交換レンズおよびアクセサリー製品の国際保証書切り替えについてのお知らせ
平素はニコン製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。
この度、NIKKOR交換レンズ(F マウントレンズ、Z マウントレンズ、マウントアダプターなど)および、アクセサリー製品(スピードライトなど)につきまして、国際保証書の提供を取りやめて、販売国/販売地域または仕向け地別の国内保証書に切り替えることにいたしますことをご案内申し上げます。
当社では、交換レンズやアクセサリー製品(一部を除く)への国際保証書の付属を続けてまいりましたが、法律や安全規格などの各国の法規制の違いなどにより、全世界で統一した国際保証を継続することが困難になってまいりました。様々な検討をしてまいりましたが、2021年1月以降に、順次出荷する製品より、国際保証書から国内保証書に切り替えていくことにいたしました。
ご購入時期に関わらず、ご購入いただいた製品に国際保証書が付属している場合は、国際保証書に記載された保証期間内は国際保証が有効となります。
ご購入いただいた製品に国内保証書が付属している場合は、国内保証書に記載された保証期間内は国内保証が有効となります。国内保証書では、海外で修理する場合は保証期間内でも有償修理とさせていただきます。
また、一部の国や地域では、他の国や地域で販売された製品の修理を受け付けられない場合もございますので、各地の修理窓口や販売会社・代理店にご相談ください。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://www.nikon-image.com/support/whatsnew/2020/1218.html
ニコンがレンズ、アクセサリの国際保証を取りやめ
ニコンが交換レンズ、アクセサリの国際保証のとりやめを報告しています。
このプレスリリースは最近発表されたものではなくて、去年の12月18日にリリースされたものです。ですが、海外ではあまり知られていなかったらしく、いまの時期になって様々なサイトで取り上げられていますね。
製品を購入すると、購入から1年以内に製品が故障した場合には無償で対応しますというようなことが一般的になっていますよね。製品によっては3年、5年、10年などのメーカ保証を提供している製品もあります。例えば、PCの部品では10年保証などの電源ユニットがありますし、メモリなんかは永年保証としている製品もあります。個人的にはメモリの永年保証はまだしも、電源の10年保証は、一時的な売上げに貢献するとは思いますが、10年後ぐらいにじわじわと電源メーカの首を絞めることになるのでは?とちょっと心配してしまいます。
また一般的な家電でも、メーカ保証とは別に冷蔵庫、洗濯機などで、3年や5年保証をショップが独自で提供しているのが普通になってきていますよね。同様にニコンやキヤノン、ソニーといったメーカも販売する製品に、一定期間のメーカ保証をつけているのが一般的になっています。
そのような保証制度があるわけですが、上記の記事によれば、これまでレンズとアクセサリには国際保証を提供していたのに、今後は国際保証を取りやめて、地域別の国内保証に切り替えるとしています。
国際保証が国内保証に切り替わることの問題点
このような製品保証において、国際保証がある製品の場合、その製品を購入した国や地域だけで保証が受けられるということではなくて、海外や別の地域のサポートセンターなどでも保証を受けることができます。しかし、国際保証でなく、一般的な国内保証になると購入した国や地域内のサポートセンサーやショップだけでしか保証を受けることができなくなってしまいます。
日本の場合、一般的な人は日本のショップで購入し、日本で利用して、故障した場合には購入したショップや日本のサービスセンターに持ち込むということになると思いますので、特に問題はありません。
問題となるのは、例えば海外で仕入れた製品を日本で販売するなどの並行輸入品や、日本で製品を購入した人がそのカメラを持って海外に移住するといったような場合になると考えられます。この場合、自分が住んでいる地域とは別の保証書を持っていることになりますので、保証を受けるには、それぞれ購入した国でサポートしてもらわなければならないので、若干面倒なことになるかもしれません。
ニコンの場合、カメラについてはもともと国内保証になっていて、国際保証書が添付されていたのは交換レンズとアクセサリだけというような状態でした。記事には、法律や安全規格などの法規制の違いなどがあり、一律に保証することは難しいので、国際保証ではなく国内保証へ切り替ル事になったとしています。
ですが、そうなると今後の交換レンズは地域ごとに異なる仕様の製品として発売し、それぞれの国の法律に適合するようなことをするのでしょうか?
たぶん、そんな面倒なことはしないと思うのですが、そうなると何か別の目論見があるのでしょうかね?そのあたり、なぜ国内保証へ切り替えるのかということが少しきになります。ただ、かつては国際保証をしていたカメラメーカも、国内保証へ切り替えするなどしていて、今では国際保証しているメーカのほうが少数派ですので、何かしらの問題点があるのでしょうね。どのような問題点があるのでしょうか?
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コメント
コメント一覧 (3件)
一言でいうと、コスト削減だと思われます。
倒産するよりは全然いいのでコスト削減効果に期待です。
今年で従業員も2000人削減する計画なので仕方ないでしょう。
コスト削減の一貫と思われますがいい傾向ですね。
無駄を省いて少しでも儲けを出すのが重要ですね。