H3ロケット2号機にEOSを乗せた衛星搭載か
今年度の後半に打ち上げが予定されているH3ロケット2号機にキヤノンの人工衛星が搭載されることが決定したようです。
どのようなことなのでしょうか?それでは記事をみてみましょう。なお、アイキャッチ画像は人工衛星のイメージ画像です。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年度中の打ち上げを目指している新型基幹ロケット「H3」の「試験2号機(Test Flight No.2:TF2)」へ相乗りさせる超小型衛星として、2機を選定した。
(中略)
CE-SAT-IE:キヤノン電子の50㎏級衛星。分解能0.80mの可視光センサーを搭載する。同社の衛星「CE-SAT」シリーズはキヤノン製デジタルカメラ「EOS」「PowerShot」が搭載されている
(後略)
記事によれば、本年度中に打ち上げが予定されているH3ロケットの試験2号機に相乗りで搭載される超小型衛星として2機が決定したそうです。そして、そのうちの1機がキヤノン電子の衛星になったとしています。
H3ロケットは初号機が失敗して大きな話題になりました。初号機は最初は補助ブースターが点火せず再打ち上げとなり、再打ち上げ時には2段目が点火せず結果的に失敗に終わっています。
それを修正して今年度に2号機が打ち上げられる予定でしたが、搭載した衛星を失う可能性があるのでロケット単体での打ち上げになるとしていました。しかし、JAXAでは開いたスペースで、小型衛星を低価格で搭載するという事業を行っており、今回はメインとなる衛星は打ち上げないけれども、開いたスペースで安価に打ち上げることができるとして小型衛星を募集していたようです。ただしリスクがあるとして、失敗したさいの補償はいっさいないという条件付きの打ち上げとなっているようです。
以前の同事業では、価格が数千万程度でしたが、調べたところ今回の打ち上げ価格については掲載されておらずわかりませんでした。
そこにキヤノンが応募して、可視光センサーを搭載した小型衛星が搭載されることが決定したようです。キヤノンは以前にも、同様の衛星を打ち上げており、そのときには、EOS 5D Mark IIIと、PowerShot S110が搭載されていました。
今回、どのような衛星が打ち上げられるのかは不明ですが、EOSシリーズやPowerShotシリーズが搭載される可能性が高いと思われますね。どのようなカメラが採用されるのでしょうか?衛星では軽量化が重要なのでRマウント機が搭載される可能性もあると思いますし、不具合がないという意味で枯れた製品が搭載される可能性もあるのかなと思います。
私たちが利用しているカメラが人工衛星に利用されていて、宇宙をまわっていると考えると、少し感慨深いものがありますね。
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/9070a748e2f29f8bc053bbcd59b43af447321db4
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コメント
コメント一覧 (2件)
国内には小型人工衛星のメーカーが幾つかあってキヤノン電子もその一つです。
相乗りならば他社製も搭載されますね。
H3は地上試験用計測機器の設計を退職後に携わった事もあり今度は成功して
欲しいです。
三菱重工さんの工場内でロケット本体を見るとH-2Bまでですが本当にデカイです。
この人工衛星の搭載機器はキヤノン電子のホームページを見ると
前回はEOS 5D Mark IIIと、PowerShot S110ですがEOS 5D Mark IIIには
口径400mmのシュミット光学系が使われていますね。
今回も口径400mmのシュミット光学系が使われると思われますがカメラは
変更になるかもしれませんね。