各メーカ異なるマウント戦略 正解はソニーEかニコンZか??

各社のマウント問題を考える

各社から光学ビューファインダーのないレンズ交換式のカメラ、いわゆるミラーレスカメラが発売されているわけですが、そのカメラのマウントに関する戦略は各社様々です。

例えば、ソニーは一眼レフを完全に終了させ、APS-Cミラーレスとフルサイズミラーレスへ移行する戦略を採用しました。逆に、ペンタックス(リコー)はミラーレスへ参入せず一眼レフ市場で生き残ろうとしています。

いまのところ各メーカの戦略は様々で、だいたい以下のようになっています。

・ソニー フルサイズミラーレス、APS-CミラーレスでEマウントを採用
・ペンタックス ミラーレス市場へ参入せず
・キヤノン APS-C一眼レフ、フルサイズ一眼レフ、APS-Cミラーレス、フルサイズミラーレスで別々のマウントを採用
・ニコン 一眼レフではFマウントを採用、ミラーレスではZマウントを採用

もっと詳しく記述すると、ソニーは一眼レフから撤退、フルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスで同じEマウントを採用し、ペンタックスはミラーレス市場へ参入せず、フルサイズ一眼レフとAPS-C一眼レフで同じKマウントを採用しています。

ニコンはフルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスで同じZマウントを採用し、フルサイズ一眼レフとAPS-CミラーレスでFマウントを採用しています。

最も複雑なのはキヤノンで、フルサイズミラーレスはRFマウント、APS-CミラーレスはEF-Mマウント、フルサイズ一眼レフはEFマウント、APS-C一眼レフではEF-Sマウントを採用しています。

ただし、ニコンの場合は、APS-C一眼レフについては各製品をディスコンにしており、いまはほぼフルサイズ一眼レフしかない状況です(たぶんD7x00シリーズもディスコンになると思います)。そのため、今後は一眼レフとレンズについては自然収束させる方向になっていると思われます。

大口径のZマウント vs 小口径のEマウント

各社のマウント戦略で分かれているのは、ニコンとソニーです。ニコンはフルサイズ用に設計したZマウントをAPS-Cミラーレスでも採用し、フルサイズミラーレスとAPS-Cミラーレスとで同じマウントとして採用しています。しかし、ソニーは恐らくAPS-C用に設計されたEマウントをAPS-Cミラーレスと、フルサイズミラーレスとで採用しています。

Zマウントのように大口径になるとレンズ設計の自由度が増すので画質やレンズの大口径化には寄与すると思いますが、逆に小さな本体を作ることが困難になります。Eマウントは逆に、小さな本体を作ることは可能になりますが、画質や大口径化に関してデメリットになってしまう可能性があります。このあたりは、ある程度はデジタル補正や光学設計技術の向上などでカバーできると思いますが、どれだけカバーできるようになるかは未知数です。しかし、物理的にマウント口径の大きいZマウントで小型のカメラを作ることは難しいです。

その点、キヤノンは現在のところ、センサーサイズとレフ機構の有無の組み合わせで異なるマウントを採用していますので、最適なレンズや本体の設計をすることができるだろうと思います。

しかし、それぞれ異なる複数のマウントを維持するには、それだけの利益が必要になりますので、キヤノンの本心としてはできれば同じマウントに集約したり、ひょっとしたら一眼レフをいつか終了したいと考えている可能性もあるのではないかと思います。

ところが面白いもので、ニコンが廉価なAPS-C一眼レフから撤退したため、残存者利益としてキヤノンのAPS-C一眼レフに需要が集中し、ランキング上位の常連となってしまっています。なので利益が得られているうちはキヤノンは現在の4種類もあるマウントを維持することになるだろうと思いますね。

キヤノンとしては、APS-CミラーレスのEOS Kiss Mも、APS-C一眼レフのEOS Kissも売れていますので、最低限のレンズラインナップを維持しつつ、利益が得られる限りはできるだけコストをかけずに新製品を発売し続けていくだろうと思います。

