それだけではない。自動車など重工業のイメージが強い武漢だが、「もはや、ディスプレーや半導体などハイテク産業の街に変貌を遂げている」(エンジニアリング関係者)。目下のところ、中国国有のBOE(京東方科技集団)が超大型液晶パネル工場を増設中。「このプロジェクトに関わる企業の7割が、東京エレクトロンやニコンなどの日系サプライヤー。立ち上げプロジェクトは実質的にストップしそうだ」(同)と打ち明ける。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200131-00227433-diamond-bus_all
新型肺炎はニコンにとっても打撃に?
DIAMOND onlineが新型肺炎による日本企業への影響について報告しています。
記事によれば、今回の新型肺炎の発症都市である武漢には、様々な日本企業が小売店を展開していて、それら小売店が営業停止することで被害を受けているとしています。さらに、武漢は実は車や半導体の生産拠点の一つにもなっているということで、それらの生産拠点に製造機器などを納入する日本企業にとっても被害がでているとしています。
その影響を受けている企業の一つとして、上記に引用したようにニコンが関わっている超大型液晶パネル製造工場も武漢にあるため影響を受けることは必至だろうとしているわけですね。
中国から撤退もタイに新型肺炎蔓延の可能性も
半導体露光装置は、カメラ事業が低迷しつつあるニコンにとって大きな収入源の一つとなっているわけですが、このように、その販売が滞るようなことになると、かなりの影響がありそうですよね。半導体露光装置は、そんなに数が売れるものではなく、納入先と綿密にスケジュールを組んで何ヶ月という単位で進めていく必要があると思うのですが、今回の新型肺炎の影響で、そのスケジュールが数ヶ月、ヘタしたら年単位で状況が進まないかもしれないかもしれません。そうなると企業にとってはかなりの影響がでてくる可能性はありそうですよね。
その中で不幸中の幸いなのはニコンはすでに中国から製造工場などを撤退していることですね。今後、中国でどの程度の新型肺炎が流行していくのかわかりませんが、少なくとも中国国内の流行からは問題を受けることがないように思えます。
ですが、新型肺炎を発症した人数が、中国の次に多いのは日本ですが(日によって異なります)、その次に多いのがタイとなっています。タイにはニコンの生産工場があり、中国では無事だったかもしれませんが、タイで新型肺炎が蔓延してしまうと、タイにある様々な日系工場が稼働しなくなる可能性があるかもしれません。
そうなると半導体露光装置の納入は中国で難しくなり、そしてタイではカメラの製造が難しいというようなことになると、本当に厳しい状況になる可能性もあるのかな?と想像してしまいます。夏には日本でオリンピックもあるわけですので、この新型肺炎については、なるべくはやく収束して欲しいと心から思いますね。
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