■ 電子マネーはじめてみました
政府が電子マネーを推進しようとしていたり、PayPayが100億円還元のキャンペーンを実施したり、中国では電子マネーが普及していて日本は遅れているというような記事などをよく見るようになっています。
自分は基本的には現金派だったのですが、今時は電子マネーを使わないといけないのかな?と思うようになりました。そこで、完全に現金派でしたが、電子マネーは便利なのかどうか実際に電子マネーを利用してみることにしました。
もし、これから電子マネーを利用してみようかな?とか、電子マネーを使うと何がいいのかな?と思った人に参考になると幸いです。ですが完全に日記になっており、カメラとは関係ない話になっていますので興味のない方は生暖かくスルーしていただけるとありがたく思います。
なお、ここに書いていることは本当に自分自身で体験したことで、そのため間違っている部分や足りない部分もあると思いますが、足りない部分についてはご容赦いただき、ご利用にあたってはご自分で必ず確かめて利用していただければと思います。
■ 筆者のスマホやクレジットカードの所有状況
いまはスマホとしてiPhone 8を利用しています。クレジットカードはNicosのVisaカードを所有しているので、基本的にはこれを利用していきたいと考えています。
電子マネーについては、現在のところ所有しておらず地域ローカルのバスや電車で使えるチャージ式のプリペイドカードのようなものを利用しています。仕組みとしてはSuicaに近いものですが、全国利用できないので、これを利用することは考えていません。
■ 電子マネーの想定する使用方法
最初に電子マネーを利用しようと考えた時点では、まだ仕組みや機能がまだよくわかっていないわけですが、スマホを端末にピッとかざすことで支払いが完了できれば便利なので、そうできればいいなと漠然と考えました。またどうせならチャージされている金額が少なくなったら自動でチャージしてくれるオートチャージが利用できれば便利だなと思っていましたね。
このときは電子マネーは完全にチャージ式のものだと思っていたわけですが、後日には使用した金額を合計で支払う後払い式の電子マネーもあると気づくことになります。
そして、このあたりの目論みは後に様々な事実を知ることにより、次第に崩壊していくことになります・・・
■ 最初に調べてみたこと
調べてみるとiPhoneにはクレジットカードやSuicaを登録できることがわかりました。
このとき、Suicaやクレジットカードを登録してどのようなことができるのかよくわからなかったわけですが、まあSuicaをスマホに登録して、電子マネーの支払いとしてはSuicaを利用して、クレジットカードでSuicaにチャージできればいいのかな?と思いました。こうすればiPhoneをかざすだけで支払いが可能ですし、チャージはスマホからできるので便利です。そしてできれば、金額が一定金額以下になったら自動的にチャージしてくれたら言うことがありません。
なので、まずはクレジットカードをiPhoneに登録することで、どのようなことができるのかを調べてみることにしました。
■ iPhoneへのクレジットカードの登録について調べてみる
まずはiPhoneへのクレジットカードの登録で何ができるのかを調べてみました。調べるとわかったのは、以下の3点です。
・iPhoneのアプリ内で決済をすることができる
(Masterカード、JCB、AMEXで可能。Visaカードでは不可能)
・iPhoneのSafariブラウザで閲覧したネットショップでWeb決済をすることができる
(Masterカード、JCB、AMEXで可能。Visaカードでは不可能)
・iPhoneで電子マネーを利用できる
前述の上記二つは、iPhoneで動作するアプリ内での製品購入の決済に利用できたり、iPhoneのネット決済に対応するサイトをAppleの純正ブラウザであるSafariで利用することで、製品購入のネット決済ができるというもののようでした。ですが、これはクレジットカードを持っていれば、普通にクレジットカード番号を入力して決済すればいいわけですし、あまり魅力的ではないのかな?と思いました。
今回で重要なのは、今回の主目的であるiPhoneで電子マネーが利用できるというところです。
このあたりを調べてみると、iPhoneにクレジットカードを登録することで、後払い式の電子マネーとして利用できるということがわかりました。それはiDとQuick Payという電子マネーです。
仕組みとしてはiPhoneにクレジットカードを登録すると、そのカードの種類によってiDかQuick Payのどちらかの電子マネーに分類されて登録されます。これはクレジットカード会社や、カードの種類によって固定されているので変更することができません。
自分の所有しているクレジットカードがiDになるたQuick Payになるかは登録してみればわかります。こちらのサイトでも紹介されています。
iDとQuick Payは別々の電子マネーで、互換性はありませんが、いずれか片方にしか対応していないというショップもあれば、両方に対応しているというショップもあるということもわかりました。iDにしか対応していない大手ショップもあれば、Quick Payにしか対応していない大手ショップというのもあり、このあたりの優越はわからない状況のようです。
iDが使えるお店はこちらから、Quick Payが使えるお店はこちらからわかります。
で、肝心のクレジットカードをiPhoneに登録して何が便利かというと、このiPhoneを端末にかざすだけで決済できるという仕組みが利用できる点です。
