診断システム)<プレシジョンメディシン分野>
遺伝子検査、創薬支援<センシング分野>
計測機器 (光源色計測、物体色計測、アドバンストセンシング)<材料・コンポーネント分野>
機能材料、光学コンポーネント、IJコンポーネント<画像IoTソリューション分野>
画像IoTソリューション、映像ソリューション(プラネタリウム)
コニカミノルタの現在の事業内容をみると、計測機器の製造や、画像診断システム分野に参入していることがわかります。計測機器や画像診断システムなどにはレンズを利用したりするでしょうから、その分野での連携を兼ねている可能性もあると思います。
そして、コニカミノルタは材料・コンポーネント分野として、機能材料、光学コンポーネント分野にも参入しています。この光学コンポーネントなどの分野では、プラスチックレンズやガラスレンズを取り扱っていますので、ニコンがレンズの光学的な設計を、コニカミノルタがレンズなどの材料を新製品にあわせて新しいものを作ったという可能性も考えられるのかなと思います。
ニコンとコニカミノルタが共同でレンズ開発することで、ラインナップの拡充を急いでいるという側面もあるのかもしれませんね。そしてそれぞれ得意な分野を持ち寄ることで、廉価で高性能なレンズが発売されるとしたら、ユーザにとってはプラスになるのだろうと思います。
[template id=”4241″]
コメント
コメント一覧 (1件)
コニカミノルタとの特許はカメラ用以外と思われるレンズもあるので
結びつきは強そうです。
ヘキサノンやロッコールの光学技術がニコンの中に生きていると思うと
ロマンを感じます。