ニコンの技術を結集
そこにきてニコンが2021年10月末に発表したのが『Z 9』だ。そのスペックは今までのニコンのミラーレスカメラをはるかに凌駕するもので、個人的にはニコンのすべての技術が結集した究極のカメラに思える。
-RealSound
Nikon Z 9のレビュー記事が掲載されています。記事では以下のように紹介されています。詳細な解説もありますので、全文は記事元リンクからご覧ください。
・ニコンのミラーレス初の3Dトラッキング対応
・世界最多の被写体検出
・EOS R5を超える2時間以上の8k内部記録
・8k 60pの対応を予告
このことから、Nikon Z 9は今までのミラーレスカメラを過去のものにしかねないとしています。
今後登場するライバル機種
Nikon Z 9は強力なイメージセンサーと強力なイメージプロセッサのおかげで高速なAFや被写体検出を実現しています。しかし、これを廉価な機種に搭載するのはコストの面で不利になってしまうため、中級機にNikon Z 9と同等のAF性能を実現するのは難しいのかなと思います。まして廉価機ですとかなり厳しいのではないかと思いますね。
そしてNikon Z 9を待ち受けるのは、まだ発売されていないキヤノンのフラッグシップモデル(仮称EOS R1)ですし、ソニーのα1の後継機種もすでに開発中だと思います。Nikon Z 9が頭一つ抜けた性能をもっているかもしれませんが、キヤノンやソニーは当然Nikon Z 9の仕様を知った上で次の新機種を発売してくるでしょうから、ニコンとしてもうかうかしていられないと思いますね。
これまでと同様の4年サイクルのモデルチェンジは今のカメラの状況を踏まえるとかなり長い期間になってきているので、少なくとも3年、可能であれば2年で新機能を追加したりブラッシュアップした製品を出してこないとキヤノンやソニーには追いつけないのかなとも思います。
とくに3Dトラッキング搭載などNikon Z 6IIとZ 7IIの刷新はなるべくはやいほうがいいと思いますね。またZ 9の性能で縦グリップをなくしたタイプの要望は海外サイトなどではかなり強いようで、一部の性能、例えば動画の連続撮影時間を制限しても発売すれば大人気になるんじゃないかなと思いますので、そのような新カメラも期待したいですね。
ただ、ここにきてレンズが揃ってきたことで、レンズラインナップに関しての見劣りというのは大分なくなってきたのはよかったなと思います。しかしソニーはフルサイズ用のレンズが豊富にあり、サードパーティー製のレンズから選択できます。そのぐらいのラインナップを揃えるまでには、まだまだ時間がかかるでしょうし、キヤノンが発売しているようなニコンならではのユニークなレンズも欲しいところです。
ニコンのカメラの噂としては、Nikon Z 50よりさらに廉価なZ 30の噂がありますし、そろそろZ 7IIとZ 6IIの後継機種の噂がでてきてもおかしくない時期ですので、次の機種にも期待したいですね。
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コメント
コメント一覧 (9件)
> 中級機にNikon Z 9と同等のAF性能を実現するのは難しい
> Z 7IIとZ 6IIの後継機種
消費者心理的には Z9 の縦グリップ無し機が EOS R5 よりちょっと安いぐらいの価格で出たら
ニコンの Unstoppable は揺るぎないものになりそう、などといったことを妄想していたのですが、
Z9 の縦グリップ無し機は EOS R5 以上、Z9 未満の価格帯
Z 7II の後継機が Z 7II 以上、EOS R5 未満の価格帯
といった価格設定がコスト的には現実的なのかもしれないですね。
どうなんでしょう。
Z9が発売前というのに、既に次機種への要望ですか。熾烈な競争はまだまだ続きそうなので、各メーカー共に気を抜けない状況が続きますね。
Z9で開発済みのソフトウエアやExpeed7は、恐らく次機種にも搭載されるのは間違いないと思います。やはり、Z9のようなフラッグシップ機はユーザーを選びますし、今は瞬間的な風が吹いていますがこの勢いで売れ続ける事はないと思います。
そう考えると、次の機種(Z7Ⅲ、Z6Ⅲ、またはZ8)がnikonの考える本丸であることは明白です。Z9に忖度せず早期に市場投入し、R5、R6またはα7シリーズに対抗できる、または、その上を行く機種の登場も近いのかなと想像しています。
