紹介した評価の内容を低照度のAF性能として公開しましたが、実際にはボディ内手ブレ補正性能に関する評価でした。記事の内容を取り下げ、訂正してお詫びいたします。ご指摘ありがとうございました。
Nikon Z 7IIのAF性能評価
ドイツのFoto Magazinが8月号で、Nikon Z 7IIとその他のミラーレスカメラのボディ内手振れ補正の比較テストについて興味深い記事を掲載した。Nikon Z 7IIは7EVまで完璧な最高の結果を示している(彼らは5EVまでを約束していた)。キヤノンとソニーは彼らの期待に達していない。α9は実際にはとても残念にみえる。(緑がVery good、黄色がgood/ok、赤がシャープではない)
Nikon Z 7IIの低照度撮影性能
ドイツのカメラ雑誌が、各ミラーレスカメラのAF性能の比較についての記事を掲載しているようです。具体的な結果としては、上記で引用した内容になっているとしています(画像タップで拡大します)。
ドイツ語なのでよくわからないのですが、緑がとてもよい、黄色のgutがgood、okayがOK、赤のunscharfが正確ではないという評価になっているようです。記事元ではシャープではないというような表現になっていますが、実際にはピントが正確ではないという意味になっているようですね。
実際に表をみてみると、確かに緑色になっている部分が、Nikon Z 7IIでは最も数が多くなっていることがわかります。そのため、実際の記事の内容を確認できないのでなんとも言えませんが、この表だけで判断すると、確かに低照度でもAF性能が優秀そうなことがわかります。
ただ、黄色のgood/OKの部分をどう考慮するかで変わってくるのだと思いますね。例えば、キヤノンのEOS R5は赤色のマークが一つだけですし、パナソニックのS1Rでは赤色マークは二つだけです。それに対してNikon Z 7IIは緑色のマークが最も多いけれども、赤色マークがキヤノンとOMデジタルよりも多い3つあることがわかります。
このことは、ある程度のレベルまでは最高の性能を示していたものが、ある輝度まで低下すると、一気に性能が落ち、精度が悪くなることを示しています。それに引き換え、EOS R5やS1RはNikon Z 7IIよりも低照度でもある程度の性能を発揮しているということで、性能の落ち込みが緩やかになっているのだと思います。
これをどう判断するのか難しいところですが、より低照度まで完璧なAF性能のあるNikon Z 7IIと、ある低照度になるとAF性能がやや劣化するが、それが長持ちするEOS R5の違いということになるのでしょうか?
撮影条件などもありますので、実際に雑誌をみて確認してみたい内容ではありますね。
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コメント
コメント一覧 (6件)
ボディ内手振れ補正はキヤノンの見解によればレンズのイメージサークルに
よって補正可能量が決まってしまうと言っていました。
キヤノンの場合はレンズとボディの組み合わせによって固有の数値になって
いたはずです。(レンズによっては協調動作による相乗効果もありますが)
恐らくニコンも同様なことはしていると思いますのでイメージサークルを
はみ出す所でセンサーの動き量制限している可能性があります。
ソニーは巷ではマウント径が小さくてセンサーを大きく動かせないので
ボデイ内手振れ補正が弱いと言われていますが本当の所は分かりませんね。
オリンパスはレンズの焦点距離が異なるので比較対象にはならない様な気が
します。
ボディ内手振れ補正の効果はレンズのイメージサークルによっても変化するので
評価は難しそうです。
なんかこれ比較として条件がおかしいですよね。
X-T4のレンズはなぜ50-140/2.8じゃないのか、E-M1 IIIも40-150/2.8じゃないし、高画素機で比べるならα9 IIじゃなくα7R IIIかIVでしょう。
しかもボディ内手ぶれ補正の比較といってるのにレンズ内手ぶれ補正ONだし滅茶苦茶ですよ。
これじゃあ雑誌の信憑性が下がるだけだと思うんですが、もっと正確な比較してくれないと参考にもならない。
なかなか興味深い結果ですが、結構値段の張る機種が多いので、安い機種でもお願いしたいところです。。。
点数化(2,1,0,-1として合計)してみると、表の順番どおりでは、13、7、13、15、11、1とかになりますね。確かに少し選択に気がかりな所もありますが、(間違いがあるやもしれませんが)40-150はIS付きでなく(12-200もISがついていないことに気づきましたが、、、)、50-140は古い(7年前)ですね。
だからこそ比較になってないんですよね。
古さでいえばソニー70-200も5年ほど前のレンズですし条件がバラバラ。
この中で比較として近いものはR5とZ7 IIとS1Rの3つだけですね。
この記事は「低照度撮影(AF)性能」ではなく「ボディ内手ブレ補正性能」の比較なので、見出しを修正なされた方がよいかと存じます。
さておき、内容については皆さんと同意見ですね。IBIS性能を見たいならレンズ側の補正を切るなり、手ブレ補正なしのレンズを使うなりすべきでしょう。
テストや評価の方法も不明ですね……そこは雑誌本文に記載されてるんでしょうか。
黄色が「あまり使えない」のならZ7II+70-200/2.8が最優でしょうが、「実用可能」レベルなのであればむしろ、公称7.5段のところを8.5段までカバーしているR5+70-200/2.8や、測定範囲では手ブレしなかったことになるE-M1III+12-100/4の方が優秀とも言えますね。
原文には「カメラ内手振れ補正と光学補正の協調」とあります。