1 EOS Rのオーバーヒート問題は、NoLifeによって最初に修正された(8月7日に公開)
・ちょうど数週間前、NoLifeのYoutubeチャンネルは、メモリカードを取り外して、HDMIを経由して外部電源を利用すれば、4k 60pのHQ動画(8.2kからのオーバーサンプリング)を3時間30分まで何の問題もなく録画できることを発見した。
・その後、多くのEOS R5ユーザは同じことをし始め、彼らもビデオ録画にHDMIを使用することで、録画時間を増加させることに気がついた。2 EOS HDによる発見(サーマルスロットリングの存在)
EOS HDはCDA-TEKとともに、EOS R5の温度モニターアプリを開発した。そのソフトは最初はAndroid向けに作成された。多くの詳細を取得せず、カメラの温度とは無関係にオーバーヒートの警告が表示されることを見つけた。
3 中国のユーザはカメラの内部バッテリーを外すことで録画制限を取り除いた
ある中国のユーザとEOS R5の解析を行う技術者により、オーバーヒート問題を修正する問題が発見された。
・EOS R5の内部バッテリーを取り外すことでも、オーバーヒートの警告を無効にできる
・EOS R5はイメージプロセッサに何のヒートシンクもない。これはキヤノンはEOS R5がオーバーヒートすることに関して何の心配もしていなかったということだろうか?4 もう一つの修正方法 カメラをだますやり方
キヤノンのカメラのバッテリーのフタを開けるとき、EOS R5はオーバーヒート問題に関する情報などの温度情報をメモリに記録する。そして、カメラにバッテリーが挿入されると、カメラは再びそのデータを読み込み、2回目の起動時には少ない時間になってしまう。
・つまようじと養生テープを使いバッテリーのフタを開けたままにしておき、カメラをだます
・オーバーヒートの警告が表示されたら、録画を停止し、そしてバッテリーを取り除く。そして10秒後に再び挿入すると警告なしに最大の録画時間を得る。5 最後に、EOS R5のオーバーヒートの警告を停止する超簡単な方法
これらの修正可能な方法を見た後で、NoLifeはEOS R5の発熱の問題をAtomos Ninja V 5” 4K HDMI Recording Monitorなどの外部レコーダーを利用することで解決できることを教えてくれた。
6 EOS R5のオーバーヒート問題に関する事実
・EOS R5はオーバーヒートの警告を出すのにソフトウェアを利用している
・EOS R5にはリアルタイムの熱管理をするために、何のセンサーもない
・EOS R5にはまた、カメラのイメージプロセッサに何のヒートシンクも設定していない
・EOS R5の録画時間は工夫すれば延ばすことができる
・8kビデオ録画はカメラの内部メモリカードへの録画に制限されているため、HDMIを利用したトリックは4k 60pのビデオまでで機能する(記事を一部引用して意訳しています)
EOS R5の録画時の発熱問題その後
NewCameraがEOS R5の発熱問題についてのまとめ記事を掲載しています。
以前から日本でも話題になっていたEOS R5の動画撮影時の発熱問題ですが、海外では相も変わらずEOS R5の問題についての検証記事などが掲載されています。その中には、実際にカメラを分解してみたですとか、異なる条件で様々に撮影してみて、いつになったらオーバーヒートの警告がでるのか?といったことを検証するような記事や動画もありました。
自分もそれらの記事について、いろいろチェックしていたのですが、そのつど記事にするような内容ではないのかな?と思っていたのですが、今回、わかりやすくまとめられていると思われる記事があったので引用して記事にさせていただきました。具体的な内容については、記事元リンクから全文をご覧ください。
記事では、これまでのEOS R5の動画記録時の発熱問題に関する実験/研究や、発熱問題を回避するためにどのようなテクニックを利用すればいいのかという一連の流れについて記述されています。
具体的には以下のような流れになっているようですね。行間を埋める意味も含めて、ちょっと簡単に説明してみます。
・外部電源を利用し、HDMI経由で利用したところ4k 60p HQ(8kからのダウンサンプリング)が3時間30分も利用できた
→ メモリカードとバッテリーの発熱が原因?・カメラの温度とは無関係にオーバーヒートの警告表示がでることが判明
→ どうやってオーバーヒートの警告を表示させているの?根拠は?・EOS R5の内部電池(取り外せないボタン電池)を取り外すとオーバーヒートの警告も表示されなくなる
・EOS R5に熱を逃がすようなヒートシンクがない
→ EOS R5の内部メモリにオーバーヒートの警告を表示する時間に関するログが保存されている可能性?・バッテリーを取り外そうとフタを開けると、メモリに加熱に関連する情報を保存する
・バッテリーを挿入すると、メモリにある加熱に関連する情報を読み出す
→ つまよじを間に挟んでバッテリーが挿入されたことをカメラに知られないようにすると解決する
→ オーバーヒートの警告をだすタイミングが内部メモリに保存されている?
