ニコンへのインタビュー記事が公開
・ニコンの近年のカメラのなかでも過去最高レベルの反響
・大きな反響のもとでの滑り出しとなり、抜群の手応えを感じている
・歴史的カメラ「FM2」にインスパイアされたデザインに愛着を感じるカメラ愛好家、レンズ交換式カメラを初めて手にする若い方にも新鮮なデザインに映ったようだ
・男女の区別なく、世代を超えた幅広い支持を得ている
ニコンのNikon Z fcがデジタルカメラグランプリ2022で総合金賞を受賞したということで、ニコンへのインタビュー記事が掲載されています。記事はとても面白いので、全文は記事元リンクからご覧ください。
このインタビューのNikon Z fcに関する部分が上記で要約して引用したものになります。ニコンによれば、Nikon Z fcはSNSのキーワードランキングで上位にランクインするほどの反響で、ニコンが近年発売したカメラのなかでも過去最高レベルの反響があったとしています。
そして、FM2を知っている昔からのニコンユーザや、レンズ交換式カメラを初めて購入する人にも新鮮なデザインとして感じてもらえたようだとしています。そのため、男女の区別なく、世代も超えて幅広い支持を受けることに成功したとしていますね。
ニコンにとってZ fcは朗報もライバル出現の可能性も
ニコンがNikon Dfに続いてZ fcのようなカメラを発売したことにも驚きましたが、ここまで人気が出たというのも驚きでした。それは富士フイルムがすでにクラシカルなデザインのカメラを何台も発売していたからです。
ただクラシカルなデザインが欲しいのであれば、富士フイルムのカメラでも十分なわけで、なぜいまさらZ fcが大きく受け入れられたのだろうと思いました。
クラシカルなデザインを採用した富士フイルムのX-T30
実は今でも理由はよくわかりませんが、ニコンが作ったカメラで、歴史あるFM2をインスパイアしたデザインのカメラだという歴史的背景があるところに魅力があるというところなのでしょうか。
ここ数年は富士フイルムがクラシカルなデザインのカメラで存在感を増していたわけですが、そのときに本当はニコンこそがクラシカルなデザインで質実剛健なカメラを富士フイルムのように投入するべきだったと考えている人が多かったことを記憶しています。いままでのZ fc発売前までの状況をみると確かにそういう考えもあるよねと思っていました。
今回のNikon Z fcの成功がきっかけになり、フルサイズでもNikon Dfのミラーレスバージョンが発売される可能性はあるのでしょうか?そして、廉価なクラシカルデザインのカメラを発売するという可能性も考えられるのでしょうか?。二匹目のドジョウがいるのかどうかは非常に興味深いです。
しかし、クラシカルなデザインで人気がでるとキヤノンも同様にクラシカルデザインのカメラで参入してくる可能性もあるわけで、ニコンにとって必ずしもバラ色の将来が続くというわけでもないように思います。また一時的に人気が高まっただけで終わってしまう可能性もあり、じっくり各種設定をして撮影を楽しむというスタイルを早く定着させていくような施策も重要になるのかなと思います。
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コメント
コメント一覧 (5件)
ウ~ム、私的にはZ 50の方が、グリップし易く、フラッシュも内蔵されていて(尤も、使用頻度は非常に低いですが)良いと思うんですがね~(笑)
もう、若い人の感性は理解の外なんでしょうかね~(涙)
元記事はZ9の反響についても結構書いていますね。とにかくニコンが挽回、良かったではあるのですが、BCN関係の数字を見た感じでは、現段階ではソニーのZV-E10の方がすごすぎて、抜群の手応えと言われてもなあ感が個人的にはありますね。実際この2021年の年間シェアはどうなるでしょうか。BCNでは、まだOMDS、フジは抜けずで、10%にも届かない感がありますよね。まあ数を追わないうえで、稼げているのでしょうが。。。個人的にはやはりデザインを変えたZ50後継で、頑張ってほしいですね。
2021年のニコンは Z fc, Z 9 と消費者が予想していなかったユニークなカメラで、
近年失われていた勢いを取り戻すことが出来た印象です。
これらのカメラが定番商品化して、さらには他のクラスでも安定して売り上げるボディが出て、
ミラーレスでも「カメラといえばニコン」のイメージが再び定着して欲しいと切に願います。
とはいえ他のクラスの Z 50, Z 5, Z 6II, Z 7II もどれもすでにとても作りこまれた良いカメラだと思います。
何かフックとなる魅力がもう一味あればこれらのクラスでも Z fc, Z 9 並みのムーブメントを引き起こせるのでしょうが
それは何なんでしょうね…
かってF5の機能をうまく取り入れたF100と言うカメラがありました。
Z9の供給がある程度落ち着いたら、その機能をうまく取り入れたリトルZ9位置づけでZ8の発売でしょう価格は30万円台。
そしてZ版のDfの投入でしょう。
Z版Dfは、母体はZ6Ⅱ(Z5では不満が出ます。)で記憶メディアはSDカード二枚刺しのダブルスロット、更に初めからFTZマウントアダプターが添付することで古くからのニコン愛好者の期待に応える。
デザインはF3あるいはF2フォトミックAが望ましい。
SDカードとなるので連写や動画のスペックはZ6Ⅱより少し落ちますが、さして問題にならないと思います。
実現すれば、Dfを使用している者として夢が広がります。
Z fcの反響を得てニコンもデザインの重要性をわかってほしいですね。
最早レンズ交換式カメラはスマホカメラの次に買うカメラという位置付けなので特にミドル以下の層をターゲットとした製品ではデザインは重要だと思います。
まあそもそもZマウント製品は立ち上げ時からデザインがイマイチという感じだったので今年出たZ fcとZ 9でようやくマシになったという感じかもしれません。
Z fcがウケたのは歴史あるニコンがようやくレトロ調なカメラを出した(Dfは大きかった)ということと、操作性もレトロ調にしてるのが大きいと思います。
フジのX-T2桁機はISOダイアルがなかったりオリ(OMDS)は見た目はレトロ調ですが操作性は現代的だったりで、Z fcはFM2インスパイアのデザインとじっくり考えて撮るレトロ操作性がよかったんだと思います。
個人的にはIBISが無かったりセンサーサイズがフルサイズじゃなかったりが残念でしたがこのレトロ調路線を今後ニコンはどうしていくのでしょうか。