通常はクレジットカードの支払いのためには店員さんにクレジットカードを渡して作業をしてもらう必要があるわけですが、これには財布からカードを取り出し、店員さんにカードを渡して決済してもらい、場合によってはサインするという手間があるわけですが、クレカをiPhoneに登録するとiPhoneを端末にかざすだけでピッと支払いが完了するという具合です。
スマホはポケットに入っていたり取り出しやすい場所にあるでしょうから、それを取り出してかざすだけで支払いができるという意味で便利というわけですね。これは確かに便利そうです。しかも後払い式なのでチャージの必要がありません。
■ iPhoneへのSuicaの登録について調べてみる
というわけでクレジットカードの利便性については、なんとなくわかりました。では、Suicaでできることは何なのか?を調べてみたのですが、Suicaは案外複雑でこれは実際に利用してみないとよくわからないだろうな?と思うことがたくさんありました。
調べてみると以下のようなことがわかりました。
・Suicaを活用するために使用するアプリとして、iPhoneのアプリであるWalletアプリと、JR東日本が提供するSuicaアプリの二つがある
・SuicaへのチャージはWalletに登録したVisaカードでは不可能だが、Suicaアプリを利用すればVisaからもチャージすることができる(Masterカード、JCB、AMEXではWalletアプリからのチャージも可能)
・Suicaの新規発行はSuicaアプリから可能。既存のカードからの取り込みはWalletアプリからもSuicaアプリからも可能
・SuicaをiPhoneに登録すると、iPhoneがSuicaのカードになったかのようにiPhoneを端末にタッチするだけで支払いができる
このようなことがわかったわけですが、いまいちWalletアプリとSuicaアプリの違いがわかりませんですし、なんか仕組みがとっても複雑です。なので悩んでいたのですが、調べていくと本質がようやくわかってきました。
ポイントはたった一つです。
・iPhoneへのSuicaの登録はWalletアプリに対して行われ、SuicaアプリはWalletアプリに登録したSuicaカードのサポートアプリとして動作する
ということです。
Suicaの取り込みはWalletアプリでもSuicaアプリからも可能ですが、結果的にはWalletアプリに登録されます。新規発行はSuicaアプリしかできませんが、これはSuicaアプリがサポートアプリとして動作しているからで、Suicaアプリが発行した新規SuicaカードがWalletアプリに登録されるという形になります。
さらにWalletアプリに登録されたSuicaですが、そのSuicaにチャージするにはWalletアプリを利用する方法もありますが、これは先ほど記述したようにiPhoneのアプリ内決済はVisaカードでは行えないのでMasterカード、JCB、AMEXのいずれかのカードでなければチャージをすることができません。
ですが、サポートアプリであるSuicaアプリを利用すると、Suicaアプリに登録したVisaカードでもSuicaにチャージをすることができます。このことが、VisaカードではチャージできないけどSuicaアプリからは可能という、なんとも難しいわけのわからない情報になって世の中に出回っているということのようです。正確にはWalletアプリに登録したクレジットカードからはチャージできないけど、Walletアプリに登録したSuicaのサポートアプリであるSuicaアプリに登録したVisaカードからでもチャージ可能という、なんともわかりにくい状況になってしまっています。
まとめるとこんな感じになります。
・Suicaの登録はSuicaアプリに登録しても結果的にはiPhoneのWalletアプリに登録される
・Walletアプリに登録したクレジットカードはMasterカード、JCB、AMEXしかSuicaにチャージできない
・Suicaアプリに登録したクレジットカードはVisaからSuicaへのチャージが可能
■ ここまでのまとめ
というわけで、ここまでの状況を簡単にまとめてみます。
まずはiPhoneへのクレジットカードの登録では結果的に後払い式のiD、またはQuick Payという電子マネーを利用するということになります。Suicaのようにタッチ式で利用することができます。これは後払い式なのでチャージをする必要がありません。
そしてSuicaも登録することができ、これは既存のSuicaのようにタッチ式で利用することができます。これはプリペイド式なので最初にチャージしておく必要があります。
Suicaへのチャージをクレジットカードから行うにはVisa、Master、JCB、AMEXの各有名クレジットカードが利用できますが、VisaはSuicaアプリからでしかチャージをすることができません。Master、JCB、AMEXはWalletアプリからも可能です。あと、普通に既存のSuicaのカードのようにコンビニなどでiPhoneを端末にタッチしてチャージすることも可能です。
現時点では、とりあえずここまでがわかりました。
とりあえずこれであれば、iDに対応している店舗、Quick Payに対応している店舗、Suicaなどの交通系ICカードに対応している店舗であればiPhoneでの支払いが可能ということになります。
ですが、実際の使用する店舗や方法を考えると、ここから大きく目論みが外れていくことになります・・・
後編へ続きます。
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