ニコン第3四半期決算 ミラーレス過去最高売上げ 映像事業実質黒字化に??

ニコンが2020年度の第3四半期の決算を報告

ニコンが2020年度第3四半期の決算について報告しています。

ニコンはカメラ市場の縮小などを受けて、通年で2年連続の赤字も予想されている状況で、決算について興味を多く持っている人が多いと思います。そのような中で発表された決算はどのような報告だったのでしょうか?

最初に決算の四半期の表記に関してですが、紛らわしいので少し説明しておきたいと思います。

まず、2021年3月期というのは、2020年度ということで、2020年4月~2021年3月までの決算ということになります。そして、その年度を3ヶ月単位で区切って四半期としていますので、2021年3月期の第1四半期というのは2020年4月~6月になります。なので2021年3月期の第3四半期というのは、2020年10月~12月の決算の報告ということになります。

これを踏まえて見どころをみてみたいと思います。

まずは第3四半期のポイントです(画像クリックで拡大します)。

まずは営業利益についてですが、第3四半期は営業利益が99億円ということで、企業全体の赤字から脱却したことがわかります。ただし、第1四半期から第3四半期までの通期では第1、第2の営業利益が悪すぎたということもあり赤字になっているようです。

そこに気になる言葉が。映像事業はミラーレスカメラが四半期ベースで過去最高の売り上げで、リストラによる様々な関連費用を除けば実質黒字に転換したとしています。これは、Nikon Z 6IIやNikon Z 7IIが新製品として発売されたこと、Z 50がコンスタントに売れていることも大きいのかなという印象です。ただ、これは通期ではなく四半期ベースということですので、今年度の第3四半期のミラーレスカメラの販売が、過去のそれぞれの四半期の販売の中で最高を記録したということになります。

どん底だった2020年度のカメラ販売

それでは映像事業の収益についてはどのようになっていたのでしょうか?(画像クリックで拡大します)

この報告をみると、2020年度のカメラ販売はかなり悲惨な状況になっていたことがわかりますね。特に販売実績のところをみると一目瞭然です。

今年の12月までのカメラの販売台数は66万台、前年は138万台ですので、約半分にまで減っていることがわかります。交換レンズの販売も今年の12月までで108万本ですが、前年が226万本ですのでこちらも約半分にまで減っているということになります。

前年の半分しか売れていないということであれば、利益がでていないというのもわかる気がしますね。それならば280億円もの赤字になっているのも理解できるところです。

映像事業の営業利益に関しては第3四半期でも、まだ6億円の赤字になっているわけですが、こちらは構造改革に関する一時的な出費を差し引くと実質的に黒字になり、映像事業の黒字化を達成したということになっているようです。なので、実質黒字ということを示したいためにわざわざ注記しているのだと思われますね。

ですが、逆に言うと、ニコン的にはみんながニコンの映像事業のことを心配していることを知ってたり、オリンパスと同様に、株主が赤字続きなのであれば映像事業を売却したらどうか?と思われないようにすることを非常に気にしていることの裏返しのために表記された注記なのではないのかな?という印象です。

それだけ映像事業が心配されていることを意識した注記ということが言えそうで、それだけニコンもそのことを気にしていることの裏返しなのかもしれません。

実質黒字化としていますが、実質では意味がないですし、リストラによる効果は一時的なものになると思いますので、継続して黒字化できるようにしていかないといけません。今後の新製品がどのようなものになるのか興味のあるところですね。

(記事元)https://www.nikon.co.jp/ir/ir_library/result/pdf/2021/21third_all.pdf

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