そして、恐らくフルサイズ一眼レフは少しずつ収束させる方向にしていって、フルサイズセンサーのカメラについてはフルサイズミラーレスのみとし、APS-Cのフラッグシップモデルについては、新たにRFマウントを採用したミラーレスカメラを投入してくるのではないかと思いますね。EOS Kiss Mが好調なので廉価なAPS-CミラーレスとしてEF-Mは残るだろうと想像しています。

このように各社でマウントに関する戦略が分かれているわけですが、今後どの戦略が優位になっていくのか見物です。

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「各メーカ異なるマウント戦略 正解はソニーEかニコンZか??」への5件のフィードバック

  1. 路傍のカメラ好き

    マウント戦略が明確なソニー、ニコン、フジ、OMDSに対して、キヤノンはだいぶ不透明ですよね。
    個人的に最大の注目点はRFで「Kiss」が出るのか、出るとしたらフルサイズかAPS-Cか、です。もちろん今のRPも十分に安いですが、Wズーム10万とまではいかず、Kissの代わりにはならないですし。
    フルサイズの入門機としてKissRを出し、買い切り層向けのKissMとは立ち位置を変えてRFとEF-Mの2マウント体制がひとまずの着地点かな、と予想してます。

    キヤノンほどではないもののパナも不透明さがありますが、あちらはLもm4/3も続けるんでしょうかね。GH6も出しましたし。

  2. キヤノンはRFでAPS-C機は出さない気がします。
    キヤノンはRFでは早い内から廉価な望遠系のレンズをラインナップしてきててニコンZとは対照的な印象です。
    これは7Dのミラーレス版のような機種はRFでは出さず、その代わり廉価な600単/800単や100-400や100-500などをR6とかと組み合わせてくださいということなのだと思います。
    それに今7Dのようなミラーレス版ハイエンドAPS-C機を20万円以上で出したとして、果たしてどれだけの人が買うのか疑問にも思います。
    もう少し出せばR6がありますしR6は20コマ/秒の連写もできるので、一眼レフ時代はAPS-C機のほうがミラーも小さく物理的に連写で有利なところもあり7Dのような機種を出す意義が高かったですが、ミラーレスはフルサイズ機でも超高速連写が可能なのでやはり7Dのミラーレス版は出さない気がします。
    廉価なミラーレスAPS-C機はKiss Mが好調なので今更RFに移すとも思えないのでキヤノンはRFはフルサイズ、APS-CはEF-Mというカタチのままで行くのではないかと。

  3. マウント戦略では、レンズメーカーへ開放するのか否かも見ものですね。Eマウントは原則的に開放しているわけですが、RFとZはそうでなく、今後どうするのか。EF-MやMフォーサーズは開放といえそうですが、レンズメーカーにとってすでに魅力を失っていそうですし。やはり現在ではフジXがどうなるかが焦点でしょうか。開放によってどのような進展を見せるのか。個人的には、フジにタムロン18-300mmがプラスされたのが大きいですが、さらにタムロンにはAPS-C用の廉価なマクロもお願いしたいところです。

    1. ニコンZはOEMというカタチでサードパーティを受け入れていくのかZ 28-75/2.8の他にこういうレンズが出てくるのかですね。
      ただおそらくシグマとは因縁があるのでOEMでもシグマレンズがZマウントに出る可能性は低そうに思いますね。
      RFにシグマが出すようになったらRFマウントの勢いが更に増しそうにも思いますがどうなることか。

  4. 何のしがらみも拘りもなければ選ぶのはRFマウントかZマウントで
    しょうね。
    将来の新機能追加に対する余力という点では新設計のマウントには
    敵いません。
    ちなみにキヤノンがRFマウントを発表する何年か前にEFマウントは
    開発時に用意した余力の半分以上は使ってしまったと言っていました。
    新型ボディは旧レンズにも対応しながら新機能を搭載したレンズも
    カバーしなければなりませんから余力は減ってきますね。
    また逆もあります。

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