まとめると、こんな感じになりそうです。
意図的な時間制限?
これらのことから、EOS R5のオーバーヒート警告は、実際のイメージセンサや、イメージプロセッサの温度とは関係なく、単純に利用時間によって制限されているのではないか?という噂がでてきています。
理由としては、上記に引用した記事の通りに、内部バッテリー(通常の利用者が利用できるリチウムイオン電池ではなく、カメラに電源を供給するボタン電池)を取り外したり、バッテリーをフタを意図的に閉めないようにすることで、この問題が解決するからとしています。
内部電池を外してしまうと、カメラが保存している各種情報がなくなってしまうので、EOS R5がそれまでどのように操作されていたり、何時間可動していたのかを知ることができなくなってしまいます。そうすると、リセットされた状態になるので、オーバーヒートの警告がでるたびに内部電池を外してしまえば、警告も表示されなくなるといったところなのでしょうね。
そして、EOS R5ではバッテリーのフタの開閉をセンサーで探知していて、バッテリーのフタを開くと現在の状況をメモリに保存し、バッテリーのフタを閉めるとメモリに保存した情報を読み出すというようなことをしているようですね。そのため、爪楊枝を間に挟んで、バッテリーが閉まらないようにすると、データの読み書きをしなくなるので、そのままオーバーヒートの警告が表示なく利用出来るようです。
まあ、みんないろんな方法を見つけるというか開発をするものですね。ゲームでも意図しないハメ技や、バグを発見する人がいるものですが、EOS R5も興味ある人の格好のエサになってしまったようです。
ここまではいいのですが、このように警告を表示させないようにすることができれば、EOS R5の4k 60pまでの録画機能は十分にできることが発見されてしまったため、意図的にこのような制限がされているのではないか?と考えている人が海外のサイトをみると一定数いるようですね。
キヤノンはシネマカメラも発売していますので、EOS R5の録画機能に関しては一定の録画制限をして、そのぶん、シネマカメラのほうを購入してもらいたいという経営的な戦略があるのではないか?とみている人もいるようです。
実際にはどのような意図があるかわかりませんが、少なくとも温度センサーがないということで使用時間だけでオーバーヒートの警告を出していたということについては、それぞれの運用状況が異なるのに同一条件で警告を出してしまうことに対して不満がでてくるのは仕方がないのかなと思いますね。
(記事元)http://thenewcamera.com/canon-eos-r5-overheating-warning-is-just-a-forced-limitation-by-canon/
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コメント
コメント一覧 (3件)
サーモグラフィでしらべた結果、一番の発熱原因はCFexpress Type BカードのようでCPUやセンサーは
発熱の警告が出てもそんなに熱くならないようです。
分解写真からヒートシンクがないというのは少し疑問で熱伝導用のパッドと思われる物ははCPUとメモリー
上に貼られて金属板で押さえられていたような気がします。
発熱状態からそれでも十分なんでしょう。
カードに温度センサを取り付けるわけにも行かず近傍に温度センサを設置しても外的要因から誤差が
出る可能性からタイマーにしたんでしょうね。
キヤノンの技術屋さんも思わぬ落とし穴があって困ったのでは無いかと思います。
実際にカードは60℃ぐらいになっていたので下手に本体を改変するとカメラ本体の破損に繋がりますね。
メモリーカードの常用使用温度上限は60℃ぐらいと思いますのでもう限界ですね。
耐温度はもっと高いかも知れませんが寿命は縮むでしょう、耐温度と常用温度は違いますから。
実用に耐えうる省電力低発熱のCFexpress Type Bカードの開発が先ですね。
そうしないとキヤノンに限らず通常のカメラ型で高画素の動画機や高速連写機が作れないです。
色々な検証は玉石混淆なので気をつけないといけませんね。
皆さんカメラや精密機器設計のプロばかりでは無いでしょうから。
本日もキャノンバッシング絶好調ですな(呆れ)
まだまだ普及したとは言いがたい8K動画まで搭載してきたR5ですので、設計段階で若干の無理はあるんだろうと思います。ただ、チャレンジすること自体は決して悪いことでは無いでしょう。
発熱の問題だけならボディを大型化することで改善できる部分もあったかと思いますが、キヤノンの技術者としてはスチルカメラとしての小型化は外せなかったんでしょうね。
現状では、動画メインでR5を購入する人は相対的に少ないでしょうから、スチルカメラとして見たR5の優秀性があれば何も問題無いでしょう。
ただし、値段が少々お高いので、出来れば動画機能をスペックダウンしたより安価な機種もあれば良いなと思いますね。