動画については今後も色々な機能強化は必要ですが、スチルを専門としている自分の場合は、今回のZ9導入に伴いかなりお腹いっぱいになってきたような状況です。
今後は動画機能を抑えたスチル重点機で、比較的価格の安い新機種などもあって良いのかなと個人的には思っています。
Z 6IIの後継機種が Expeed 7 で出るとしてソニーからセンサー調達するとした場合に α7 IV の 3300万画素センサーを使うのかは気になりますね。
2010万画素 の EOS R6、1210万画素の α7S III が売れているように、そろそろユーザーも画素が多ければいいって訳じゃないことに気づいていると思います。
Z6 クラスは 2000万~2400 万画素あたりで据え置きにした方がよいと思いますがどうするんでしょうかね。
キヤノンはR5/R6など性能の高い機種があってR3を発売。
ニコンは性能の高い機種がなくて唯一性能の高いZ9を発売。
ちょっと高くてもZ9買うか。と、ある意味選択の余地がない状態ですから、まだまだ本当に新しいユーザーが入ってくるのか、入ってきても止まってくれるかは安心できないかと。
特にZ9は期待過剰になっているので、発売後はネガティブ要素を叩く人が出てきそう。
逆にR3はハードルが下がったので発売後に評価されやすそうです。
やればできるじゃん って言う感じですかね。
もっと早くZ9の様な革新的なミラーレスカメラを発表しててくれれば・・・
まあ、レフ機派の役員もついに折れたということでしょうか。1年かそこらで開発できる技術ではないのでGO待ちだったのだと思います。
> 中級機にNikon Z 9と同等のAF性能を実現するのは難しい
そう思います。結局ミラーレスのAF はセンサー読み出し速度に依存するところが大きいので、積層センサーを積むとなるとコスト増になるでしょうから。
> Z 7IIとZ 6IIの後継機種
まだ1年なので来年春くらいに噂が出てくると思います。しかし、積層センサーでないとすると、α7RV やα7IV と同等の性能が予想されますね。電子シャッター読み取り速度は速くないので20 コマ連写は無さそうです。
先ずは現行のZ7IIにZ9の被写体認識のアルゴリズムは降りて来ると思いますが、3Dトラッキングはどうでしょうか。20 コマ連写が不要なら現行のままでも個人的に満足しています。
積層センサー2400万画素のZ8はいずれ発売されるような気がしています。Sonyセンサー採用なら、自ずとSonyのラインナップに類似するのではと想像します。
順当に考えるとZ 7IIIはEXPEED 7でα7R IVやfp Lと同じ61MPのセンサーでしょうね。
Z 6IIIもEXPEED 7でα7 IVと同じ33MPのセンサーか。
2022年の夏秋頃には出てきてほしいところ。
Z 7IIIはZ 9と同じような4軸ティルトモニターでZ 6IIIはバリアングルモニターだとユーザー層的にもいいと思います。
あと再生ボタンの場所はZ 9と同じように右手で押せるMENUボタンの下にしてほしいですね。
今までのとんでもない台数の予約状況からD850に迫る予約状況と
少しトーンダウンはしましたが品不足は続くでしょうね。
まず Z9 が市場に出てどのような評価になるかでですね。
すぐにα1や R3 との比較記事が出るでしょうから楽しみに
しています。
Z9の性能や立場は当分揺るぎないものでしょうけど、やはり皆さん仰る通りその下こそが肝要ですよね。
Z7II/Z6IIはEXPEED 6なので、Z9に採用された数々の革新をファームアップで落としてくるのは難しいでしょう。一部なら可かな?
それを知ってか知らずか、キヤノンは同じDIGIC X採用のR3からR5/R6/1DX3にAF強化を落としてきましたよね。汚いなさすがキヤノンきたない(Z9発表前から開発はしてたんでしょうけど)
バーゲンプライスとはいえZ7IIの倍近いですし、40万後半〜50万前半くらいの縦グリ分離型、要するにD850の真なる後継機が次の急務でしょう。
Z7III/Z6IIIも必要でしょうけど、Z30の話もあるし、レンズもだしで、どこまで手が回るのかですね。
でも何にせよ、Z9でニコンが元気になりそうなのはいいことです。革新を生むのは健全で互角な競争ですからね。