GF 30mm F5.6 T/SとGF 110mm F5.6 T/S MACROレビュー
富士フイルムのGF 30mm F5.6 T/SとGF 110mm F5.6 T/S MACROのレビュー記事が公開されています。どのようなレビューとなっているのでしょうか?
それでは記事をみてみましょう。
中判センサーは、より大きなセンサーを使用して光を集め、ボケを強調するという贅沢を提供するが、欠点の一つはフルサイズよりもレンズの選択肢が少ない傾向にあるということだ。しかし、富士フイルムのGFXシリーズのユーザにとっては、これは変わりつつある。彼らは今、一つではなく2つのチルトシフトレンズを利用できる。9月12日のX-Summitで、富士フイルムは以前にティザーされていたGF 30mm F5.6 T/SとGF 110mm F5.6 T/S MACRO、そしてGF 55mm F1.7 R WRを発表した。
(中略)
新しいT/Sレンズは、GFXシステムのために専用に設計されたネイティブなチルトシフト機能を提供する。富士フイルムは、このレンズがGFXシステムにおける建築、製品、商業写真の選択肢を増やすと述べている。30mmは建築向けに、110mmのマクロ機能は商品撮影や、静止画撮影で焦点面を操作するために設計されている。
両方のレンズはGFXボディの中判センサーと特に連携して動作するように設計されている。各レンズは、レンズがどの程度傾いているかを測定するセンサーを使用している。この情報は、カメラのライブビューと写真のメタデータの両方で共有される。これは特定の写真を再現しようとする写真家にとってはかなり大きな特徴と言えるだろう。両方のレンズはプラス/マイナス15mmのシフトが可能で、30mmはプラスマイナス8.5度、100mmは10度の可動範囲となっている。
しかし、富士フイルムのレンズ名に詳しい写真家は、どちらのレンズ名にもWRがついていないことに気がつくだろう。それはどちらのレンズにも防塵防滴仕様ではないということだ。これは富士フイルムのGFXレンズでは初めてのことだ。しかし、より多くの動部があるため、それは驚くべきことではない。動くレンズの鏡筒に防塵防滴仕様を適用することは、矛盾した課題だ。私は防塵防滴性能のチルトシフトレンズを知らない。
ThePhoblograoherがGF 30mm F5.6 T/SとGF 110mm F5.6 T/S MACROのレビューを掲載しています。詳細な解説などもありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
さて、このレビューですが、レビューというより初期レビュー、ファーストインプレッションというような内容になっています。記事によればGF 30mm F5.6 T/SとGF 110mm F5.6 T/S MACROの発売により、レンズの選択肢がかなり広まってきたと述べられています。中判センサーはより高解像度の撮影ができますので、商材写真の撮影やポスター、建築物の撮影などで、チルトシフトレンズを使用したかった人も多かったと思います。その人にとっては待望のレンズが発売されるということになりそうです。
しかし、このレビューでは唯一の欠点、足りない部分として防塵防水性能を挙げています。しかし、記事にもあるようにかなり複雑な動きをしますのでチルトシフトレンズに防塵防水性能を求めるのは、ちょっと酷なのかなと思いますね。これは仕方がないところだと思います。
GF30mmF5.6 T/Sの主な仕様
型番 | フジノンレンズ GF30mmF5.6 T/S | |
レンズ構成 | 11群16枚 (非球面レンズ3枚、スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ2枚) | |
焦点距離 | f=30mm(24mm) | |
画角 | 84.7° | |
最大口径比(開放絞り) | F5.6 | |
最小絞り | F32 | |
絞り形式 | ||
羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | |
ステップ段数 | 1/3ステップ (全16段) | |
最短撮影距離(撮像素子面からの距離) | 0.3m | |
最大撮影倍率 | 0.21倍 | |
ティルト量 | ±8.5˚ | |
シフト量 | ±15mm | |
ティルト目盛表示 | 1˚ごと | |
シフト目盛表示 | 1mmごと | |
レボルビング機構 | -90˚、0˚、+90˚の位置でロック 30˚ごとにクリックあり | |
T/Sレボルビング機構 | 0˚、90˚の位置でロック 45˚にクリックあり | |
外形寸法 最大径x長さ*1 (約) | Φ87.1mmx138.5mm (ティルト・シフト機構部は一辺96mm) | |
質量*2 (約) | 1,340g | |
フィルターサイズ | Φ105mm(アダプターリング使用) |
MTF特性曲線
レンズ構成図
GF110mmF5.6 T/S Macroの主な仕様
型番 | フジノンレンズ GF110mmF5.6 T/S Macro | |
レンズ構成 | 9群11枚 (非球面レンズ:1枚、EDレンズ2枚) | |
焦点距離 | f=110mm(87mm) | |
画角 | 27.9° | |
最大口径比(開放絞り) | F5.6 | |
最小絞り | F32 | |
絞り形式 | ||
羽根枚数 | 9枚(円形絞り) | |
ステップ段数 | 1/3ステップ (全16段) | |
最短撮影距離(撮像素子面からの距離) | 0.43m | |
最大撮影倍率 | 0.5倍 | |
ティルト量 | ±10˚ | |
シフト量 | ±15mm | |
ティルト目盛表示 | 1˚ごと | |
シフト目盛表示 | 1mmごと | |
レボルビング機構 | -90˚、0˚、+90˚の位置でロック 30˚ごとにクリックあり | |
T/Sレボルビング機構 | 0˚、90˚の位置でロック 45˚にクリックあり | |
外形寸法 最大径x長さ*1 (約) | Φ95mmx149mm (ティルト・シフト機構部は一辺96mm) | |
質量*2 (約) | 1,255g | |
フィルターサイズ | Φ72mm |
MTF曲線
レンズ構成図
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コメント
コメント一覧 (1件)
チルト、シフトのみならずレボルビング、回転もさせなければならないので
難しいでしょうね。
そこにフォーカス機構も必要ですし簡易的な構造が限度でしょう。