ニコンが宇宙航空部品製造を受託する企業を子会社化
ニコンが米国Morf3Dの株式の過半数を取得したそうです。
ニコンは4月6日、米国Morf3Dの株式の過半数を取得し、子会社化したと発表した。
Morf3Dは、米国カリフォルニア州に拠点を持ち、一般に「3Dプリンティング」と呼ばれる金属を積層する加工方法「アディティブマニュファクチャリング(AM)」を手掛ける専業会社。特に、宇宙航空機関連部品の受託生産においては、全米トップクラスに位置付けられているという。
同社は欧米の主要な宇宙航空機メーカーの多くを顧客として持ち、必要な宇宙航空機関連の認証も取得済みとしており、Morf3D株式の過半数取得後、Morf3Dが保有する事業基盤を活用し、材料加工事業の拡大を目指す。
-CNET Japan
ニコンが米国で宇宙航空関連部品を製造するMorf3D社の株式の過半数を取得して子会社化したそうです。この会社は各国の主要な宇宙航空機器メーカの多くを顧客として持っていて、米国ではトップクラスの企業の一つなのだそうです。
精機事業への関与を深めるニコン
買収金額などは各社の報道をみても残念ながら記述されておらず、どの程度なのかはわかりませんでした。ですが、その企業の概要に関する情報がありました。
■ Morf3D社(Morf3D Inc.)の概要
本社所在地:米国・カリフォルニア州
代表者:Ivan Madera氏
設立:2015年
従業員数:約30名
事業内容:宇宙航空機産業向け金属部品の受託加工(アディティブマニュファクチャリング(AM))-ImpressWatch
ものすごい大企業なのかな?と思っていたのですが、従業員数などをみると30名ほどの企業ですので、比較的こじんまりとした企業であることがわかります。それでも、欧州各国の宇宙関連部品の製造委託を受けているということで、何かしらのすごい技術を持っているのでしょうね。そのため、株式の購入価格なども、さほど高いものではないのかな?という印象です。
ニコンはこのほかにも、自社で3Dプリンタを開発したり、金属加工で世界的にも有名なDMG MORIと業務提携するなど、ここ最近は精機事業への関与を深めています。ニコンは優れたレンズを作ることができるので、それをレーザー光を射出する装置に応用したり、画像認識技術を応用して加工精度を高めたりといったことができる可能性があるということで、精機事業へ今後の主軸を移そうとしているのでしょうね。
もし小さな企業だとしても、今後によっては大きく化ける可能性もありますので、M&Aが成功するかどうか、今後が見物という感じですね。
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