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改ざん防止機能のあるSDメモリカードでも思わぬ方法で改ざんができてしまうようです。どういう意味なのでしょうか?
キオクシアは改ざん防止機能付きのSDメモリカードを販売しています。これは一度記録した画像ファイルの上書きや消去ができなくなる書き切り型の記録媒体なのだそうです。なので撮影した画像の改変ができないということで、加工していないことの証明になるため、各警察の鑑識活動などで利用されているようです。
しかし、とあるほうほうで改ざんとまではいいませんが、それに近いことが可能になってしまう可能性があるようで、ちょっと問題となっているようです。どのようなことなのでしょうか?
専門家が解析したところ、デジタルカメラで撮影された、なたの画像が連続していない可能性が浮上した。被告側は、特定の画像を間引いたデータを別のSDカードに保存して原本として開示した疑いがあるとみている。
このSDカードは、キオクシア製の「ライトワンスメモリカード」。会社ホームページで「改ざん防止機能付き」の書き切り型媒体と紹介されている。同社によると、カードに1度記録した画像ファイルの上書き(編集、加工)や削除はできないが、パソコンにコピーして編集したファイルを新たなライトワンスに書き込むことは可能。このため、刑事弁護に携わる弁護士らが「恣意[しい]的に捜査記録の原本を作成できる」と問題視している。
改ざん防止機能付きのメモリカードでも改ざんの余地があることを熊本日日新聞が報じています。
記事によれば撮影された画像が保存されているとして提出されたメモリカードの画像が間引かれている可能性が指摘されているそうです。本来ならば、上書き、消去ができないのですからメモリカードの画像を間引くことは不可能です。しかし、ある方法を利用すればそれが可能になってしまうようです。
その方法は画像をPCなどへいったんコピーし、それを別にライトワンスメモリカードに保存するという方法です。これなら見せたくない画像を見せることなく、見せたい画像だけを資料として提出することが可能になります。すごいことを考えますね。
ということはこ、のやり方を応用すれば画像そのものの改ざんも可能になることを意味しています。つまり、いったんPCへ取り込んで、画像をやりたい放題加工して別のライトワンスメモリカードに保存してしまえば、それは実際に撮影された画像であることになってしまいます。
こうなると、もう何でもありになってしまうので、改ざん防止機能などあってもないようなものになってしまいますよね。これでは心配です。
やはり問題なのは1度きりしか書き込みができず、上書きすることも消去することもできないだけでなく、撮影したカメラとメモリカードの紐付けが保存できるようにしておかないと改ざん防止機能も意味がないのかなと思いますね。
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(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/08039f017f7e61764c0cbde0a9d26e48a50e7bdb
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コメント
コメント一覧 (2件)
メモリーカードはデータの書き込み、読み出しが出来るわけで読み出し
改ざんして新規に書き込めば保存出来ますよね。
当たり前の話です。
データ自体に改ざん防止機能が無ければ役に立ちません。
だからデータ自体の改ざん防止機能が別途存在するわけです。
熊本日日新聞は何か勘違いしていますね。
勘違いというわけではないかと……熊本日日新聞は「証拠改ざんか」「SDカードを一部改ざんして提示した」と記しています。
前者は「本来あるべき画像=証拠を数枚抜いて開示→証拠改ざん」なので正しいです。後者の「原本とは異なるSDを開示→SDカードを改ざん」はやや誤解を招きますが、後段で説明があるので理解はしているでしょう。
それにしても、事実だとすれば何と悪質な……宮崎県警の回答が白々しいったらないです。
ライトワンスに加え紐付くデバイス上でしか読み書き不可、という制限を付ければSDレベルの改ざん防止を実現できそうですが実用性に欠け、やはりC2PAによるデータ自体の真正性担保が必要です。
ライカに続いてキヤノンやニコン、ソニーも遠からず導入してくれるでしょう。R1やα1IIには載ってくるでしょうか。Z9も載せられそうですが、ファームアップで対応できるかどうかが肝ですね。