「BCNランキング」2020年03月02日から08日の日次集計データによると、ミラーレス一眼の実売台数ランキングは以下の通りとなった。
1位 FUJIFILM X-A5 レンズキット ブラウン F X-A5LK-BW(富士フイルム)
2位 OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット シルバー(オリンパス)
3位 OLYMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット ホワイト(オリンパス)
4位 EOS Kiss M ダブルズームキット ホワイト EOSKISSMWH-WZK(キヤノン)
5位 Z 50 ダブルズームキット Z50WZ(ニコン)(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200318-00162592-bcn-sci
富士フィルムのX-A5が1位を獲得!!
BCNがミラーレスの週間販売台数ランキングを公開しています。すべてのランキングは記事元リンクからご覧ください。
記事によれば1位に富士フイルムのX-A5がランクインしています。富士フイルムのミラーレスが1位を獲得したのは珍しいと思います。あまり見かけたことがありませんね。ここ最近はオリンパスかキヤノンが上位を争っている印象でしたので驚きました。
オリンパスは2位と3位にランクインしていますが、9位にもE-PL9 EZダブルズームキットのブラウンがカラバリ違いでランクインし、さらに10位にE-M1 Mark IIIがランクインしています。日本ではマイクロフォーサーズは結構人気ですよね。E-PLシリーズについてはかわいらしいデザインから女性にも人気であることと、小型軽量で価格も安いのでランクインしているのだと思います。E-M1 Mark IIIは発売されてまもないオリンパスのフラッグシップの一つですが、こちらも結構、カメラを利用している人が多いのでしょうね。かなり売れていると言えると思います。
キヤノンは4位と6位にKiss Mのカラバリ違いがランクインしていて、ミラーレスでもkissシリーズが強いという印象ですね。
ソニーについてはα6400が8位に入っているだけで、どちらかというとソニーはα6600やフルサイズミラーレスなど高額な機種が売れているというような印象になっていますね。
まとめると、メーカ別ではオリンパス4機種、キヤノン2機種、ニコン1機種、ソニー1機種、富士フイルム1機種、パナソニック1機種ということになっています。オリンパス好調です。センサー別では、マイクロフォーサーズが5機種、APS-Cが5機種と、やはりマイクロフォーサーズは人気ですね。
やっぱり低価格なカメラが売れる
ランキングをみると、やはり価格的には安いカメラが売れているというのが実情のようです。それぞれの、最安値について調べてみます。
・富士フイルム X-A5レンズキット 4万0300円
・OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット シルバー 5万7762円
・OLYMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット ホワイト 5万5800円
・EOS Kiss M ダブルズームキット ホワイト 7万8425円
・Z 50 ダブルズームキット 13万7900円
・EOS Kiss M ダブルズームキット ブラック 7万9364円
・LUMIX GF9 ダブルレンズキット オレンジ 4万3136円
・α6400 ダブルズームレンズキット ブラック 10万7465円
・OLYMPUS PEN E-PL9 EZ ダブルズームキット ブラウン 5万6000円
・OLYMPUS OM-D E-M1 Mark III ボディー 18万9747円(価格.com調べ)
こうみると、売れているカメラの多くは8万円以下であることがわかります。さらに6万円を割り込むとかなり上位にランクインしていることがわかりますね。富士フィルムについても今回の1位の獲得は、価格が安いカメラということが理由の一つとなっていることは間違いないと思います。
カメラ全般的には、概ねダブルズームレンズキットで10万円以下というのが売れる条件と考えられていますが、その中でもやはり安いカメラのほうが上位にランクインしやすいということは言えそうですね。
そうなると、異色なのはNikon Z 50と、ソニーのα6400と、オリンパスのOM-D E-M1 Mark IIIです。α6400についてはダブルズームで性能もよく10万円に迫る価格なので売れる理由もわかります。Nikon Z 50もダブルズームでレンズの性能がよくキャッシュバックキャンペーンわ利用すると12万弱ということになるので、特にニコンユーザで一眼レフからの買い換えや、フルサイズミラーレスのサブ機としての需要があるのかな?という印象ですね。そしてE-M1も人気があって、高い価格ながらも売れているという状況だということがわかります。
通常、高い価格の製品は、販売台数が見込めないため製品原価が低く利益率を高めに設定していることがほとんどです。なので、ランキングでトップ3圏内にいるわけではありませんが、Z 50、α6400、E-M1は利益的にはかなり優秀な製品になっていると考えられそうです。逆に、X-A5、E-M10 Mark III、E-PL9などはかなり販売価格が低いですので、売れていても利益的には大きな利益は見込めそうもないので、少し心配なところではありますよね。
高機能で高価格の製品を作ると利益は多いけれども売れないというリスクがあり、廉価な製品を作るとたくさん販売しても利益はあまりないというリスクがあるので、このあたりのバランスをどう考えるのかは非常に難しいという感じがしますね。
[template id=”4241″]
コメント