ニコン 23年第3四半期の決算を発表
ニコンが23年度第3四半期の決算を発表しています。気になる映像事業はどのようになっているのでしょうか?
というわけで早速、決算説明会資料をみてみましょう。
大幅増収増益に
さて資料をみると、交換レンズの販売本数は減っているものの、本体の販売台数がかなり増えていることがわかります。
レンズ交換式カメラは前年度累計(4月から12月までの合計)よりも3万台ほど多く売れており、第3四半期だけでも5万台ほど多く売れた計算になります。しかし、交換レンズは販売台数としては前年度累計よりも9万本も少ない販売本数になってしまっています。ところが交換レンズに関してはフルサイズの高価格レンズが好調だったため増収、増益にかなり貢献しているとしていますね。
このため売上は累計で約500億円ほど増収で、営業利益は224億円も増益となっています。
そしてニコンによれば部品調達の制限がなくなったことで市場が拡大していて、中高級機や高価な交換レンズを中心に販売しているため、廉価な単焦点の販売数が減っても売上は増加を見込んでいるそうです。2022年度通期で518億円の増収を見込んでいるそうです。
一時期赤字になったこともありましたが、無事に持ち直したという感じもしますが、既存のミラーレス需要が一巡したあとにどうなるかという課題は残っているのかなという感じもしますね。
(記事元)https://www.jp.nikon.com/company/ir/ir_library/result/#y2023
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コメント
コメント一覧 (5件)
Q1~Q3累計実績の営業利益率22.4%は製造業としては驚異的ですね。
ついこの間までのニコンのイメージとのあまりのギャップに開いた口が塞がりません。
ダブルズームキットの安いカメラの何倍も売上と利益が稼げるフラッグシップモデルの
Z9が爆発的に売れるとはこういうことなのかと驚いています。
Z100-400やZ400TCなどの高価格帯レンズで生産が追いつかずに受注停止していますが
それがなければもっと業績は上がったことでしょうね。
ニコンの次の手は新型の中級機の出番だと思うので本当に楽しみです。
どうも決算資料を見ていると、若者向けを真剣に考える時期、等言っていたのはどうなんだ?という気がしてきますね。とはいえ、ニコンだけでなく各社もそうでしょうが、場面場面でのしょうがない点もあるのだろうと解釈しています。また実際に、中高級機に注力、低価格機には力が入っておらずですが出してます、は正しいのでしょう。一応、次々くらいでZ50Ⅱの期待もしておきたいと思います。
決算では”中高級機に注力”、インタビューでは”若年層向けを考える時期”、実際のラインナップは”最上級機Z9のほぼ一点突破型”という感じで、言行不一致感は否めませんね。
Z9の売れ行きは凄いですが、たとえ無料でも不要という人もいるはず(縦グリ一体1.5kgですし)で、その性能を落とし込んだ中級機は1年以上待ち望まれています。
“若年層向け”も、考える時期などとうに過ぎているとも思いますし、逆に”常に考え続け、アプローチし続ける”のがあるべき姿とも感じますし……
もっとも、経営がそんな単純な話であるはずがなく、裏で色々考えて動いているのが当然ですから、2023年の攻勢を待つのみ、なんでしょうね。
映像事業は好調ですが精機事業が大きく落ち込んで残念な所ですね。
現状、半導体製造装置等の事から安泰とは言いがたいように見えます。
経営は難しいですね。
開発コストが大きいため、これまでのような2年おきの新製品に頼る方針を改めたのはユーザーとしても安心感があります。
それが分かるのが、2年以上経った機種にも継続してアップデートしてくれるところです。
個人的には4、5年に一度の新製品でも何も困らないですね。アップデートが続くなら。