Windows 11が正式発表
マイクロソフトがWindows 11を正式発表しました。順調に進めば2021年内にも新製品としてリリースされることになるようです。Windows 11がリリースされると、Windows 10がリリースされた2015年から6年ぶりの新製品のリリースということになります。ちなみに、これまでのWindowsのリリースは以下のようになっています。
・2007年 windows vista
・2009年 windows 7
・2012年 windows 8
・2015年 windows 10
・2021年 windows 11(予定)
こうみると、Windows 10は長く続いたなという印象です。OSも機能追加で重くなっていると思いますが、それ以上にCPUの進化や、特にSSDが普及したのが大きいと思いますね。これによって、OSが重たくなったとしても実感しにくくなりました。
Windows 10のサポート終了期間が明らかに
Windows 11がリリースされるということですが、ネット界隈ではWindows 10が最後のメジャーバージョンアップで、今後は機能追加だけされていくのではないのか?一生このまま使い続けられるのではないのか?という意見が多く見られました。Windows 10はメジャーバージョンアップせず、このまま機能更新だけで使い続けられるという触れ込みでしたので、バージョンアップすることでユーザから利益を得ることが目的ではないか?と考える人も多いようです。ひょっとしたら、Windows 10を使い続けることができなくなるかもしれないので、これは大変な問題になるかもしれません。
そして、Windows 10のサポート終了期間が記述されていることが明らかになっています。
MicrosoftがWindows 10のサポートを2025年10月で終了するとサポートページに記載していることが明らかになりました。Windows 10に変わる「次世代Windows」が発表される可能性が高いと、Gizmochinaが報じています。
Microsoftのサポートページに2025年10月14日でサポート終了と記載
最近更新されたMicrosoftのWindows 10サポートライフサイクルページに、同OSのサポートが2025年10月14日に終了すると記載されているのが確認されました。
ということは、このままWindows 10を使い続けることができるのは2025年の10月までで、その後は使えなくなってしまう可能性が示唆されていることになります。Windows 10をずっと使い続けられるという以前の説明は完全に撤回されたことになりました。
もちろん2025年10月以降も使い続けることは可能です。しかしセキュリティに関するアップデートがされなくなるので、ハッキングや情報流出の恐れがでてくるので現実的に使い続けることは不可能ですし、多くのアプリケーションがWindows 10のサポートを停止するものと思われます。
Windows 11への移行は無料だが高いハードル
しかし、そんなに心配する必要はないかもしれません。マイクロソフトは既存のWindows 10ユーザには、Windows 11を無料で提供するとしています。つまり、Windows 10ユーザは、新しくWindows 11を利用できるので、2025年の壁はなくなることになります。
これは嬉しいお知らせなのですが、一つ残念なお知らせが。このWindows 11の無料提供は嬉しいのですが、ハードウェア要件がかなり高いのです。要件を少しみてみます。
・プロセッサ:1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC)
・RAM:4 ギガバイト (GB)
・ストレージ:64 GB 以上の記憶装置
・システム ファームウェア:UEFI、セキュア ブート対応
・TPM:トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0
・グラフィックス カード:DirectX 12 以上 (WDDM 2.0 ドライバー) に対応
・ディスプレイ:対角サイズ 9 インチ以上で 8 ビット カラーの高解像度 (720p) ディスプレイ
なおマイクロソフトは、自分の利用しているPCがWindows 11に対応しているかどうか確認するソフトを提供しています。こちらからアプリをダウンロードして確認することができます。
さて上記がWindows 11のハードウェア要件です。少しみてみると、さほどハードルが高くないようにも思えますが、問題はCPUとTPM 2.0の存在です。
TPMは暗号化やデジタル証明書に関係するチップで、ノートパソコンでの指紋認証などにも利用されています。このTPMはハードウェア的にPCのマザーボード上に搭載されているか、インテルのCPUにインテルプラットフォーム・トラスト・テクノロジーという技術が採用されていることが条件となります(AMDのCPUにも同様の技術があります)。PCのBIOSでTPM、またはIntel TPPを有効にすることができれば、対応しているPCということになります。
もう一つの問題は対応しているCPUのハードルがかなり高いことです。マイクロソフトが公開しているWindows 11対応のCPUの一覧がこちらです。これをみると、事実上、インテルでは第8世代のCPU以降の新しいCPUが必須ということになりそうです。
CPUの世代は、CPUの名称からわかるようになっています。例えば、 i5-8400であれば、最後の数字4桁の最初の数字が世代を表しています。8という数字がそれに該当します。
第8世代のプロセッサは、2017年10月に登場したCPUですので、概ね2018年以降に購入した製品でないと対応していない可能性があります。いまは、PCを長く使うのが普通になっていますから、多くの人が2018年より古いPCを利用していると考えられるので、かなりの人がWindows 11へ以降できないことを意味しています。
このため2018年以前のPCを利用している人は、Windows 11へ乗り換えるためには新しいPCの購入の検討も視野に入ってきます。それ以降のPCであればTPM、またはIntel TPPをBIOSで有効にできればWindows 11をインストールできる可能性がありますので、確認してみるといいと思います。
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コメント
コメント一覧 (2件)
Windows11は発売されないと思っていました。
私のデスクトップPCは互換性チェックで不可でした。
元々WindowsXPから、8、8.1、10 とハードウェアを交換しながらアップグレード
してきた物で、最近処理が重くなったなと感じ、ハードウェアを入れ替えたいと
考えていたのでケース、電源、HDDを残してソックリ入れ替えようと思います。
今のデスクトップPCは6年使っているので更新の良いきっかけです。
GPT Boot、CSM無効、Secure Boot必須っていうのも
なにげにハードル高いです。