——ではこれまでなかった「頭部認識」はいかがでしょうか。
選手がこちらに向かって走ってきくるときは顔・瞳認識、その後くるっと回って戻っていくというようなシーンでは頭部認識という具合に、被写体の向きにかかわらずずっと追いかけてくれます。これまでAFエリアを上下左右していたものが、半押しを解除しない限りずっと追尾します。
——なるほど、顔の向きを限定しないというわけですね。
今まで自力でやっていたものをカメラがやってくれ、使い方さえ覚えてしまえばロックしてずっとついていってくれる。フレーミングするとき中央にAFエリアを合わせて半押し、そのまま解除せずに中央で被写体を捉えたままカメラを振ってしまえば、ピントは追い続けたままで被写体を端に配置することもできます。最初は信頼して良いものか不安もありましたが、これに慣れると、被写体の大きさがある程度あればまずピントが抜けることはありません。使い方のコツさえ覚えてしまえば、すごく便利ですね。
——電子ビューファインダーの見え方はいかがでしたか? 表示ラグは気になりますか?
正直、スポーツの撮影で「ミラーレスの電子ビューファインダーは厳しい」と思っていました。でも「EOS R5」はなんの問題もないくらい普通に見えます。例えば100m走のスタート直後だと、ゴール前から見て誰が一番前にいるのか、光学ファインダーより見やすいくらいです。これまで一眼レフカメラのときはカメラのファインダーから目を離して肉眼で確認していました。「EOS R5」の電子ビューファインダーは、そうした微差も見えるのです。
——流し撮りのときはどうでしょう。
流し撮りでも電子ビューファインダーは見えています。メカシャッターで真横にカメラを振ると残像が残るのですが、電子ビューファインダーのとき電子シャッターで撮ると、ほぼ見えかたにズレがありません。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://dc.watch.impress.co.jp/docs/interview/realfocus/1284416.html
EOS R5レビュー
デジカメWatchがEOS R5のレビューを掲載しています。全文はかなり詳細なレビューになっていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
カメラでのスポーツ撮影というと、やはりAF性能や被写体のトラッキング性能、そしてEVFの遅延やブラックアウトの問題がきになると思いますので、その部分だけ引用させていただきました。ということで、早速記事をみてみます。
記事によれば、AF性能はかなり高く、後ろを向いたときには頭部を認識しピントを合わせてくれたり、こちらを向いた時には瞳認識に切り替わったりすることで、より柔軟なピント合わせが可能になっているようですね。被写体追尾性能もかなり高いようで、これまでにないような写真が撮影できる可能性も広がるようです。
さらにEVFもEOS R5では特に問題なく、むしろ利点もあるようですね。流し撮りも問題ないということで、特に大きな問題はないようです。
またレビューでは低照度時のAF性能にも触れられていて、それらの性能もかなりよくなっているということですので、室内のスポーツでもかなり便利に利用できる可能性は高そうです。
もっと早く動く被写体には問題があるか?
今回のレビューでは主に陸上競技などの撮影に関してのものです。人間を相手にしたものですし被写体の速さは限られています。なので、そのような状況ではかなり利用できるのだと思いますが、例えば被写体が野生動物だったり、電車、飛行機、モータースポーツだったらとうなるのでしょうか?
一部のミラーレスでは乗り物や動物に対する認識追尾してくれるAFもありますが、対応していないミラーレスもあります。さらに動く速度が速ければ速いほど、EVFの遅延に対しては敏感になりますし、ブラックアウトや一時的に画像が静止してしまう問題は致命的になる可能性もあります。また低照度時や逆光時のAF機能というのも、被写体の速度が速くなると問題になる可能性はありますよね。
人間が被写体となるスポーツ撮影の場合にほぼ問題ないとしたら、今後はよりプロフェッショナル向け一眼レフもミラーレスに置き換わる可能性が高いと思いますよね。そうなると、キヤノンが来年に発表すると噂されているEOS R9や、ニコンが来年に発表すると噂されているNikon Z 1についても、ほぼ問題なく人間がメインの被写体となるスポーツなら撮影ができてしまう可能性がありそうです。
いよいよプロフェッショナル向けのカメラもミラーレスに置き換わるときがくるのでしょうか?
そして、列車、飛行機、モータースポーツといったさらに速く移動する被写体の場合には、どれだけ有効なのか興味のあるところですよね。
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