カメラそのものは、見本市に行かずとも、いずれ量販店でじっくり試すこともできる。しかし、そこに集まるテクニックやノウハウ、撮影体験や同好の士との交わり、業界のキーパーソンからの情報共有は、実際にその場所に行かなければ味わえない魅力だ。カメラというハードウェアが柱ではあるが、写真を撮るという体験の魅力が秘められているからこそ、カメラの見本市には意味があるのだと思う。CP+2021は、ハードウエアの魅力をはるかに凌駕する「撮る楽しみ」を最大限に楽しみ、共有し、体験できる見本市としてリベンジ開催してほしい。
(記事を一部引用しています)
(記事元)https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200301-00160174-bcn-sci
市場縮小でカメラ展示会のあり方が問われる?
BCNがカメラ見本市について報道しています。全文は記事元リンクからご覧ください。
記事によれば、今後のカメラ展示方のあり方について報告しています。記事では最近のカメラ展示会に出展を取りやめる企業が多くなっているとしています。例えば、ドイツで開催されるフォトキナではライカ、ニコン、オリンパスなどが出展を取りやめているようです。フォトキナに展示するには数千万ほどが必要とされていて、今の企業には負担が大きいのではないか?ということが示唆されていますね。
今後の展示会には変化が必要?
展示会というのは実際に様々な製品を利用できる場所でもありますので、その存在には意味があると思います。例えば、ニコンに関しては、とにかく自社の製品は使ってもらえればその良さは理解して貰えるはずだとして、スペックでは表記されない部分の魅力を説明していますよね。カメラ展示会というのは、実際に使ってもらう場所としていいきっかけになりますので、そういう意味では大きな意味があるのだと思います。
ですが、いまの展示会というと、だいたいメーカごとにスペースが割り当てられていて、そこでメーカが様々なスペースを設定しているというのが一般的です。共有スペース的なものもありますが、そこは主催者主導での様々な講演をするスペースですとか、メーカごとに時間的に割り当てられて利用されたりする場合が多いですよね。
記事が提案しているような撮影する楽しみをシェアできる展示会にするためには、もう少しメーカー横断的に様々な体験をできる場所として変化していくことが求められているのかもしれません。例えばスマホで撮影を楽しんでいるけど、新たにカメラを購入したい人にスマホとの違いを実体験できるコーナーや、大きなセンサーのカメラを利用したりフラッシュを利用した撮影を体験できる撮影スペースがあったりすると、スマホとの違いをより具体的に理解してもらえると思います。
さらに、コスプレ撮影のテクニックですとか、その撮影に参加したいコスプレイヤーを撮影できる大きなスペースを用意したりすると、より面白い撮影体験を得られる可能性がありますし、コスプレやその撮影に興味のある人を取り込むことも可能になると思います。そしてコスプレだけでなく、野鳥撮影、列車の撮影、天体撮影など様々な撮影体験や情報交換が可能になると、より賑わいそうですよね。
このように撮影する楽しみを体験してもらうような展示会にするためには、メーカが個別に自社の製品だけを説明するような展示会では難しく、参加するメーカ同士で協力して様々なコーナーですとか、ブースを設置する必要がでてきます。そのため、より楽しい撮影体験をしてもらうような方向に変化していきたいとしたら、展示会そのもののあり方を見直すという時期にきている可能性も考えられそうですよね。いまは製品の良さを伝える説明する場所になっている展示会が多いようですが、実際に撮影できて撮影する楽しさを体験できる展示会という方向に変わっていかないといけないのかな?と思いますね。
[template id=”4241″]
コメント