パナソニック グローバルシャッターを実現する有機CMOSを展示

パナソニックが有機CMOSの新センサーを展示

 パナソニックは、「第4回 4K・8K映像技術展」(2021年10月27~29日、幕張メッセ)において、開発中の有機CMOSセンサーを展示するとともに、同センサーを用いて試作した8Kカメラで撮影した映像をリアルタイムで見せるデモンストレーションを披露した。

MONOist

パナソニックが有機薄膜を利用した新しいイメージセンサーを展示したそうです。記事では、詳細な内容が紹介されていますので、全文は記事元リンクからご覧ください。

これだけではよくわからないのでちょっと解説すると、これまでのCMOSセンサーはシリコンフォトダイオードを採用しているのですが、それを有機薄膜に置き換えることで、高解像度と高いダイナミックレンズを実現しながら、画素の情報を一度に読み出すというグローバルシャッターの性能を同時に実現することができるのだそうです。

パナソニックは、これまでこの基礎研究を続けていたようですが、その技術が進展したので展覧会で発表するところまでこぎ着けたということのようです。ということは、製品として発表される可能性もあるのかと考えると、ちょっと期待してしまう技術ですよね。

センサーサイズについては、この技術展が4k、8kといった動画に関するものですのでスーパー35mmサイズになるそうです。技術的に初期の段階だから小さなセンサーなのかな?と思ったのですが、スーパー35mm(24mm×14mm)をすでに実現しているところがすごいなと思いました。なお、カメラのフルサイズは36mm×24mmになります。

カメラの性能のほとんどを決めるセンサーとイメージプロセッサ

最近のカメラは電子機器になりつつあり、ほとんどイメージセンサーの性能と、データを処理するイメージプロセッサがカメラ性能を決定してしまうような状況になりつつあります。以前は、カメラにメカシャッターとミラー機構が必要で、これらが精密に稼働する必要があり高い技術力が必要だと言われていました。そして、これが高い技術的な参入障壁になり、他社のカメラ市場への参入の高いハードルとなっていました。

しかし、先日、ニコンがメカシャッターレスのNikon Z 9を発表したように、ミラー機構とメカシャッターは必要ない時代になりつつあります。そうなると他社も容易にカメラ市場に参入できることになり、これは既存のカメラメーカにとっては問題になる可能性があると思います。

そこで、各カメラメーカは強みとして、より性能の高いイメージセンサーや、より高性能で低消費電力のイメージプロセッサを開発することができるのかといったことが、以前より重要になっていると思います。

もし、パナソニックが今回の技術を民生用のカメラに転用することができれば、センサーの進歩はかなり前進して、パナソニックカメラが市場を席巻するようなことになる可能性もあると思います。それだけ可能性のある技術ではないのかな?と思います。

なお、有機CMOSセンサーの新技術では、既存のCMOSセンサーの400倍のダイナミックレンジを得られる応用技術があるそうで、これが実現できたらとんでもないことになりそうだなと思います。技術の進化って本当にすごいなとちょっと思いました。期待したいですね。

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