23年3月期までに営業利益率20%以上を達成するのが目標だ。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大で出ばなをくじかれた。外来を受診する患者が減少し、医療機関の経営が悪化。内視鏡を含む設備の買い控えが生じている。更新需要を見込むオリンパスにとって一時的な逆風になる。
中長期的な課題もある。「ロボット手術などの外科領域は他社の後塵(こうじん)を拝している」と大和証券エクイティ調査部の葭原友子シニアアナリストは指摘する。硬性鏡という内視鏡を使った外科手術の領域では「ダヴィンチ」のような手術支援ロボットを使った症例が増えつつある。
オリンパスはこの分野で出遅れており、買収や提携で競争力を強化する必要があるという。「M&A(合併・買収)は以前から必要と考えていた」と竹内社長は強調する。競争力強化は必須だ。世界の医療機器メーカーと伍(ご)していくためにさらなる改革が必要になる。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/e7d96f67b0a9b0386cfb4789b5745a90aed5875e
中長期的な経営に課題?
ニュースイッチがオリンパスの医療事業について報告しています。
記事によれば、短期的な問題として新型コロナウィルスの影響で、外来患者が激減し、医療機関の経営が悪化し設備投資ができなくなったとしています。そのため医療に関する製品を病院が購入できなくなり、オリンパスの医療事業も少なからず影響している可能性が考えられるようですね。
日本でも、新型コロナウィルスの患者は増える一方ですが、その反面、通常の患者を看ることが出来なかったり、これまでは少しの問題を感じて病院に行きたいと思った人がいても、今は新型コロナが怖いということで病院に受診しなくなったことが、理由の一つとしてあるようですね。
そして、中長期的にもオリンパスの医療事業は問題を抱えている可能性があるようです。今現在は内視鏡技術や、AI診断などで自信を見せているようですが、ロボット手術などの外科領域では他社より送れているということで、将来的には医療事業にも問題を抱えるかもしれないということが示唆されています。
映像事業の売却必至だった可能性
短期的な経営の問題として、稼ぎ柱である内視鏡などの医療事業が新型コロナで経営的に落ち込んでしまう可能性を指摘されています。そして中長期的には、他の企業に技術で遅れてしまう可能性があるとなっては、経営的に保守的にならざるを得ないというのは当然かもしれません。とりあえず、今は出血をできるだけ防ぎたいので、赤字である映像事業を切り離そうと考えるのも理解できるところではありますね。
そして将来を見据えて、自社の技術だけではじり貧になってしまうかもしれないと考えた場合、その考えはより強くなる可能性があると思われます。新たな技術を獲得するために企業買収などしなければならなくなるとしたら、それだけ内部留保を多くしておきたいという理由も理解できますし、さらに映像事業売却で少しでも現金が手に入るとしたら、本業に寄与するのでプラスになると考えた可能性もありますよね。
いずれにせよ、中長期的な事業に関して何らかのマイナス要素を感じていて、そして短期的にも新型コロナウィルスの影響で収入が悪化していたとしたら、それが今回の映像事業の売却につながったのではないのかな?と想像しています。
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特別な理由がない限りカメラは必要なくてほとんどの人がスマホで満足していく時代。
何倍ものスピードで進化していくスマホにデジカメはついていけるのだろうか?