ニコンが賃上げをした理由
なぜニコンは給与体系を見直し、さらに2度の賃上げをしたのかという記事が公開されています。興味深かったので紹介したいと思います。
それでは記事をみてみましょう。
(前略)
世の中にないものを生み出す力の源泉は「ひと」、人材です。人材に関して、ニコンは2022年9月に、「専門的な技能を持つ人材や管理職780人の年収を最大2割引き上げる」「2022年度、グループ全体で新卒採用とキャリア採用を合わせ、前年度比約2倍人員を採用する」ことを発表しました。
(中略)
また、2023年の4月には、7月から全社員の基本給を昇給分も合わせて平均4.1%引き上げることも決定しました。約9カ月で二度の賃上げになるわけですが、ニコンがこうした大胆な処遇の改定に踏み込んだ背景には、多様な人材の能力を最大限引き出さないかぎり、世の中を変えるようなビジネスは実現できない、という考えがあります。
(後略)
いまニコンがどのような戦略をもって経営をしているのかといったことが詳細に記述されていますので、全文は本記事下部の記事元リンクからご覧ください。
さて、以前、ニコンが賃金を引き上げたり、個人の能力によって個別に賃金を決める制度を導入したりして、結構話題になりました。その結果、若い人でも年収2000万円以上を提示することも考えられるのだそうです。
賃金を引き上げるのはいいとしても、それには元となるお金が必要です。逆にいうとせっかく儲けたお金を使ってしまうわけですから、会社としては利益的にはマイナスになってしまいます。
しかし、ニコンは世の中を変えるようなビジネスを実現するためには、多様な人材の最大限の能力が必要ということで、賃金を引き上げていたことが上記の記事などからわかりますね。いま賃金を引き上げるコストを支払っても、将来的にはそのほうがプラスになると判断したということなのかもしれません。
ただ、世の中を変えるようなビジネスがそう簡単にできるようになるわけではないはずなので、やはり長期的な視点でみなければならないのかなと思います。この効果がでるのは5年後かもしれないし、10年後かもしれません。しかし、何らかの成果が、できるだけ早期にあるといいなと思いますね。
そして、この投資がカメラ関係に向けられたものであるかどうかはわかりません。しかし、個人的にはカメラ関係で何かしらの成果があるといいなと思います。特にイノベーティブな製品が発売されるといいなと思いますね。
(記事元)https://news.yahoo.co.jp/articles/8fd8e2630cf8544817c266608922b3a9bb1933dc
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コメント
コメント一覧 (2件)
ニコンは少し前に早期退職者を募った時に優秀な技術屋さんも退職してしまいましたから
これではマズイと反省したんでしょうね。
新卒採用とキャリア採用と言っても一人前になるには4~5年は掛かるでしょう。
ニコンに限らずですが、サービスプラザにいる若い方は自身で写真を趣味としていないのか質問しても直ぐに答えられず、奥から責任者が出て回答いただくことが多いです。
かつてニコンの修理センターにいた再雇用と思われる窓口の方は本当にカメラに詳しかったです。裏技的なことも含めて。その後効率化で銀座もなくなり、ベテランの方もいなくなったのは残念です。今はおそらく65歳まで定年延長になったかと思いますが。