FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIのDxOMark値公開
DxOMarkが、ソニーのFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIのベンチマーク結果を公開しています。上記はフルサイズ用レンズの70-200mm f/2.8の各社のレンズをランキング形式で表したものです(画像クリックで拡大します)。
ベンチマーク結果をみると、他のレンズを圧倒してFE 70-200mm F2.8 GM OSS IIが全体スコア41を獲得してトップに立っていることがわかります。前機種のFE 70-200mm F2.8 GM OSSもかなり優秀なレンズで、いまだにランキング2位になっているわけですが、それを押さえてトップに立ちました。
その後には、ニコン、タムロンの同仕様のレンズが並んでいるのですが、それを超えていることになります。とくに、ニコンのレンズを超えているのにはちょっと驚きました(個人的に)。
それでは、このレンズの評価について、ちょっと要約してみます。
FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIの評価
それでは、FE 70-200mm F2.8 GM OSS IIの評価についてみてみます。
■ シャープネス
・望遠端でも中央の解像度を85%に向上させ、外側の解像性の均一性を向上
・広角側ではコーナーまでの解像性が向上■ 色収差
・望遠端で横色収差がよく制御されている■ 歪曲収差
・旧レンズと異なり広角端で歪みがなく、望遠側で糸巻き型の歪みがでる■ ケラレ
・旧レンズよりもケラレが少ない■ 結論
DxOMark
・旧レンズも優れた性能だが、ライバルな軽量化したので、このレンズを発売したようにみえる。
・旧レンズやニコンの比較的新しいZ 70-200mmよりも一歩進んでいるが、大きなアドバンテージはない
・軽量化は素晴らしいが価格は高い
詳しくは記事元リンクからご覧いただくとして、記事では比較としてFE 70-200mm F/2.8 GM OSSと、ニコンのNIKKOR Z 70-200mm F2.8 VR Sと比較しているのですが、基本的にはZマウントレンズよりも優れた性能がでているようで、高く評価されているのも理解できるところとなっています。
個人的にニコンのレンズはかなり優秀だと思っていたので、旧レンズを含めあっさりソニーレンズにベンチマーク結果で超えられるとは思ってもみませんでした。ただ、レンズはこのような数値だけで判断できるものではないので、実際に使ってみないとわからない色味や絵作りの部分もあるので評価は難しいとも思います。
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コメント
コメント一覧 (4件)
近年のソニーのレンズ技術は凄いですよね。
Eマウントはレンズ設計に不利と言われますが、だからこそ技術力が高まってるのでしょうか。
管理人さん
ソニーより少し数値が悪くても何も悲観する必要はありません。
この結果でニコンのレンズが写りが悪くなる事はありませんから。
カメラメーカーの技術屋さんはこう言います、レンズテストサイトの
結果など気にせず実写でレンズの善し悪しを見てほしい。
なるほどなと思いました。
とあるメーカーの大口径標準ズームで広角側は高解像で望遠側の開放と
一段絞った所だけ解像度が甘いレンズがあります。
ドーズの限界、レイリー限界等で見る限り望遠側の解像度は上げられる
はずですが意図的に落としているようです。
どういうことかと言えば広角は風景用に望遠側はポートレートやテーブル
フォトを想定した味付けをしているようです。
レンズテストサイトの結果を気にせず使用者に配慮した設計ですよね。
これが測定器用レンズと写真レンズの違いでしょうね。
ソニーのレンズは数年前に高解像レンズの設計手法を確立したと言っていました。
またその頃に不確実な情報ですが一部のメーカーではレンズテストサイトの
撮影条件に合わせた設計をしているようだという声も聞こえてきました。
今のレンズは皆良く写ります。
結果の少しの違いに一喜一憂せずにそれぞれのメーカーの考え方もあるでしょうから
ユーザーは写真が楽しめればそれで良いわけです。
以上
管理人さんがガッカリしているようなので一言申し添えました。
なお、この投稿は管理人さん向けなので掲載して頂く必要はありません。
また不快に思われたら読む必要はありません。
解像度(シャープネス)については単にボディの差ではないでしょうか。6100万画素か4500万画素の違い。
センサースコアの高感度耐性は800万画素に縮小して公平性を維持していますが、レンズはボディが変わると結果も違いますね。
もっとも、高画素機があるSONYに解像度の優位性があることは確かですが。
Photographer-Nさん
おはようございます。
私の少し変わった投稿にコメント頂きありがとうございます。
レンズの解像度はカメラの画素数に依存する事は何となく分かります。
言いたかったのはレンズと言う物は様々な収差があって収差の最小位置に
おける被写体の距離が異なります。
設計者は写りに破綻がないよう最短から無限遠の間で収差量のバランスを
考え決定します。
また風景とポートレートでは滲みを少なくシャープにし後者ではシャープに
なりすぎないよう像に滲みを残したりします。
この場合見かけ上分解能は落ちたように見えます。
分解能という点に限れば設計者が想定する被写体の条件に合わなければ
落ちますし、撮影距離によっても分解能は変化します。
なのでレンズ評価サイトによって評価が異なることもあり不思議なことでは
ありません。
なのでカメラメーカーの技術屋さんは実写でレンズの善し悪しを見て欲しいと
言うわけです。
他のサイトで新発売のレンズのサンプルが出てもレンズの写りの善し悪しの
コメントが出ることは少なく評価サイトの登録されてから急にコメントが
出始めますね。
もう少し実写を重視しても良いのではないかと思います。
私はあるサイトで実写サンプルが出始めると遠慮なく写りに対するコメントを
出していましたが、ニコン流の言い回しが原因で管理人さんの琴線にふれたようで
締め出しをくらってしまいました。
以上長くなりました。
なお、上記コメントには私の知識不足、思い込みによる見当違いな内容もあるかも
しれません。
悪しからず。
追伸
今までの史上最高の解像度を誇る標準レンズはフィルムカメラ時代の物で
ライカ製でした。(名称はわすれました。)
今でも破られていないと思います。
デジタル用のレンズはメリハリを出すために線が太く細い線は苦手なようです。
これもセンサーのラチチュードがフィルムより狭いので仕方がないのかもしれません。