世界のカメラ市場を中国が牽引
カメラ市場が回復しつつあると言われています。しかし、その主な牽引役は中国が担っているようです。
「中国の強さがカメラ市場をけん引している」―。カメラ映像機器工業会(CIPA)の担当者はこう語る。CIPAによると、23年1―9月のデジタルカメラ総出荷台数は前年同期比0・6%減の約569万台。総出荷額は同11・7%増の約5253億円に伸びた。出荷台数のうち中国向けは約118万台で、コロナ禍前の19年1―12月の約145万台に迫りつつある。
一方、日本向けの出荷台数は、19年は約231万台だったが、22年は約92万台に減少。欧州向けの22年は、19年比50・3%減の約239万台となった。
中国の22年の出荷台数は約125万台。19年比で減少しているものの、他地域と比べると減少幅は小さい。23年も底堅く、CIPA担当者は「中国経済が冷えていると聞くが、カメラは好調」と捉える。ニコンの徳成旨亮取締役専務執行役員も「中国経済減速の影響は、それほど感じていない」とする。
カメラ市場を中国が牽引しているようです。当サイトでも何度かお伝えしていますが、中国でカメラがかなり売れています。
2023年9月の出荷数量の前年同月比は以下のようになっています。
- レンズ交換式出荷数量前年同月比
- 日本 105.2%
- 中国 138.4%
- 日本、中国以外のアジア 133.8%
- 欧州 99.1%
- アメリカ 107.5%
これをみると日本、欧州、アメリカでは微増だったり微減したりしている様子がわかるのですが、中国や、日本と中国以外のアジアが絶好調でかなりカメラが売れている様子がわかりますね。
理由はよくわかりませんが、たぶん中国の人はわりと撮影するのが好きなことと、これは以前に聞いたことがあるのですが、カメラも大きくて重たいものが見栄えがするので好んで購入することもあるようなので、それで売れているということはあるのかもしれません。
しかし、最近は中国のバブルがはじけたというニュースを多く見るようになりました。いまはまだ影響がないかもしれませんが、将来的に不動産価格が下落して投資していたお金が回収できないということになると、消費も冷え込む可能性があるので、カメラメーカとしては非常に心配だと思いますね。今後がどうなるのか気になります。
そして「24年末に一眼レフが消滅する可能性?? アップルをも動かしたあの”指令”で」にて欧州で一眼レフが販売できなくなる可能性について詳しくお伝えしています。
- 24年9月デジカメ統計発表 前年並みの出荷数を維持し好調が続く
- 2024年7月のデジカメ出荷数量発表 日本でのカメラ販売が好調に推移
- デジカメ販売の回復傾向 CIPAが発表した2024年6月の出荷数量と地域別分析
- 24年5月のデジカメ出荷数量発表 前年を上回りデジカメ需要復調か
- デジカメ出荷統計発表 日本は大幅減少も米国、中国がデジカメ市場を牽引
- デジカメ出荷が好調!! 前年同月比約30%増加 勢いを維持できるか
- ミラーレス市場、驚きの回復! 対前年同月で50%増加 最新統計からみる動向
- 2024年デジカメ市場予測 CIPAの最新出荷見通しに見る業界の未来
- デジカメ出荷額3年連続プラス成長 平均単価は過去最高 需要は堅調との見通し
- 23年11月デジカメ出荷数量 ミラーレス大幅減 いよいよ需要低迷期に??
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/5575c4b7def00fa341fce12c736e1b46fd3d25c7
Twitterいいねとリツイートのお願い
記事をよんで面白いと思ったら、Twitterでのいいねボタン、リツイートをしていただけると嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
コメント
コメント一覧 (1件)
中国でカメラが売れるとなれば中国メーカーが国産ボディを開発し
自国内向けに販売しても不思議ではないかもしれません。
既にレンズは各種マウントの互換レンズが作れているので
あとは手を出すかどうかですね。
商売になると分かれば数年内に廉価版ボディが発売される可能性も
捨てきれません。
ミラーレスになって光学ファインダー、メカシャッター、ミラーボックス周り等
不要になりボディ部品に高い技術を必要としなくなったので可能性はありそうです。
ソニーのEマウントがプロトコルが一番古いので標的になりそうな気もします。