カメラ市場は依然キヤノンが優勢
カメラ市場は3強ではなく2強になってしまったようです。キヤノンとソニーが非常に強いですね。
ソニーは数年間、ニコンの2位の地位を打ち破ってきた。ニコンは今になってようやく、これらの打撃から回復するための製品を提供し始めているが、キヤノンは依然としてトップの座を維持しており、それは考えてみると興味深いことだ。
(中略)
これらすべてのデータを真剣にみると、かなり悲しい物語が浮かんでくる。それをみてみよう。トップに立つのは2つのブランドだ。もはや3つではない。
- あるブランドはほとんど全てを内製しており、例外はごくわずかだ。それはキヤノンだ。
- ソニーもほとんど全てを内製しているが、例外はさらに少ない。
- ニコンはほぼ内製で何もしていない。彼らはソニーのセンサーを利用して、最近ではタムロンのレンズをブランド名を変えて発売している。
- パナソニックはいくつかを内製しているが、彼らのカメラにもソニーのセンサーが使われており、レンズの製造と標準化に関してはライカ、シグマ、タムロンに依存している。
- 富士フイルムはソニーのセンサーを使用しているが、それらを非常にユニークなする方法を発見した。そしてレンズ製造には、タムロン、シグマをよく使用しているとみられる。
ここでの問題は、ライカ、富士フイルム、パナソニック、ニコンはかなり苦戦しており、それぞれが互いに非常に依存しているため、健全な競争力が実際にはあまり存在していないということだ。
カメラのメーカ別シェアについてThePhoblographerが報じています。
記事では、カメラ市場は3強ではなく、もはやキヤノンとソニーの2強になったと伝えています。そのメーカ別のシェアというのは上記の表になるわけですが、一つ注意が必要なのはこれは実際に販売されたカメラのデータではなく、Lensrentalsというカメラのレンタルサイトによるレンタルされたカメラのシェアになります。
Lensrentalsはアメリカで最大規模の撮影機材などのレンタルプロバイダで、多くの人が利用しています。なので、このシェアは、カメラを購入するよりも安く利用することができるため、欲しいカメラというより、写真家が使いたいカメラのシェアという表現もできるのかもしれません。人気のレンズなども紹介されていますので、すべてのデータに関してはこちらからご覧ください。
早速シェアをみてみると、キヤノンはわずかに前年よりシェアを落としましたが、それでも依然として1位をキープしています。しかし、ソニーはシェアをじわじわと増やしている様子がわかりますね。ニコン、パナソニック、富士フイルムも前年よりシェアを伸ばしていますが微増です。Lensrentalsではニコンとパナソニックのシェアはさほど違いないことにも驚きます。
そしてシェアが高いキヤノンとソニーはいずれもセンサーなどを内製しているわけですが、このことが他のメーカとの差別化や、高性能化を実現している要素となっているかもしれません。
ニコンはNikon Z 9とNikon Z 8を発売して競争力を高めているわけですが、レンタルの人気商品がEOS R5やα7S III、EOS R6などのようですので、そのあたりのカメラと比較するとNikon Z 6II、Z 7IIは競争力が弱くレンタルされないという状況になっているのかもしれませんね。
次にNikon Z 6IIIあたりが発売されてシェアがどう変わるかが見所になりそうです。
さらに「カメラ市場が小型カメラとフルサイズへの二極化が進む理由とは」ではカメラ市場の状況について詳しくお伝えしています。
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(記事元)https://www.thephoblographer.com/2023/12/14/new-data-suggests-more-pros-use-canon-than-sony/
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コメント
コメント一覧 (3件)
富士フィルムがシグマタムロンをレンズ製造に依存て何を言ってるですかね?
サードからレンズ出てますけど自社でもちゃんと開発してます。
元記事はあまり知識がない人のものでしょうかね。
このデータはレンタル業者のデータですが実売も上位2社より3位の
ニコンは少し離され気味ですね。
フジフィルムのレンズは富士フィルムオプティクスが製造していると
思いますが放送機器、産業機器、双眼鏡等も製作している関係上
設計のみでデジタルカメラレンズの場合は一部、外注している可能性もありますね。
最近は分かりませんが某社はライカ設計のライカレンズを製造していました。
製造技術がライカの基準に適合するのでしょう。
別の某社も以前、キヤノン設計のキヤノンレンズを製造していましたから設計のみで
外注することは不思議ではありません。
尚、これらのレンズは自社ブランド(製造元ブランド)では発売されません。
タムロン設計、製造の旧タイプをニコンブランドで発売しているのは珍しい例です。
コシナ製ツァイスレンズについては設計から製造までコシナが行っているはずです。
ニコンはシェアを追わないと、はっきり言っていますよね。
キヤノンの御手洗さんが、東洋経済の取材に、カメラ事業はスマホによりかなりダメージを受けたと言ってます。キヤノンもソニーも楽ではないのでしょう。
レンズの設計製造はソニーもニコンも、タムロンなどレンズメーカーにかなりを外注しています。
この記事は的外れですね。